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一クラス二十四人それぞれについて一章ずつ綴りながら、中学一年生の一年間が描かれる。大事件が起こるわけではない、ありふれた日々の喜びや悲しみが語られている。すんなり読めたけれど、やや薄いという気もした。
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1年を通した、24人の中学1年生の物語。
それぞれの思いの交差にキュンとしました。
大人になるにつれて失ってしまった感性を思い出させてくれる1冊でした。
大人からみたら「え、そんなこと?」ということとも、中学生からしたら大問題。
学校が社会の全てだったあのころを懐かしく思い出しながら読みました。
前期・後期性だったり、1クラスの人数が少なかったり、ネットが当たり前にあるのを目の当たりにして、やっぱり昔と今では違う部分もあるんだなーと思ったり(笑)
面白かった!大人も読むべし。
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田町がよかった。このちゃんの老人ホームでのボランティアのとこも。人は励まされるより励ます方が好き、みたいなのが、納得。
生きているって、必要とされ、役立つ実感大事だよなー。
よい本だった。中学生にぜひ。
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男女12人ずつの中学1年生1クラスの1年を24人のクラスメイト全員の心模様24章で綴った成長物語。大人が読んでも中学生が読んでも、それぞれ楽しめる1冊だと思います。
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冒頭───
十月に入って、めっきり夜が長くなった。夏の間は六時や七時でも明るかったのに、今では五時に暗くなる。夕焼けが空にとけると一日がもう終わってしまった気分になるから、久保由佳は週三日の塾へ行くのもゆううつだった。
前期・後期と二冊に分かれていたのに、迂闊にも順番予約しなかったせいで、後期のほうが先に借りられることになってしまった。
恐る恐る読みだしたのだが、中学一年生24人のクラス仲間を前期・後期それぞれ12人ずつの目線から語る物語だったので、時系列的には後ろの方からになったものの、特に問題はなかった。
中学生になったばかりの24人には24人なりの色々な問題や葛藤がある。
友情、恋愛、学校や家庭の問題など、中学一年生には悩みだらけだ。
その感情を見事に書き分けている。
この“後期”では、「田町」章で号泣する藤田先生の姿に心を打たれた。
話は変わるが、現在の中学生は一年生ぐらいでもうSEXを現実のものとして意識しているのだろうか?
「アリスの処女を守る」などという発言が出てくるのを読むと隔世の感がする。
僕等の時代は、まさか中一で実際にSEX行為を現実として受け止めるなんてありえなかったよなあ------。
そもそも、中一の女子と高校生が付き合うなんて想像しなかったよ。
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田町さんと陸はものすごく微笑ましいなあ…主に陸が。
ノムさんかっけー。好きです。
おおお…毎日毎日陸上部に交じり、貧血になっても走り続けた理由は何かと思えば…里緒かっこいいなあ…!
こんなかっこいい里緒にあんなヒロでいいのか、と思うがむしろ里緒だからいいのかもしれないな…。
別にこの世代じゃなきゃできないことってわけじゃないと思うけど、はたから見たらどうでもいいことに本気で取り組むってやっぱり最高だなあと思うのです。
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中学一年生24人を1人1章の形で4月から3月までの1年間が書かれている。
改めて思う。さすが森絵都。
内容的に重いわけではなく、かと言って軽いだけの類いでもない。
平易な言葉で物事を例えるあたりは、まさに等身大。
また文章のリズム•テンポが良く、音感が心地よい。
この辺りが森絵都の小説の爽やかさの源泉なんだろうと思う。
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前半で気になってたエピソードが、いい感じにフィクションとして一つにまとまり、でも登場人物たちは中学生なので、必ずしもまとまりきってハッピーエンドにはならず、というところが素敵でした。
いい読後感。
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24人みんなそれぞれ悩みながらも成長。水泳部に誘う先生に笑ってしまう(笑)今後、どんな大人になっていくのか知りたいなあ。素敵な本に出会えた。
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字の大きさからしてターゲットにする対象年齢は登場人物達と同じ中学生ぐらいか?図書館の分類も小説ではなく児童書。
十人十色の個性的なキャラクタが登場するも自分に似た子や、こんな子、クラスに一人はいたよなと共感できて、ほのぼのする。
最近のニュースを見てると、実はもっとドロドロしているんじゃとも思うけど、それを忘れて大人のファンタジーとして読めばいいのかも。
もっと言うと中1なんて小学生から上がったばかりの子達だし彼らの純粋さをもっと信じてやるべきなんだろう。
この時期をしっかり乗り越えられるかはホント大事な気がする。
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中学1年生、かわいいです!後期はさらに泣けました。素敵な先生と素敵なクラス、不登校の子や家庭に事情がある子、冷めた子もいるけれど学校はいろんな子に居場所を与える場であってほしいです。学校が大好きで走って学校に通っていた頃を思い出しました。
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2014.10.2その日に読み終わった。面白かったな。そして一年生の一年間が終わってしまった。それぞれ、成長していく子と、大丈夫か、こいつって子とか。いろいろ。続きが読みたいなあって思う。
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怒涛の後半12人(12章)。
目立つ子も目立たない子も種々様々。主たるテーマは1年A組の結束なんだろうけど、大いに盛り上がる章も有れば脇道に逸れた軽いお話も有る。
野外活動や合唱コンクール、ボランティア活動等、各季節に学校行事を盛り込んでさり気なく時間は経過していく。
1年生の終業式なんてただの通過儀式だ、と言ってしまえば簡単だけれど、2度と同じ24人は揃わないと思えば多少感傷的にはなる。
その辺の微妙な空気感を表現するのがとても上手い。
最終章は流石は委員長、1年間を気張って締めようとするが、いいところはみんな人に盗られて最後の締めも不登校児と問題児にさらわれてしまう。
(不登校の話と不良になりそうな子の話は泣けましたけどね。いや思い出すと他の章でも泣いたな。)
一人でポツンと帰る彼に、気になるあの子が校門で待っている・・・。
爽やかですね~、いい終わり方ですね~。そう、中学生って恋愛ごっこのスタートですもんね。
明日から新しい1年が始まるって感じです。
本作といい「武士道シックスティーン」といい「夜のピクニック」といい私は学園ものには弱いみたいです。(いい年して)
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北見第二中学校1年A組の後期。
ラストはもちろん、3学期最後の日。
主人公にはならないけど、みんなに語られている担任の藤田先生がステキ。
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中学1年のクラスメイト24人。1年A組の中学入学から終了式までの一年間を、ひとりひとりのエピソードで繋いであります。
24人の個性。それぞれの目線で1年A組の様子が描かれていて、泣いたり笑ったり喧嘩したり気持ちがすれ違ったりと、いろんな角度から見られて楽しく読めました。
あ~、やっぱり学園もの大好き(*^^)。中学生の甘酸っぱくもバタバタした日常がキラキラしていて眩しい。
若いっていい!
自分も10代の時に散々言われてきた言葉ですが、当時は何がどういいのかさっぱり分かりませんでした。そりゃジジババよりは若い方がいいけど、ただのガキだし大人の方が自由でいいじゃん的にしか考えていませんでした。
けど、若いってそれだけでもうスペシャルなんですよ。
子供たちのくるくる変わる表情や気持ちを、なんだか母親目線で見ていて(私は子供はいませんが…^_^;)心がほっこり温かくなりました。