紙の本
写真が大きくて和みます
2018/05/16 13:07
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投稿者:あんみつこむすめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
東北の地域に限定した内容ですが、
その地域の食べ物の写真が大きく鮮やかで、
どれも美味しそうです。
テレビや雑誌では取り上げられないような、
地味深くもあたたかいものが、たくさん出てきます。
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堀井さんの本の中で一番自然体な文章。
堀井さんと言えば、ヨーロッパな感じなんだけれど、これは基本ご主人の実家秋田をはじめとする東北の衣食住のシンプルな美しさを集めている。
しかし、表紙の秋田のかごやら民芸品がなんとも欧州。なんともフランス。なんとも北欧でおしゃれ。
白い雪が田んぼの上にふりつもっている風景すら、どこか遠い国の童話の世界のようにうつる。
モロコシとかキンマンというお菓子も、写真で見ると、ウェハースやマカロンに見えてきそうだから不思議だ。
駅前のまんじゅうとスタンドのコーヒーが、パリの街角でカフェオレ飲んでいるような感じなのは、どちらも異邦人の美意識がそこに共通している。
くたびれた街かどや、暮らしにくい北国も外から来た人間には珍しく美しい。
美しく感じる心を持っていれば。
民芸品の工房見学など取材も読んでいて楽しい。
あとがきで、甥っ子くんの話が出てきたときに、「あの食べられるものが無いという失礼な発言していたお子さんかなぁ…大きくなったなぁ」と感慨深かった。
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秋田、盛岡を中心に著者が北東北を重ねて訪ね歩いて見つけた風景、味覚、デザイン…。堀井さんが虜になって、そして日常にしみこんでいったものたち。澄み渡った空気に触れながら、日本の食とものづくりを再発見する旅。スタイリストとして、著作を通じて多くのフォロワーを生んだ堀井さんの好奇心と美意識を追体験し、誰もが「北東北」の魅力の虜になる、透明感あふれるエッセイ。人気の「…にいく」シリーズ第2弾を待望の文庫化。