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ダメ人間を書かせたらホーンビィほど素晴らしい作家はいないよね。今回の4人組も、それぞれにダメダメで、自分でも気づいちゃったから大晦日の晩に、人気自殺スポットに集まっちゃうというね。
それにしても何年越しになったのかな。自分でPBを一月くらいかけて読んだのが、日本語だと一日で読めちゃう。本当訳してくれてありがとう。だいたいちゃんと読めてたけど、日本語になってることで、彼らのダメっぷりがよりストレートに伝わってくるから、電車の中でニヤニヤしちゃうし、マジファックデスヨ。
映画もなんとか日本公開してほしいし。ジュリエット・ネイキッドも是非訳して頂きたいものです。
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出たー! ひさしぶりのホーンビィ。なんとか変わりたいが変われないひとを描いてきた彼が選んだ設定は、たまたま同じ時に男女4人が同じビルから飛び降りようとした、というもの。テーマは重いが読み口はライト。現実を見た話の寄せ方、匙加減。原作自体は2005年の発表、今年映画化されたので日本での公開を待つ。
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すごくおもしろかったし、よかった。
人生に失望して自殺したがってる四人の話だけど、ユーモアたっぷりで暗いところがまったくなく、安心して楽しく読める。それでいて、突然すべてがうまくいく、なんて結末でもなく、苦い人生は苦いまま、うまくいってない状況が劇的に変わるわけじゃないけど、それでも希望がわいてくるような話で。
みんな、変わらなきゃいけないって思っていてでも変われなくてどうしていいかわからなくて悪循環、みたいなところがとても共感できて。
文章はユーモアがあって、でも饒舌すぎる感じが苦手な人はいるかもしれない。なんかちょっとしたところで、個人的に、名言!とか思うところがいろいろあって、たくさんページを折ってしまった。
映画や音楽や本がたくさん出てくるところもよかったな。
ニック・ホーンビィ、「ハイ・フィデリテイ」はじめ、大好きだったけど2000年以降読んでなかったらしい。他のも読まなきゃ。
こういう、翻訳物で、ミステリではなく、純文学でもない、読んで楽しくほっとできるような小説を、わたしは読みたい……。
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自殺、トッパーずビル、大晦日
マーティン(人気のテレビ司会者だったけど、未成年の女の子と寝て人生崩落)
モーリーン(息子が障害者、動けない、喋れない。ずーーーーーーーっと息子の世話だけをして生きてきた。辛すぎる)
ジェス(マジでいかれた女の子。お姉ちゃんが失踪。実は政治家の娘)
JJ(アメリカ人のパンクロッカー。夢破れて彼女に振られてピザの配達をしていた)
罵り合いながら一緒に過ごして変な仲間になって、最終的にみんな生きて行くことになる希望に溢れた物語。
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自殺志願者も四人集まれば。。。
色々な人生問題も他人にしてみればパーっと解決?
外国ものらしく、汚い言葉と冗長さが目立つけど、
三谷幸喜とかで、ドラマにしたら面白そう。
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1ページ目を読み始めた途端、ニック・ホーンビィの独特の語り口調に引き込まれる。誰が誰の何のことを話してるのか分からなくなることがあったけど、登場人物の混乱ぶりを考えればそれもまたアリなのかも。おもしろい!
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ニック・ホーンビィ 『ア・ロング・ウェイ・ダウン』A Long Way Down (2005年)
ロンドンの生活がよくわかるアバウト・ア・ボーイの作者、ニック・ホーンビィの小説。
飛び降り自殺で有名なアパートの屋上で同じ志?をもって集まった全然バラバラな人たちのその後を描いたお話。どのキャラも独特で、そのキャラクターごとに描かれた生活と発言が面白く、いつも場を乱す女の子ジェス、なんだか(実際に大変な生活なんだけど)ネガティヴな毎日を送っていたおばさんモーリン、ニューキャスターしていたのに大人だと思った女性が少女で…どん底のマーティン、そしてアメリカからロックバンドとしてロンドンに来ていたけど…なJJ
その4人の関係と行動とが絡まり合って…ちょっと時間かかったけど、楽しめました♪
よく映画化される作家だから、どうかなと調べたら、2014に映画化はされてるけど日本では未公開…公開してほしいな〜ピアース・ブロスナン、トニ・コレット、ロザムンド・パイクなど役者揃ってるんだけどな…
#本
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UK. org:a long way down. what the Fu★k! ..it has rubi. no way... anyway , catch up my heart ! pretty good, transfer, Atsuko Saisho. あんたは自分のポコチンをズボンにしまっておけないくそやロー(笑)
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自殺したくなる人は人生が嫌いだから自殺したくなるんじゃない、
人生が好きだから自殺したくなるんだという趣旨のJJの発言がすごく心に残った。
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ロンドンの自殺の名所トッパーズ・ハウスの屋上で偶然鉢合わせとなった4人の自殺志願者。それぞれの一人称による独白がウィットに飛んでいて、これは活字よりも映像で観たら面白いんだろうなと思っていたら、既に日本未公開で映画化されているという。ロックネタ満載だったりと雰囲気も素敵です。ただ…ちょい長かった〜〜かな(苦笑)。
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イカれたメンバーを紹介するぜ!淫行に手を染めて人生が急転落したニュースキャスター!難病状態の息子を抱えた中年シングルマザー!感性が狂った口の悪いギャル!音楽から足を洗ったピザ配達員のヤンキー!以上だ!
これまでの人生で何の接点も持たなかった男女が、飛び降り自殺をするつもりで上ったビルの屋上で出会った極上のマイナス地点から始まる物語。英国が誇る映画『トレインスポッティング』『ロックストック・トゥースモーキングバレルズ』を観ているかのような軽口の応酬が読んでて心地良い。
「あぁ~。人生ってこういうもんだよな」という気持ちを悲観的とも、教訓めいた言い回しとも違う距離感から伝えてくれる一冊だと思う。
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「なんで読書っていうとみんなしらけるんだ?」わかるよJJ!
こんな感じの友達ではないけどチームではある、みたいな出会いはいい。
モーリーンは本人主観でも客観でも割と救われない人生なんだが、「偶然になるのは、自分の人生を自分の力ではどうにもできないって思っているときだけ」という結論に至るところにすごく聡明なものを感じ感動した。他の3人が汚い言葉を使うたびに一応モーリーンに謝るってところも、彼女に多少なりとも敬意を持ってる感じがして良い。
さらに言うと全体的に翻訳もすばらしい。何というか海外小説に限らず、登場人物の口調って割と想像できるというか定型的なものを感じるんだが、これは4人がどういう人なのかすごく分かってるな、という口調で訳されてて、個人的にジェスがあまり好きじゃないので、彼女のパートを読むたびにげんなりするほど。超オススメです。
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ジョン・キューザック、ジャック・ブラックが出演する『ハイフィディリティ』や『アバウト・ア・ボーイ』の作者とは知らず、読む。
リアリティーショーのカーダシアン一家みたいに、登場人物がこちらに向かって感想や状況説明しながら物語が進んでいく、おもしろい小説。
設定も一風変わっている。大晦日の夜に自殺しにやってきて、たまたま出会った個性がバラバラの4人の物語。
冒頭からシュールな笑いがあるし、ちょいちょい出てくるブラックジョークな台詞やシーンがクスッと笑わせてくれる。
個性の強い4人だが、読んでいくうちに可愛い存在になってくるから不思議。
これまでにない読書体験で、楽しんで読めた。
ただ、海外ジョークとかブラックジョーク好きな人にしか好まれないかも。
好き・嫌いの分かれる小説だと思う。