紙の本
やっぱり
2020/12/08 22:46
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投稿者:ありすばぁ - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズものは安心して読めます。落語に興味を持ちはじめて、読んだらミステリー要素もバッチリだし、キャラクターも魅力的で良い感じでした。
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20140616
面白かったー
二重三重の引っかけがあって、高座でどうやって解き明かされるのかが読んでいて楽しみ。
落語も面白いので一粒で二度美味しい的な。
多賀谷
三題噺 示現流幽霊
鍋屋敷の怪
特別編(過去)
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最近、こういうシリーズ物をよく読んでる。若い頃はそうではなかったと思う。シリーズ物自体があまりなかったのかも。作家も登場人物や小説世界が一回出来上がれば、長い物語をじっくり語れるし、読者もある程度面白さを保障されているだろうし。少し古いが、win-winの関係だね。だけど、もっと違う本を読む機会を逸ししているんじゃないかなと一寸反省するわけ。
それはともかく、二つ目落語家福の助と妻、亮子、リハビリ中の馬春師匠の物語を引き続き読了。
多賀谷は屋形船で落語「たがや」を語る趣向。この臨場感は羨ましい。
三題噺示現流幽霊はたっぷり謎を詰め込んだ話。馬春師匠のヒント、高座で新作披露しながら謎の解明をするいつものパターン。次々謎が出てくる辺りが面白いのだが、解明の場はゲンナリする。なんだろうね。
さて、本書のハイライトは「鍋屋敷の怪」。馬春師匠の高座復帰を目前に雪深い奥会津の温泉宿に向かう一行。読んでる当方の予想を次々裏切っていく。用意周到に仕込まれた意趣返し。この一編については大いに語りたいのだが、ネタバレになるからなあ。イヤ、ホント面白かった。
特別編のオマケつき。また、騙された。チキショーと思いながらも、本編の謎の種明かしに納得。しっかり読み終えた満足感がある。
楽しい本だった。