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葉隠を書いた山本常朝の一生涯。どんな立場であれ私心なく上司のためだけに行動するための心構えを書いている。現代人にも通用する。素晴らしい。
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タイトルからの第一印象は、読むのに難儀しそう、とい感じだったが、各短編が物語としてうまくまとめてられて、すらすら読めた。また、葉隠が記された元禄期物と思ったが、龍造寺、島津など戦国期の合戦譚も描かれていたことは、九州地方の戦国作品をこれまであまり読んだことがなかった自分には新鮮だったこともあり、面白く読むことができた。
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全1巻。
「武士道とは死ぬ事と見つけたり」で有名な葉隠を
葉隠を生んだ鍋島藩の歴史的エピソードとともに紹介した物語。
物語ではあるけれど、
解説書って印象の方が強かった。
頭書きに葉隠の一説を引用し、
それに関連したエピソードを紹介って形で
時系列にそって一話完結で進む。
葉隠を生んだ土壌の理解にはなるけど、
物語に引き込まれて血沸き肉踊る〜ではなかった。
個人的には。
なかなか「これは好き!」ってのに出会わんなあ。
安倍先生は。
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佐賀鍋島藩について初めて読んだ。武士の生き方だが、いかに行動するかに考えさせられた。非常に面白かった。
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安部龍太郎 「 葉隠 物語 」
葉隠のメンタリティ、鍋島藩の人間関係やエピソード(化け猫騒動、忍ぶ恋、手明槍の制度など)が わかりやすく物語に盛り込まれている。
葉隠は 武士の死に 大義を与えた精神鍛錬の本だと感じた。大義を 面目や死の美学と混同してはいけないのだと思う。三島由紀夫 「葉隠入門」の違和感は 武士の死に 死の美学を与えている点かもしれない。追腹に武士の大義があるのか疑問に感じる。
武士の死の大義
*他(藩、殿、家族)を生かすために死ぬ
*仇に頭を下げてでも、生きながらえ、敵討ちの時期を待つ
*毎朝 死に習って心を鍛錬する
*死身(いつでも死ねる覚悟)になって より良く生きる
嫌いなもの苦手なものこそ自分を成長させてくれる
時期到来と思はば、いさぎよく崩したるがよきなり〜時節が来れば家は崩れるもの
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葉隠とは、佐賀鍋島藩の二代目当主である鍋島光茂に仕えた山本常朝の談話を田代陣基が書き留めたもの。
武士道というは死ぬことと見付けたり。生か死かという立場に立たされたなら、迷わず死ぬ方につくと決めておくべきである。別に難しい事ではない。覚悟を決めて進めばよいだけの話である。
この意味には、ただ腹を切ればよいという事でもない。どうすれざ主君のためになるか考え、汚名を被ろうと、死身になってこそ、より良く生きる道も開けてくるという『曲者』たちの教えでもある。