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<対談のお相手>
吾妻ひでお
よしながふみ
恩田陸
庵野秀明+佐藤嗣麻子
大和和紀
清水玲子
ヤマザキマリ
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萩尾氏が作家・漫画家等の方々と対談するシリーズ、ついに2000年代編です。今回も凄く豪華な面々と対談されていて、みんな萩尾氏の事を慕っておられるのがとても伝わってきます。勿論名言も多数です!
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萩尾望都との対談集。吾妻ひでおさんとのSF対談がトップで面白くラスト吾妻さんの「バルバラ異聞」ミニマンガがgood!清水玲子さんとの美少年リストやヤマザキマリさんとの歴史論的対談も非常に興味深かった。
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2000年代の対談を集めた作品集。
よしながふみさんや、ヤマザキマリさんなど、今を時めく漫画家さんたちがわんさかとやってくる。
対談相手ごとの興味に合わせて内容が決められているのか、方向性がいろいろで面白い。
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2022.12.03北九州図書館
対談方式
テルマエ・ロマエのヤマザキ・マリとの対談は面白かった。
「ドンとした個性的な人がいて嬉しかった」
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大ファンの漫画家の対談集何だから読む前からおいしいとこだらけなのはわかっている。一人一人の対談にそれぞれ感想つけたいところですがとりあえずよしながふみさん編では爆笑しました…萩尾さんもよしながさんも、本当にマンガ大好きですね。あと、ヤマザキマリさん語るなー!いいなー楽しかった。対談相手の作品も気になったりして。
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萩尾望都の対談集。この本以外にも対談集が2冊ある模様。大御所のマンガ家がこんなに対談してて、かつそれが本になっているのは珍しのではないか。これを読んでたら、急に萩尾望都のマンガを久しぶりに読みたくなり、本棚の奥から「ポーの一族」や「スターレッド」等をひっぱり出してきて今読んでる最中。対談集、今後も続くといいなぁ~。
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(2015.10.31読了)(2015.07.25購入)
副題「萩尾望都対談集2000年代編」
萩尾望都さんの4冊目の対談集です。対談相手は、漫画家、小説家、アニメ作家です。
SF小説や漫画がたくさん出てきますので、読みたくなりますが、なかなか手を出している余裕がありません。
萩尾望都さんは、漫画を仕事にしたのに、母親は、漫画を描くことを仕事と認識できなかったんですね。萩尾さんはそれでずっと悩んできたようです。
SFという分野も、少女漫画の分野では、なかなか書かせてもらえない分野のようですね。
【目次】
第1章 吾妻ひでお「SF妄想世界の旅」
第2章 よしながふみ「やおいと純愛」
第3章 恩田陸「萩尾作品は私の原点」
第4章 庵野秀明+佐藤嗣麻子「エヴァンゲリオンのその後」
第5章 大和和紀「少女マンガの黄金時代」
第6章 清水玲子「マンガ的美少年」
第7章 ヤマザキマリ「始まりは萩尾マンガだった」
愛と恋と永遠と 萩尾望都
初出一覧
参考資料一覧
●楽しいとき(29頁)
(司会)一番楽しいのはどんな時ですか?
(萩尾)きれいな線が引けたときが、体感として楽しいですね。思ったとおりの顔が描けると楽しい。いい台詞が思いつくと楽しい。
●精神科の症例(50頁)
どうすれば自分をわかってもらえるのか、どうすれば親を理解できるのかと悩んでいて、心理学やカウンセリング関係の本をいろいろと読んだんです。本にはいろんな症例があるんですが、別にウチの親は発症しているわけではないから、普通の人が一番困るんですね。
●竹宮惠子(142頁)
(大和)萩尾さんは、デビュー当時は竹宮惠子さんと一緒に住んでらっしゃったんですよね?
(萩尾)ええ、講談社に作品を持ち込みに行ったときに、たまたま竹宮さんのお手伝いをさせていただいて、それがきっかけで文通を始めたんです。
●中性的(147頁)
(大和)宝塚もそうですけど、日本人は中性的なものが好きですよね。仏像だって日本はわりと中性的で、中国とカインドとか南に行くほど性別がはっきりしてくるじゃないですか。
●キリスト教(181頁)
(萩尾)キリスト教の性に対するプレッシャーっていうのは、すごく強いですよね。でも、それが入ってくる前のローマ時代は、おおらかだった。
●街歩き(190頁)
(ヤマザキ)NHKの『世界ふれあい街歩き』という番組は、まさに一人旅をバーチャル体験させてくれるんですよ。
●『男性論』(230頁)
(ヤマザキ)ジョブズが面白いのは、自分で自分を慰める術を知っているというか自己完結できる人だったんですよ。私が『男性論』で取り上げたのは、そんな人ばっかりです。孤独に対する免疫力が強くて、誰かに認めてもらわなくても別に平気、一人でも生きていける人たちです。ヘンに社会性を身に付けてない。
●萩尾さんにとっての漫画(234頁)
(ヤマザキ)やむにやまれず、人にやるなと言われても、描いたり読んだり、表現しちゃうモノで。
☆萩尾望都の本(既読)
「月夜のバイオリン」萩尾望都著、新書館、1981.12.25
「斎王夢語」萩尾望都著、新潮社、1994.09.20
「左手のパズル」萩尾望都著・東逸子絵、新書館、1995.08.05
「思い出を切りぬくとき」萩尾望都著、あんず堂、1998.04.23
「一瞬と永遠と」萩尾望都著、幻戯書房、2011.06.14
「マンガのあなた SFのわたし」萩尾望都著、河出書房新社、2012.02.28
「コトバのあなた マンガのわたし」萩尾望都著、河出書房新社、2012.05.30
「物語るあなた 絵描くわたし」萩尾望都著、河出書房新社、2012.11.30
(2015年11月3日・記)
(amazonより)
萩尾望都が2000年代に行った貴重な対話集。吾妻ひでお、よしながふみ、恩田陸、庵野秀明、佐藤嗣麻子、大和和紀、清水玲子の豪華7名に加え、漫画家・ヤマザキマリとの新規対談も掲載!
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吾妻ひでお、よしながふみ、恩田陸、庵野秀明+佐藤嗣麻子、大和和紀、清水玲子と、2000年代に行われた萩尾望都の対談集。ヤマザキマリとの特別対談、イラスト&解説文も収録する。
久しぶりに読みたくなりました。
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年代ごと?に出ている萩尾望都さんの対談集の第4弾。
萩尾さんの対談集というだけでも楽しいのに、出てくるメンバーが豪華。
吾妻ひでお、よしながふみ、恩田陸、庵野秀明➕佐藤嗣麻子、大和和紀、清水玲子、ヤマザキマリとなっている。
全編楽しく面白く読んだ。それにしても萩尾さんの知識量!小説や漫画をたくさん深く読んでいること!
特に残ったところ:よしながふみが感じる長い台詞の漫画家→川原泉、作家としてはSになろうただしサドのSはサービス業のS
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私がちゃんと漫画や小説を読んだことのない人たちばかりですが
硬軟さまざまな話題と多めに入ってる挿画で面白かった。
巻末のヤマザキマリとの語りおろしが、
歴史ものを描くポイントや興味が分かって読み応えあり。
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2000年代対談集
吾妻ひでお「SF妄想世界の旅」:出会ってきたSF小説、映画、作品作り方
よしながふみ「やおいと純愛」:「『グレンスミスの日記』は24P、『半神』は16P。これで人の一生が描けてしまう。なんという密度」(よしなが)、セリフの長さ、家族との関係、当時の男性同性愛と現代のやおい
恩田陸「萩尾作品は私の原点」:ブラッドベリ、アシモフ、作品の作り方(相当違っている)
庵野秀明・佐藤嗣麻子「エヴァンゲリオンのその後」:「ライブ感覚でラストは作りながら変わっていく(庵野)」「気が小さいのでラストを考えないと描けない」(萩尾)、佐藤「庵野さんはオタクがキライって言ってましたよね?」庵野「キライじゃないんです。かっこ悪いと思うだけ。もしくは、自分がかっこ悪いことに気がついていなかったり、あえてそれを隠蔽しているところに嫌悪感を覚えます」「オタクは圧倒的にマイナスですよ。それを、他者に依存することで埋めるか、作品を作るかのどちらかです」、庵野「男の場合、年齢が上がるごとにニヒリズムはキャラクターじゃなくて世界観に出るようになります。ニヒルに憧れるんじゃなくて、本人がニヒルになっていくんです。世界観が、ニヒリズムにどんどんつかっていく。たとえば、高畑勲さんはニヒリズムの人です。ニヒルは何も生まない。プラスマイナス0で心が動かなくなっていく。」
大和和紀「少女マンガの黄金時代」:デビュー時代、観劇、映画、今の生活
清水玲子「マンガ的美少年」:性別を超えた存在に憧れる、表現の自由、マンガに出てくる美少年あれこれ、描くコツ
ヤマザキマリ「始まりは萩尾マンガだった」:歴史物を描くということ、資料、『テルマエ』と『王妃マルゴ』、西洋史、親との関係
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河出書房新社は70年代、80年代、90年代と対談集を出しているのだけど、70年代の手塚や石ノ森等レジェンドとの対談は、内容が予想つき、その間は興味ある対談相手が居なかったので省略。本書は奇跡とも言える相手に恵まれた。
【目次】
◆第1章 吾妻ひでお 「SF妄想世界の旅」 (2007)
◆第2章 よしながふみ 「やおいと純愛」 (2006)
◆第3章 恩田 陸 「萩尾作品は私の原点」 (2006)
◆第4章 庵野秀明+佐藤嗣麻子 「エヴァンゲリオンのその後」 (2000)
◆第5章 大和和紀 「少女マンガの黄金時代」 (2004)
◆第6章 清水玲子 「マンガ的美少年」 (2004)
◆第7章 ヤマザキマリ 「始まりは萩尾マンガだった」 (2014語りおろし)
特に、吾妻、よしなが、庵野、ヤマザキはとても興味深い対談になった。
以下私的メモ。
⚫︎吾妻ひでおと萩尾が、ほぼ同年代、同時期レビューというのは新たな発見。仲が良い。さすがに吾妻もまだまだ元気で、対談後書きとして「バルバラ異聞」を描いている。この時は萩尾「バルバラ異界」がSF大賞を獲った直後で対談がメジロ押し。特に此処ではSF談義に花が咲いた。好きなSF映画は「ブレードランナー」だよと、萩尾は他の対談相手にも言っている。
⚫︎「(萩尾望都は)一コマで3時間は妄想できる」と吾妻が驚いている。萩尾は、基本は結末決めて長編に取り組むタイプであると言ってはいるが、妄想が暴走すると、とんでもない処に行く。「バルバラ」はそのタイプで、成功したようだ(「スター・レッド」もこの対談集でそうだと告白しているので、しょっちゅうあるようだ。今度の「ポーの一族」続編もその可能性はある)。「バルバラ」は、まだ未読なので是非読みたい。
⚫︎よしながふみの「きのう何食べた?」を、「一度きりの」で萩尾はかなり褒めていたが、この時は未だその連載は始まっていない。それでも初期の「愛すべき娘たち」から注目していたようだ。
⚫︎「トーマの心臓」について「私、自分でも、いまは絶対に描けないと思いますね。いまは、『愛のために14で死ぬ』なんて考えただけで却下、です」との言葉は重要。少年愛への強烈な拒否反応がある。それでもよしながのBLは認めている。よしながは、「本当は同志的な話を(BLで)描きたかった」という。「女の子は、男の子との恋愛でも、本当は、男の子と同志的な関係になったうえで性的な関係になれたらいいと考えているけれど、男の子は女の子を基本的に性的な対象としか見ていないので成り立たない。だからボーイズ・ラブでは男性同士に変換しているんだと思います」。そう言えば、「何食べた?」も、そういう関係かも。
⚫︎庵野秀明登場。。「お前ひとりじゃ対談に出られないのかよ!」というくらい、隣に2人共通の知人である佐藤嗣麻子(映画監督)が付いているのが異様です。新劇場版が始まる(まだ構想にない?)遥か前で、テレビ版の劇場版が終わって3年ぐらいした後の対談。萩尾はテレビ放映後にエヴァにハマっていて、オタクの庵野は当然萩尾のファン、であるのにも関わらず、2人の会話が噛み合わないことったらない(笑)。おゝ庵野って、凄い。
⚫︎���ラストに5通りの方法がある」という萩尾に対して、庵野は「凄い」と感心して「紆余曲折の果てに再びようやく辿り着けた」と旧劇場版について言っている。
⚫︎佐藤 庵野さんは、自分は大人だと思いますか。
庵野 子供じゃないですかね。(←その通り)
佐藤 私は、自分の親のことも大人だと思っていないんです。
萩尾 私は、親が大人でないことがすごく不満なんです。
庵野 僕は不満じゃないです。
‥‥エヴァの内容から言っても、「不満だ」と続くのかと思いきや、丸切り順調な家庭関係を強調する庵野。うぅ佐藤の混乱が目に見えるようだ(笑)。
⚫︎萩尾の長期連載「王妃マルゴ」が佳境に入りかけた頃のヤマザキマリ対談。歴史の話が主になっている。天然痘もペストも出てくるらしい。そういう視点から読んでみようかしら。(デュマ「王妃マルゴ」からイザベル・アジャーニ主演「王妃マルゴ」へ、そして萩尾望都「王妃マルゴ」へ)
⚫︎ヤマザキがとり・みきと合作している「プリニウス」の第3話で、ハチの死体をクローズアップした1コマに対して、とり・みきはまる2日かけてハチを描いたらしい。ルネサンス時代のブリューゲルは超サブカルで、そこから連想してこの話になった。対談集にはちゃんとその漫画のカットが載っていて、それを見ると「これがまる2日かけて描いたヤツか!」超細密で感動した。こういう絵こそが漫画の醍醐味である、と私は思う。決して芸術作品ではない。作品としては縮刷されて出回る。それでも、博物家プリニウスの漫画に「あって欲しい」絵なのである。漫画家は、現代の浮世絵師であると、改めて思う。
⚫︎萩尾望都は、この時点では高圧的な父親と何事も禁止する母親との関係を、客観的に整理して語れるようになっている。正にこの30年間の彼女の作品は、両親からいかに離れてゆくか、が大きなテーマだったようだ。
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ブクログのレビューを読んで興味を持った本。
面白かったです。
編集の人の手も入っているわけだから実際の会話の雰囲気などは本当にはわからないけれど、会話のテンポとか話題の広がり方とか盛り上がり方が人によって全然違って、中にはなかなか話が噛み合わないとかもあって、そこがまた興味深かったです。
ヤマザキマリさん、よしながふみさんとの対談が特に面白かったです。
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庵野秀明・佐藤嗣麻子との対談は、まさに今読んで良かったです。
対談相手の方から竹宮さんや大泉のお話を振られた際には結構お答えされているのが意外。