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一気に読むつもりが、後半ページをめくるのが辛くなって2日に分けて読んだ。
みんな良い子なのに心が痛む。
再読すると序盤のほのぼの感が違った印象になる。
中学生の頃私のクラスにもちーちゃんみたいな男の子がいたなー。周りの空気も分からずいつもニコニコしてた。私は完全に傍観者だった。
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旭とナツはもうわかりあえないのかなあ。苦しいよー仲直りして欲しいよ、、
みんな悪くないのに…みんな悪くないからつらい
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垂水が舞台!
中盤からの主人公ナツの中身がグラグラしていく描写がすごい。読後感は悪いですが、みんなに読んで欲しい一冊です。
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ちーちゃんはちょっと足りない子です。おそらく何か障がいがあるのだろうと思われます。
この子と付き合うには寛容さと面倒見の良さが必要。友達のナツはとても良い子なんでしょう。
なのに誘惑に負けて盗んだ千円を使ってしまったぐらいで、自分をクズ呼ばわりとは…。
思春期特有の視野の狭い思い込みですね。間違いを犯さない人なんていないのに。清廉潔白のまま生きてる人なんていないのに。
自虐思考から抜け出して、旭ちゃんと仲直りするところまで何で描かなかったんだろう?クズじゃないよと言ってあげたい。
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長編もの。
すこし頭の足りないちーちゃんの日常ものかとおもってましたが、途中から全然変わりました。
落ちていくスパイラルに心がどんより。よむひとを選ぶ作品かと思います。ラストも決してハッピーではないですし。
読むとざわつく漫画でした。
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モノの弾みで『大好きが虫はタダシくんの』と共に
購入する羽目に(笑)。
ド天然過ぎて少しオツムが足りないと思われる「ちーちゃん」と
友人たちの日常に小さな罅割れが出来、
そこから水が零れてドッと決壊――そんな感じの話だが、
登場人物が何だかんだいって結局みんな善人なので軟着陸。
……この画風で悲惨な結末になるよりはずっといい、かな。
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一話からは、全てが反転する後半。悪い奴の別の顔、厳しさが優しさに、 優しさが甘やかしに、特殊な設定が普遍的な話しに、登場人物が自分に 、ちょっと足りないのでなく足りなく感じている、に 。何が足りない?
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うわー。わっかっるっわーこの気持ち。
この人にとって自分って何番目なんだろう。
あの人に較べたらまだましだよね。
でも前あんなこと言われたし。
この人と一緒にいる私ってどうなんだろう。
じゃああの人にとって私って何番目。
承認欲求といってしまえばひとことだが、
この思考経路は振り返ってみれば迷宮だ。
ナツにとっては絶望かもしれないが、これは一生続く。
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このマンガがすごい!2015のオンナ編1位になった作品。1位ということでそれなりに期待して読んだものの、正直ナンダコレ・・・って感じ。
「ちーちゃんはちょっと足りない」というタイトルですが、ちーちゃんはちょっとどころじゃなく、足りない。バカだ。バカなりにイイところがあったらまだいいけれど、ただただ、バカ。家族や同級生に愛され大事にされているのだけれど、当人の魅力がまったく伝わってこないので、ちぐはぐな印象を受ける。
「ちょっと足りない」子を主人公に置く意欲は買うけれど、窃盗の概念すら理解できないバカでは、魅力を感じるのは難しい。
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作者による「私」(ナツ・読者)への断罪(もちろんお金を盗んだことへ、ではなくその「足りない」と思い込み世界に要求し続ける罪悪への断罪)。ものすごい強さ
で糾弾するためにかかれた漫画。
軽い気持ちで読みはじめて、知恵遅れの「足りない」ちーちゃんが笑えないし微妙だな……、と思って読み進めていたら、(お金を渡されたシーン・ナツの部屋が映し出されたシーンで)突然、ナツちゃん(つまり ちーちゃんを傍観していた「私」)に視点が切り替わって急にステージの上に引き摺りあげられたことに耐えられなくて本を閉じた。
それから再開して、ちーちゃんが「とった」と言った瞬間にもう一度本を閉じた。小学生とか中学生とかのときに悪事がばれたときと同じ感覚だった。
読み進めて、ちーちゃんが許されたこととちーちゃんが「ナツにあげた」と言わなかったことにひどく安堵した。
ここまできて、完全にナツ視点で「読まされる」ための日常パートだったことをここで理解した。作者はたいへん上手な漫画家だと思う。(それは仮の主人公であるちーちゃんは「足りない」子なので、感情移入を誘わない・未知の生命体として描かれている)(旭ちゃんはお金持ち頭がよい正義感が強いと意地悪だけれどたいへんポジティブに描かれている・ナツが彼氏のことについて「旭ちゃんに取り残された」と考えているシーンがあるところでナツ視点で物語が展開しはじめる)
私はナツちゃん側で、毎日の生活をナツみたいな心を(多かれ少なかれ気分の浮き沈みはあれど)抱いて生きている。
もしも私がナツちゃんならそれからちーちゃんが許されたという事実に更なる(自分はつらい思いをしているのにちーちゃんは周りに愛されて甘やかされて厳しくされてつまり愛されていることに対する)「足りなさ」を感じるんだろうな、と思ったら断罪される気分になって、ナツちゃんが黒くなったり歪んだり世界がぐにゃんとしたりするものに同調してしまった。
私がこれを読んだとき物足りないと思った点として、「ちーちゃんがあっさり許され過ぎている」というところと「ナツが誰にも責められない」ところをあげておく。前者はその前に書いた通り「足りない(と思い込んでいる)ことへの要求」なので断罪対象。後者はあまりにナツ=自分が気持ち悪かったので、作中で断罪されたかった(つまり本という媒体で完結させたかった・現実に拡張したくなかった)のだろう。しかし作者はこうすることであえて物語を現実に拡張させ、作外で作者が断罪を行ったんだろうと思われる。
更に特筆すべきところは、だれも悪くない、いいところと悪いところをそれぞれが持っているということを書いているという点だ。
それはナツも例外ではなくちーちゃんの面倒を見続け(「足りない」子の面倒を押し付けられているという描写が前半はほぼなくも後半も少なかった)ているよいこな面を持っている。それに中学二年生が1000円をもらってしまう、なんてものもいわゆる「よくある悪事」程度の他愛もないものだろう。
しかし、ナツの最悪なところはお金を盗んだことへの悪びれが1ミ���たりとも存在しておらず、それどころか自分を「与えられていないかわいそうな人」だと思い込んでいる。
さらにいけないのは、そのすべてが無意識的であるので、そこに対して改善の見込みが見受けられないところだろう。欲しかったものを手に入れても周りに迷惑をかけて要求しても、ナツちゃんは飽くことなく世界に「足りない」(と思い込んでる)ものを要求し続ける。これが私(あるいはわたしたち)の嫌悪感を掻き立てる。なぜならそれが私の姿のままであるからだ。
ナツちゃんの部屋に沢山の浪費の影が散乱しているところがまた上手い。(5000円のリボンを捨てるシーンもその増幅だろう)「足りない」と思い込んで(与えられているものには少したりとも目を向けないで)貪欲に世界に「足りない」片鱗を要求する自分を鏡で見せつけられたきがして、思わず食欲・物欲・金欲のすべてを失った。ダイエットにはいいかもね。
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ちーちゃんはちょっと足りない (少年チャンピオン・コミックスエクストラもっと!)
私は電子書籍が好きで,上のタイトルの漫画を買って読みました.
Booklive!で今年2014年売れた少女漫画ということも有り興味を持ち読みましたが成るほど確かに面白い.
あらすじ的に言うと序盤では頭の悪い中学3年のちーちゃんと友人(ナツ),その友達らの日常系かと思えば,クラスメートの窃盗関連で問題が起こり,ナツの心理描写で後半は終始するというもの.
もともと作者の阿部共実さんの[空が灰色だから]を少し読み,かなり負の内面を描写することを知っていたことが有り購入した本作品であり,やはり後半にそういったドロドロとした話を持ってきていた天において私としてはかなり満足した.
私事ではあるが中高でさえないスクールライフを過ごした私としてはなかなか共感を持てるところもあるし,一方でここまで,特に人間関係で苦悩した経験もないと感じた.
以下にそのナツの思考で共感できた点とできなかった点について語りたい.
自身が思うとことでは,中高といった人付き合いを行うことをどこか途中で放棄したフシがある.そういった点では本作品ほど人間関係で苦悩した経験が少なく,共感できないもしくはしがたいと考える.
人付き合いを行うことをどこか途中で放棄したことは,よく言えば孤高に,悪く言えばボッチとして過ごしてきたわけでなく,組織としての役回りや時として中心と成るよな立場になりつつも,決してその過程で親友と成るような,なんでも話せる友人はできなかったのである.
これはナツと共感できた,”私なんて他人に求められていない,であったり私はつまらない人間である”と考えるが故の行動でも合ったように思える.
一方で私とナツの大きな違いは,自分はつまらないと考える思考の末,それでも友達とつながっていたいかどうかが異なっていると考える.
そう思うからこそナツは人間関係を修復したいもしくは自己を承認されたいといった欲望が芽生えるのであって,さらに言えばそこから自己嫌悪が加速するともとれる.
このようなナツの考えは理解できるところもあるが一定で線引してきて人付き合いを否定した私のように,”実に不毛である”と考えたらもっと楽になれたのにと考える.
実社会に合わせて見ると,
中高といった極めて小規模なコミュニティはそれ自体がその住人の生きる世界全てであり,その世界から少しでも外れた(例えば貧乏である,容姿がブサイクである)とったことだけでいじめの対象になったり自殺願望すら芽生える空間なのだと再認識させられた.
そんなひどい空間を抜けだして生きるという事は中高生といった若者には極めて困難である.というか不登校でもしない限り不可能であろう.私の恵まれていた点は自身の家庭が大変許容してくれたことが大きいと考える.
ナツの自宅は一人っ子で家系が恵まれておらず自宅に独りになることが多い.そんな,自宅ですら孤独となってしまうのは辛いのではないか.
漫画の終わりはちーちゃん,ナツの共同の団地ではなく一軒家の前で二人が歩いているシーンで終わる.二人は共通の団地に住んでいるという設定があるにもかかわらずどうしてだろう.
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絵はかわいいんだけど、何の取り柄もなく疎外された人間の見た、暗くて脅威に満ちた世界がリアルで怖い。
ギャグシーンであっても、そこに流れる暗い空気に目を向けざるを得ない感じはなかなか出せるものではなく、驚嘆した。
私自身も本作品の真の主人公と言える「ナツ」のようにいてもいなくてもよい空気のような存在なので、彼女の心情にひどく共感できてしまい息苦しかった。
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ナツはこれからもきっと、旭ちゃんのことも、藤岡さんのことも、ちーちゃんのことも誤解したまま、ほんとうのことを何ひとつ知ろうとしないまま、生きていくんだろう。
なにもしない自分を呪って、なにも知らないくせに周りを呪って、「つまんないから自殺しよう」とつぶやいて、絶対に死ぬことはない。
そんなナツがあまりにもわたしで、あまりにもクズだ。
あっちの世界の人間を心の中で嘲笑いつつもあっちの世界にあこがれ続けて、それでいてこっちの世界の友達にしがみつく、そんなくだらない中学生の脳みその狭い未来からいまだに抜け出せそうにない…。
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話題になってるので読んだ。
なんていうかこう、ずっしりと心に残る感じ。ナツ、大丈夫かい?すごく心配だがきっとちーちゃんがいるからだいじょうぶ♪
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明るいシーンに見えるようで、その後ろにずーっとうすぼんやりした重い空気が流れてるような感じた。
ラストが象徴的だと思った。