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本当は「すべてはモテるためである」という本を読みたかったのですが(笑)、それは男性向けの本ということで、女性版であるらしいこちらを読みました。凄く面白い、この人AV監督やらせておくの勿体ない(職業差別ですね、すみません…)とか思いながら中盤まで読んでいましたが、後半で一気に崩れてきます。トランプ大貧民でいう「革命」的なことが最後に何度も起こりガタガタに。女性に菩薩や母性を求める考え方に対し、「『菩薩』っていい表現に聞こえるけど、実際には「女性には頭脳がない」ってことを言ってるんですよ」という女性からの指摘は考えさせられました…。
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女性のためのモテ本だが、課題設定は男女両用。自己受容についてここまで深い洞察もなかなか読めない。巻末の信田さよ子との対談が超オモロ。著者がボコボコにされていて可哀相になった。女性に菩薩を求める心理は判るだけに。
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本文よりも、あとがき以降のがおもしろいかも。
ためにならないことはない。といったところ。
恋愛本かと思いきや、女性が不幸にならないために、どう男性と関係を築くべきか、自分自身とどう向き合うべきか書いてある
湯山玲子さんのあとがきも秀逸✨
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p61
自己受容→結婚して子ども産んで母親になれるってこと?
p94
p102
p152
p160 セレンディピティ
p168 見返りを求めないことが男、女らしさ
p176 できないことに罪悪感を持つな
p178 自己受容できるための方法(これ彼や)
p274 心の穴にタッチしてきた人にしがみつく
p288 自分は人を愛せないから菩薩のような女を求める ラク
p291 「なぜ」愛せないのか 自分に問うてもしょうがないよねっていう 相手をみてよ
p293 あとは選ぶ ゆっくり
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めちゃくちゃ面白かったです。本の内容自体はまあまあでしたが。何が起こったのかきいてください。
まあ…この手の本を買うのはちょっと抵抗がありますよ。そして読みはじめると最初は「わかるー!自分を肯定できないから他人のことも……うんうん、これってまさに私のことだわ!」とかベタに共感していました。しかし、どうも話がふわっとし続けているので「うん、心の穴の形が〜っていうのはわかったけどじゃあ具体的にどうしろっていう話なの?」と若干もやもやしてきて眠くなってきました。しかし、
筆者が女子の悩み相談に答える、というページから雲行きがかわってきたのです。いや、途中までは「恋に悩む頭の悪い女子」と「解決法をやさしく説くアドバイザー」の構図だったのが、ヤリ捨てに悩む女子に対し二村さんが「浮気論」みたいのを話し始めたところで、その女子が「理屈はいい!お前がなんで浮気するのかをきいてるんだ!」と逆上して二村が狼狽えたことで形勢が一気に逆転し、そこから怒涛の展開になっていくのです。
続く信田さよ子との対談がまた一手一手がプロの棋譜を読むようにスリリングな展開なんですが、信田が「こんなに深いことを書いた素晴らしい本はない」と絶賛しながら「女には菩薩のような存在でいてほしい。そうすれば男がフラフラしていてもおさまる」という主旨の二村の発言を受けて「あんないい本書いておきながら最終的に出てきた本音がそんなにださいものでいいの?がっかりだよ」とタコ殴りにされて終わり、対談式のあとがきで「もうこれどうまとめればいいの?」と弱腰の二村に女性担当編集が「調子にのってるなと思ってた」と追い討ちをかける、という、
いや、モテ本でこんな展開、見たことないよ。っていうありえない事件が起きてます。最後に全部ひっくり返して終わる、って、乾くるみの「イニシエーション・ラブ」以来の衝撃。恋愛指南本とか自己啓発本にそんなトリックが待ってると思わないじゃないですか。
そしてそんな筆者と読者のウジウジ感を笑い飛ばすような湯川玲子の明るい解説で本は終わります。
実際すごい深いテーマを捉えていると思うので、ほんとにいい本だし、フェミ界の著名女子がコメントを寄せるのも納得。
私自身が読んで感じたこと。二村さんは「世の中にはいい恋愛(自己受容)と悪い恋愛(インチキ自己肯定とナルシシズム)の二種類があるので、いい恋愛ができる相手といい恋愛をするようにしよう」と訴えていて、一見「そうだな」と思うのですが、具体的に今までの恋愛を思い起こすと、「この人とはいい恋愛だった」「この人との恋愛はナルシシズムに満ちた悪い恋愛だった」ということはなく、常にどちらの側面も持ち合わせているものではないか。自分自身も「驚くほど俗っぽくダサい感情」から「自分が消えてやさしさのかたまりになるような瞬間」までを常に行き来しているし、相手もそうだと思うし。だし、その清濁の混じり合いが醍醐味なんじゃないのかなー。などと思いましたが、さて。
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「すべてはモテるためである」を読んでからこれを読んでみた。だいぶ話のトーンは穏やかなんだけど、どこから読んでも、おお、そうだよね!って思うような事が書かれていて、面白いです。少しバレしますが、「愛してくれない人を好きになる理由は自分のことが好きではないからです。」これですね。よくよく考えてみると、そういう人そこかしこにいます。これは男性も女性も読んでみると面白いし、発見があると思います。
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凄く「深い」本だと思いました。思春期に携わる職業としても、個人的にも、うなずくところ、多数です。途中まで読んで中断して、など、3回読み直して、ようやく、読んだ気になったので、今の登録にします^_^; 中学生、高校生への講演でも使えますし、何より、、今の自分に痛感するんですよ(-_^:)
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「「ナルシシズム」と「自己受容」」
「自分が好きで、でも自分を愛していない」
恋愛に視点を置いているけど、心理学に近い気がした。カウンセリングみたいな。
「ナルシシズム」を持っている人は比較的多いと思う。でも「自己受容」できている人はどれくらいいるのだろう?
この本がわざわざ再編されて発売されるということは、私も含め、それだけ生きづらさを感じている人が多いのだろうな。
私は以前「自己受容」が全く出来ていなかった。
あの時なら、見向きもしなかったかも知れない本。
少しずつ出来るようになってきた今だから、本当に染みた。
パートナーが居ない人はもちろん、パートナーがいるけれど、何だか居心地がよくないとか、パートナーはとくに必要としていないけれど、何だか生きづらい時があるとか、そういう人たちは、一度読んでみるといいかも。
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どんな恋愛本よりも(そんなに読んでないけど
)ためになった。
テクニックではなく、考え方、生き方の問題。
恋をしたことには理由がある、っていうので、考えてみた。
本当にそうだと思った。
過去の自分の恋愛がなぜうまくいかなかったのか、自分の心の穴は何なのか、少しずつ振り返ってみようと思った。
次の恋愛は自分が納得する恋愛になるような気がしてきたからすごい。
しかし、私自身にちょっと手遅れ感があるのは否めない。
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前作「全てはモテるためある」が男性向けに書かれた著書であるとするなら、本書は女性向けに書かれた本。
本書は女性が陥りやすい(と思われる)アンチパターンから話を始め、そもそも恋をするとはどういうことか、
ナルシズム(恋)と自己受容(愛)、心の穴についてを主軸として論を展開していく。
「自分の心の穴は、受け入れて折り合いをつけるしかない」
「心の穴は魅力の源泉」
「親はどんなに良い親でも子供に心の穴を開ける」
「ナルシズムは恋、自己受容は愛。恋と愛のバランスが大切」
などなど、心理学の本と見間違うようなテーマを、前作から引き継いで更に掘り下げている。とはいえ、前作からの著者の軽妙な語り口も健在で、一気に読める(ただし、きちんと理解するためには繰り返し読むことが必要)。
「第七章 「いいセックス」をするために」はAV監督としてセックスの現場に立ち会ってきたからこそ書ける内容であり、凡百の自己啓発書とは一線を画している。
「心の穴」は本書全体を通して出てくるフレーズだが、これは女性だけでなく男性にもある穴のため、心の穴への対峙については繰り返し読みたい。
心の穴の形を知ること、自己受容をすること。そうしないと「好きと憎しみが同じ」になってしまう。
本書は間違いなく女性にとって有益な本。男性の都合のいい内容はおそらく無い。事実、著者自身が対話の中で、
「第十章 女性読者の恋の悩みに答える」、特別対談「信田さよ子×二村ヒトシ」、「文庫本のためのあとがき」で著者は女性読者B子さん、信田さよ子さん、ライター丸山さんからしっかり(?)ダメ出しをされている。その意味では、本書の価値は著者の洞察だけでなく、編集者を初めとした女性関係者の力によるところも大きい。
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國分功一郎さんの「ブックガイド 2014年の日本を生き延びるための30タイトル」に載っていたので気になり購入。タイトル見て「私のことやん・・・!」とギクリとした人はとりあえず手に取ってみたらいいんじゃないでしょうか。
キーワードは何度も出てくる「自己受容」です。あらゆる問題の突破口がここに集約される。
確かに、私も自分のことを好きな人を軽蔑するフシがある。というのもやっぱり自分のことを軽蔑してるからなんですよね。
自分のことは好きだけど嫌い、これもあると思います。この矛盾も「ナルシズム」「自己受容」に分類して論じているのでスッキリ。そういうことだったのか、と。
名言だなと思ったのは「全ての親は子どもの心に穴をあける」。そしてその心の穴を見つめることが自己受容につながるのだと。(必ずしも穴を「埋める」ことではないのがポイント!)
冗談抜きに、心が少し軽くなるよ。いかに自分が自分の心を縛っているのかが見えてくる。恐れず言うなら、フロム『愛するということ』の現代版ってとこ。
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もっと若い時に読みたかった・・・・。
「いいとこ取り! 熟年交際のススメ/西原理恵子」を併読すると、「なぜあなたは『愛してくれない人』を好きになるのかの」の実例書のように読めるでしょう。
「わたし恋をしている。 (角川文庫)/益田ミリ」と読み比べても面白そう。
しばらくは女性の恋バナを読むたびに、「なぜあなたは『愛してくれない人』を好きになるのか」の説が当てはまるかどうか考えながら読むことでしょう。
そして恋バナの語り手たちに、まあこっちの本を読んでご覧よ。著者は男性でAV監督だけど、女性の恋をほんっとによく知っているんだよ。とお奨めしたくなります。
著者が、男なのに女性の恋心をよくわかっているのは、もともと恋は男がするものだったから。
だからこの本は男性が読んでも他人ごとではありません。男の恋も女の恋も、実は同じらしいですよ。
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國分㓛一郎繋がりで読む。
想像以上に今の自分に実践的に役立ちそうな本だった。。
自己受容、心の穴、をキーワードに、色んな角度から恋やら愛やらの考察がされている。
そして、文庫版に加えられた部分も本編を補完する形となり 絶妙。
完璧な人間はいないよなーと改めて思う。
出会った人との繋がり大事にしたい。
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巻末の【特別対談】信田さよ子×二村ヒトシ と、文庫版のためのあとがきが面白い。本文も納得して読み進められたが、監督の女性とのやり取りを通じて、「ここまでのことが書ける人でも深層心理では断絶している部分があったのか」と、読者も監督自身も突き付けられるのが良かった。
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同作者の『すべてはモテるためである』を読んだので、
女性向けのこちらを購入→読みました。
個人的には男性向け(実際には全方向対応)の前作の方が
実用的だし理解しやすく面白かったです。
本作は具体例がなくてもやっとしたたとえ話が多い印象、
結局自分に当てはまるのかそうでないのか
よく分からないワタクシでした。
ただ、再発売版なので加筆された最終章および対談で
作者の二村さんの自問自答を経た上での理解、
という展開はアツい!ここがあったので★4でござます。