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【あらすじ】
13時13分13秒、街から人が消えた。無人の東京に残されたのは境遇も年齢も異なる13人の男女。なぜ彼らが選ばれたのか。大雨と地震に襲われる瓦礫の山と化した街。そして生き抜こうとする人達の共通項が見えてくる。世界が変れば善悪も変る。殺人すらも善となる。極限状態で見えてくる人間の真理とは。
【感想】
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いろいろバタバタしたけど,結局なんだったの,っていうのが読後の感想。フィクションなんだから,細かいところに文句を言うのもなんだけど,ブラック・ホールで,波で,素粒子レベルで,不連続で...って,理系の人が書いた割にはインチキ臭い設定。しかも,2回目の方の結果については支離滅裂。結局ご都合主義的な設定だったのかな。著者の主張は,あちこちにちりばめられているけど,これといって強く共感するものもなかった。娯楽小説として読むなら,それなりかな。
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2014.5.28読了。
SFなお話で、今まで東野圭吾を読んでたのとは違うかな。でも一気読みしてしまう面白さはさすが!ラストはちょっと悲しかった。映像化されたら辛くて見れないかも。
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東野圭吾の作品では珍しいSF風。読了後の感覚はやはり東野作品ならでは。
登場人物に自身を投影するというより、第三者の立場に立って物語を見つめる楽しさがある。
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久々に寝食忘れて読みふけりました。
実はSFが苦手な自分は、最初の数ページを読んだとき「こりゃあかん」と思ったのです。さっぱり分からないし、そもそも読むのめんどくさい…と。
でもさすが東野さん!ただのSFでは終わらせない。
ちゃんと読みやすくて、数々の人間ドラマが用意されています。
こんな非現実的なことを背景にしても、東野さんはいつも通り「書ける」んですね。すごい。
本を読んでるだけでも大作映画を一本観たような臨場感と満足感を得られたけど、いずれこの作品も映画化されるのでしょうか?
この映像化はちょっと観るの辛いな…。
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東野作品にしては珍しいSFモノ。
昨今の自然災害(地震・豪雨・洪水や浸水など)と重ねて読まずにはいられないような気持ちにもなりました。
自分だったら、どの登場人物のキャラクターの考えや行動に近いだろうか...などとも。
想像絶するテーマ。
内容が内容なだけに、もちろん怖さも感じましたが、『展開が全く読めない本』に久しぶり出会えた嬉しさとワクワク感もありました。
『展開が全く読めない本』って、やっぱりいいですね。
この本の最後の終わり方が、個人的に『いいなあ』と感じました。(具体的に書くとネタバレになってしまうので、控えます^_^;)
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P−13現象により、人が存在しなくなった東京で生き残ろうとする男女を描いた作品。サバイバルストーリーとしては結構楽しく読めた。ただ、肝心のP−13現象がわかりづらい。非現実的な部分はある程度流して読まないとキツいかも。
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さすがに読ませる!グイグイと次が気になる展開。面白いんだけど、もうひとヒネリ欲しくなってしまうのは、欲張りか?
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13時13分13秒、そこから13秒の間に死んだものだけにタイムパラドックスが起きて、パラレルワールドに迷い込む。東野作品では珍しいSFだったようで、さすがに荒唐無稽な感じがした…。あと連載物だったようで、山がなく、単調だった。
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いつものミステリー物と違った感じで新鮮だった。怖いし、胸が苦しくなるような部分もあったけど、先が気になってどんどん読んだ。このような場面に自分もいたら、こんなに強くいられるだろうか。死ぬことは何より怖いけど、本気で死にたいと思うほど何もかもを失うこともあるのかもしれない。さらに、現実で自分は死んだということを知ったときの辛さは計り知れない。気が狂うだろうし、生きる意味もなくなるだろう。それでも訳のわからない世界で、生に執着するのかな。登場するひとりひとりに人間らしさをとても感じました。
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なぜ起きた現象かは謎だけど、読んでいくとスピード感もあって、面白かった。なぞの13現象によって、別世界にいき、地震水害倒壊にあう。二度目の現象によって生き残った人が元の世界に戻される。
東野さんの作品は面白い
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私は、昔からパニック映画の類が好きだった。だから、この作品なんて、めちゃめちゃ設定が好みなんです。
ある日突然、自分以外の人間がいなくなる。そして、街がどんどん壊滅していく。見えない未来の希望。でも生きていく。どうやって?どうして?何のために? いったい行きつく先はどこ?
そんな物語は、もう鉄板に面白いでしょう(断言)!
なので、面白かったんです。本当に。途中までは。
だけど、全体的にぬるいというか緩かった。
極限状態の、崩壊していく街の描写は凄かった。そして、そんな状態が起こった理由も(理屈はわからないけど)、フィクションの世界だと思えばなるほどなと思えるものだ(数字が並びすぎてるのはご愛嬌)。ただ、物語である以上、結末という収束点が必要で、そこがあまりに力技すぎて、よくわからない。こじつけめいている。
登場人物も、みんな個性的で、生き残るための役割分担がうまく振られているなと思ったけれど、案外に人物造形が薄っぺらて扱いがあっけない。
たとえば、こういう物語って、理性が行き過ぎたくらいのリーダー的キャラクターってのがいるものだけど(そしてそういうキャラクターってあんまり人気ない割に私は好きなんだけど)、誠哉さんは極端すぎたなあ。そのくせ、非道にもなりきれない、一番中途半端な扱いに悲しくなった。本音もよく見えないまんまだった。
結局、みんな主人公たる冬樹君を引き立てるための役割だった? だけど冬樹君って、まんま、少年マンガの主人公レベルなんだよねぇ。
そしてなにより。エンドはあれでいいんだろうか。もやもや。
とはいえ、人物の掘り下げを小説ほど必要としない媒体で見るなら、すばらしく面白い作品だと思います。映画化されないかな。そしたら絶対見に行くよ。
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今回のは今までにないSFだったけれど、さすが東野圭吾だなーと思わせてくれました。
結末は賛否両論あるようだけれど、何よりこの厚さをグイグイ読ませる力は凄い!難しい話も最後は疑問点を残さずスッキリ収まるところに収まるといった感じ。
何をもって善や悪と判断されるのか…今までの常識が一気に覆されます。
じゃぁ、常識ってなぁに、道徳ってなぁに?倫理は?
これは、あくまで極端の例としたって…こんだけの人間が生きているんです。生活も立場も考え方も違う人々がひとつの星で共存するってことは、きっと分かり合えなくとも認めることも時には必要。
あたしたちの思う、道徳心や倫理観はきっと自分の考えとは無意識のところで自分と近しい環境の誰かに植え付けられた部分も多いということです。
…常識や価値観、倫理観て自分の置かれてる環境で簡単に逆転してしまう可能性のある脆いものなんだと、そんな感想をもった作品でした。
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現実離れした設定から、映像化されたらどうなるんだろう...なんて考えながら読み進めた。
なにが正しくて、なにが間違っているのか。
なにが善で、なにが悪か。
自分にとっての当たり前が、人にとって必ずしも当たり前ではない様に、自分を支えている価値観なんて、脆くて危ういものなのかもしれない。
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相変わらずの東野圭吾ワールド。現実離れしたストーリーなれど感情移入してしまう。ラストは少し悲しいながらも希望を感じさせる。