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軽く読める事件もの、シリーズ1作目。
特殊能力を持つ捜査官が、活躍します。
警視庁科学特捜班、通称STが創設される。
束ねるのは、真面目な百合根知久警部。
専門家のリーダーは、赤座左門。法医学担当。
彫りの深い顔立ちで無精ひげに男の色気があり、女嫌いだが、周りに人が集まってくる。
毒物などの担当は、黒崎勇治。武道の達人でもある。
文書鑑定担当は青山翔。恐ろしいほど端正な美貌の青年。
物理担当の若い女性は結城翠。セクシーな服装で、異常に聴覚が発達している。
そして、僧侶でもある山吹才蔵。
僧服で現場に駆けつけ、まずお経を上げるという。
それぞれの分野でトップクラスだったのだが、優秀さと引き換えのように個性的過ぎて、組織からは浮いているメンバー。
たたき上げの警官・菊川警部補からは反発され、百合根警部は気をつかいつつ、何とか彼らの才能を生かそうとする。
ゴレンジャーのごとき色の付いた名前で、劇画乗りの展開とでもいいましょうか。
連続殺人事件は鮮明に描かれていますが、現実味があまりないので怖くはないです。
「隠蔽捜査」シリーズが面白かった今野さんですが、ものすごく多作な作家さんなんですよね。
手っ取り早く読めそうで、傾向の違うものを探して読んでみました。98年にノベルスで出ています。
ドラマ化もされたんですね~。
百合根が岡田将生とは意外な~原作どおりなら美貌の青山を演じるところかな。
最初は5人の特徴がばらばらすぎて、一人ずつの役割の印象はそんなに残らない。
悩める凡人・百合根警部のほうが心情的にわかりやすい、ってところはあるかも。
パーッと読めて、気晴らしになります☆
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7月スタートの藤原竜也と岡田将生主演ドラマの原作。個性的な5人の科学捜査員たちを主人公とした警察小説です。キャラが立ってて、気軽に読めます。
何より印象に残ったのは、裏社会でも暗躍する二人の外国人が日本と日本人を評した場面。もうね、けちょんけちょんです。
たとえば・・・
「それは、支配者が誰であっても素直に従うという意味だろうか?」
「基本的にはそうだろうね。政治家がどんな連中だってかまわないんだ。」
(金融など様々な場面の自由化政策について)
「それとても、政治家の愚かさの現れなのだが、国民は何も行動を起こさない。(中略)戯言に、国民はあっさりだまされている。まあ、早晩日本は駄目になるにしても、金融その他の自由化はそれに拍車をかけるね。」
「あの国は、選挙も飾り物なら、政治家も飾り物だ」
この作品が最初に発表されたのは、1998年。
今の現実とのシンクロ具合にびっくりする。
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テレビでの連ドラ化をきっかけに、放映時に観逃してたスペシャルドラマをネットで観て面白かったので手にとったのが正直なきっかけ。
先に映像化を観て原作を読むっていうのは、なかなか稀なパターンなのですが、とても楽しめました。
警察組織の枠に収まり切らない5人の科学捜査のスペシャリストと、それを束ねる若手凡人キャリア。
ありがちな設定のように見えて、はみ出したままでは終わらない、周りの人間を少しずつ惹きつけ、引き入れて行くっていうのが新鮮でした。
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ドラマは時間が合う時に一度だけ観たけど、原作とは違うんだなぁ。とこれを読んで思った。そもそも、赤城と百合根がドラマみたいにわちゃわちゃしてない。個人的には、原作の立ち位置が好きかも。STのメンバーは個性的で魅力のある人間ばかりで、それぞれの専門知識に関してはピカイチ。その個々のチカラが一つになった時、真相が明るみになり事件が解決する。スッキリした結末。話の内容も面白く、ぐいぐいと引き込まれてしまった。シリーズも結構出てるみたいだから、今後も読み続けたい作品の一つ。
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刑事ものを立て続けに読んでいるが、今野敏の作品は、キャラが立っている。ドラマ化したくなるのがよくわかる。
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ドラマにはまり、まんまと手に取りました。
ドラマでは百合根と赤城のコンビネーションが特に強調されていますが(原作でも回を追うごとにそうなってくるのかしら?)、本作では癖のあるメンバーのチームプレーがより愉しめて、次作も読んでみたくなったのでした。
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能力抜群の5人のスペシャリストの見事な捜査、ここに始まる!ST初登場編新装版。
史上最強の科学捜査部隊、第1の事件!
多様化する現代犯罪に対応するため、新設された警視庁科学特捜班、略称ST。繰り返される猟奇事件、捜査陣は典型的な淫楽殺人と断定したが、ST青山は一人、異を唱える。プロファイリングで浮かび上がった犯人像の矛盾、追い詰められた犯罪者の取った行動とは。最強チーム警察小説シリーズ第1作、新カバー版。
2013年スペシャルドラマ化
2014年「ST 赤と白の捜査ファイル」として連続ドラマ化
2015年上記タイトルで映画化
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ドラマを見てたら原作が気になってきて購入。
私みたいにドラマから入る人も今後いると思うので、まずドラマとの違いをあげてみます。
・赤城は無精髭があって大人の色気がある。
今回読んだ限りでは対人恐怖症ではなく女性恐怖症。
引きこもりでもない。
・青山は誰もが見惚れる美青年。
・黒崎は無口だが普通に喋る。ロン毛。
・ガッキー君、それに類するものは登場しない。
・ドラマでは赤城と百合根が行動を共にすることがかなり多いが、原作はそんなことない。
大きな点としてはこういった感じです。
あとは出番的には、
菊川>百合根>青山>結城>黒崎>赤城>山吹
という感じでした。
流れ的には面白かったですが、まだシリーズ一作目だからか、キャラの掘り下げがあまりないというか個々の印象は薄かったように感じました。
あとは、個人的に地の文が平板なような感じというか…なんだか味気ないように感じました。
軽く読めるけど楽しいので、さらっと読みたいときなんかには最適かと。
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ドラマにはまった勢いで読み始めました!警察モノを初めて読みます。
赤城、青山、翠、黒崎、山吹という個性的なメンバーと彼らをまとめるキャップ百合根。それぞれの得意分野とか、特殊能力とかが発揮される場面が楽しいです。ゴレンジャー的要素いいなぁ…!
みんな自由で飄々としていてキャップがかなり苦労人です。
今はまだ頼りないけど、百合根が活躍する巻とかもあったらよいのに…
青山がプロファイリングを始め出してから一気に読めました。
他のシリーズも早く読みたいです!
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後半やっと話が進みだして面白くなる。
それまではスムーズに流れない登場人物紹介が続く。
2冊目以降に期待。
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ドラマ見てたので読んでみました。初今野作品。結構読みやすいし面白い。
ドラマのほうがキャラクターが際立っているけど、原作は少しおとなしめ。それでも個々の特殊能力が生かされて、犯人逮捕につながるくだりは面白い。ただ、ちょっと長いかなー。個人的に中国とか裏の世界の話は苦手なので興味薄。
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知人から、安楽椅子探偵もの好きの君にぴったりだよと紹介され読んでみた。
面白かった。特殊能力をもった5人の活躍。安楽椅子探偵的なのは青山。だが以外にも黒崎の格闘シーンに萌えた。
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知人がモスクワが舞台となると送ってくれた本。モスクワが舞台となるのは3巻目。どうやらシリーズものということで、1巻目の序盤は登場人物紹介的な展開。例によって(何の例?)、ドラマ化ありきの作品という感がプンプンすると思ったら、ホントにまさに今(2014年夏)、ドラマ化されている真っ最中とはっ!
でも、1998年のころの作品なんだなぁ。当時から、もうこの手の作品(ドラマの脚本的な)は、あったのかとちょっと驚き。バブルが弾けて疲弊し始める当時、すでに今の日本の様子を予見していたかのような記述が目を引いた(「それとても、政治家の愚かさの現れなのだが、国民は何も行動を起こさない。」「あの国は、選挙も飾り物なら、政治家も飾り物だ」等など)。ま、当時からそうだったのか。
とにかく、内容はキャラクター頼りの娯楽作品。オチも早々に気が付いてしまう。気楽に読めるという点では及第点。舞台が地元だった新宿、中野界隈で判りやすかったし(2巻目も、これまた地元の代々木公園から話が始まる)、3巻目までは頑張って読もう(笑)
ところで、解説の西〇心太氏とやら、最初、「苦役列車」を書いた西村賢太かと思い、なんともヘタクソな解説で、中学生でも書けるようなベタな内容なので、これで芥川賞作家か?!と思ったら別人で良かった。
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面白かったけど、やや消化不良かなー。
ただ、ドラマ化はこれは正解だったか、と。
キャスティングの妙ですねー。
赤城さんがまだ大人しくて、翠さんが活躍してました。
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警視庁科学特捜班シリーズ第1弾。
1998年の作品だが、TV放映(見てない)をきっかけに新装版になったのと、
前日譚の「化合」を少し前に読んだので、興味を持ちました。
能力が突出し過ぎて組織からはみ出した科学捜査官の集団の話です。
キャップとメンバー5人が色もしくは色が特定できるものが入っている名前を持っていることから、戦隊ものを意識していると思います。
ただ、各メンバーにくせがありすぎて子供向けの戦隊もののような明るさ、爽やかさがないです。
もちろん、それぞれの能力を総合して事件解決につながるのですが、メンバーの能力がすごすぎて達成感が少なかったです。
あと、第二化学担当の山吹がどんな科学的能力を持っているかが良くわからないのが残念です。