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出落ち感満載なネタなんだけど、強引でもなくきれいに纏め上げているのは、素直にすごいと思う。海中都市を扱った小説は数多くありますが、ここまで普通の生活を描いている小説はちょっとないかもしれません。
初期の青柳作品は、侮れないなぁ。
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青柳先生の作品ですご、今回はミステリーではなく青春ものでした。海中都市なんてありえない、と思いましたが、海の中に沈む街というのはとても幻想的ですてきだなぁと思いました。まさかそれがあっさり壊れてしまうというのには、驚きそして悲しくなりました。恋愛要素もほんのり?あり、高校生の夏波ちゃんがかわいくて切なくなりました。しかし、なんとなく物足りなさを感じました。すこしサッパリしすぎな気がする。でもロマンはあり、素敵な作品でした。
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2014-46
海の中の学校ってどんな感じだろう。
設定はすごく面白い。
ストーリー展開があっさりしすぎてるというか、故郷がなくなるのに気づいていてもあっさり諦める牧村もそうだし。
夏波との恋愛も中途半端だったし。
過去を思い出したからといって夏波と何かあるわけでもなし。
ちょっと勿体無い感じでした。
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独特な設定だし、面白かった。
テンポも良くてすんなり読めたんだけど、ちょっと消化不良気味。
ハッピーエンド思考だから、結ばれて欲しかったかな~
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新技術によって海中都市があったなら。
そんなワンアイディアを青春ものにしてきれいにまとめているなぁと。
環境問題も絡めて読みやすくて読みごたえのある作品になってます。
アニメ化するといいと思う。
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普通に面白かった
設定は独特でしっかり確立されていると感じた。
ただ、もう少し人間の中身といいますか
もっと複雑な胸の内を描写して欲しかった。
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究極のエコ都市、千葉県海中市の海中高校は、海中市の消滅で廃校となりました。海中高校の卒業生が高校教師となり、赴任先で生徒に尋ねられるまま当時のことを語ります。それと並行して、海中高校に通う女子高生の視点で高校生活が語られていきます。ふるさとを奪われた人たちの哀しさ、切なさ、そして苦い思いが痛いほど伝わってきました。でも最後には希望も残されます。かすかな希望ですが、未来を託すには十分。誇りを失わず、前だけを見て歩いていこう。そう思える作品でした。
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故郷が消えて無くなる。真実を知りながらも、それをひた隠しにする大人と社会。第三者に故郷を蹂躙されることへの憤りとどうすることもできないやるせなさ。海の底に沈んだ街と一緒に静かに眠っていたほろ苦い青春の記憶が徐々に蘇っていく。
個人的に自分の故郷と重なる部分が多く、共感する部分も多かった。
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自分が生きてきた町が無くなるというのは、どのような感覚なのだろうか。そのような事態に向き合ったことが無いから、本当のところはわからない。
福島の原発事故で今も住み慣れた町に戻れない人たちがいる。
「全世界を本当に幸せにするエネルギーって、ないんですか?」
作中で主人公が問いかける。
先日、消滅可能性自治体というものが発表され、話題になった。
日本の約1800市町村のうち896自治体が2040年までに消滅するというもの。
問題は見なかったことにしようとする日本のこと。「そんな大げさなこと言って~」と結局、何もしない何もできないだろう。
事故でも事件でも天災でもなく、町が消える。
作中ででてくる海底都市に、作者からのメッセージがあるように受け取った。
かつて、東京湾に海底都市がつくられた。
海洋エネルギーと安価なコンクリートからなる人工都市は究極のエコ都市としてもてはやされた。
そこで生まれ育った木口夏波は高校生活を仲間たちと遊び、剣道部で汗を流し、憧れの先輩と付き合い、青春に過ごしていた。
ある日、インターネットから映画館のスケジュールを印刷しようと立ち寄った教室で、何かプログラムを打ち込んでいるメガネの生徒に出会う。
その生徒、牧村光次郎は海底都市の危険性に気が付いていた。
かつて存在し、すべて海底に沈んでしまった町の追憶が語られる。
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近未来の東京湾海中都市。
SF的青春小説かなと思いつつ読みましたが、そうではあるけれど、ちょとした社会派。
2010年「千葉県立海中高校」改題。
今までも、消滅してきた故郷がある。
それを未来に移し、政治的に作られた都市を再び政治的に消滅させられる少年少女。
その消滅を予測していた少年が過去を振り返りながら語ります。
海中での日常生活の様子は、近未来的に楽しく読めました。