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タイトル、表紙絵から、江戸物、艶話し・・・と分かって読み始めたが、んー、凄く刺激的^^;
江戸物でなければ、ポルノ小説に分類されちゃうかも。
18歳以下、ご注意を!
伊勢参り、松坂の街。お陰参りという何十年に一度くらい、凄まじく人が集中する時があるという。
孤児だった遊郭の女と商家のお内儀が旦那を取り合う話しかなーと、頭の中に三味線の音など呼び込みながら、おーっ、凄いダイレクトな夜のシーンだ・・・ドキドキ・・・と楽しんで読んでおりました。
後半、突然、サスペンスモードに突入!
物語の筋も激しいものに変化しましたー。
作家さんご自身も、激しく正に生きた方のようですね。
坂東さんは、今年2014年、50歳代の若さでお亡くなりになっていると、、ご冥福をお祈りします。
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まさかあんな結末になるとは…
母、娘で同じ人を愛してしまってたなんて。
でも妾と書いてあたしと読ませる伽羅子は肝の据わった堂々たる遊女であったな。
この時代の遊女の生活が、すぐそこで展開されているように感じた。
著者の坂東 眞砂子氏の早逝が惜しまれる。
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女の執着する様子がすごく出ていた。
伽羅丸のように、この男だと思ったらなんとしても手に入れたいと必死になってしまいそう。
やっと手に入れた男の過去が……。伽羅丸と同じく許せないだろうなぁ、そこまでの反撃には出ないだろうけど。
母娘は似ているということなのだろうか?
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ホラー作家と思い避けていたのは間違いでした。とにかく作家としての技量が高い。擬態語が絶妙で濃密な情念を色彩感覚の強い浮世絵のように綴ります。イメージを言葉に置き換える力が神業です。周到な構成で最後に読み手の意表を突きますが、してやったりの舌舐めずりが眼に浮かぶようです。小説の醍醐味を味わいたい方を満足させる一級の作家です。(合掌)
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松坂を舞台にした遊女物で、瓜子姫と天邪鬼の話を展開に絡ませている。坂東さんの作品はけっこう読んでいるけど、主人公の独善と言うか身勝手さが気に障る。設定、展開と人物のイメージが合わないのかなぁ~やはり読後感が良くない。それでも中途半端ながら江戸とは違う環境の遊女達や伊勢詣描写は観点として面白かった。色気部分については露骨な分しらけたりする。長編としては最後の作品になるらしい。
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漢字で書かれると露骨な性描写もえげつない感じが少し薄らぐというか…。まぁ表紙とタイトルである程度予想はできたけども、のっけからのハードな描写には少々びっくりしましたがな(^^; しかし、艶っぽいだけの話で終わらないのが良かった。後半はサスペンスだし、因果は巡るというか…いやはや、いろんな意味でなかなか濃い~1冊でした。
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この作品は、『婦人公論』に2012年8月から2013年10月まで掲載されていた作品だそうです。
坂東眞砂子さんの最後の作品ではないかなと思い、
mystery大好きさんのレポを読んで読みたくなったものです。
主に四国を舞台にした作品が多い坂東さんですが、
この作品は、江戸時代の伊勢国・松坂でのお話です。
伊勢国・松坂の木綿問屋の女将・リくが
夫・亥右衛門宛の遊女の恋文(艶文)を見つけるところから始まります。
怖れを知らない遊女の一途な気持ちに、
りくはめらめらと嫉妬の炎につつまれます。
恋文の差出人は、遊女の伽羅丸。
彼女は幼い頃の記憶がなく、
伊勢へのお蔭参りの行列にまぎれて伊勢まで流れて来たのです。
そして遊女間でささやかれた「瓜子姫と天邪鬼」の話で
幼い頃に母から聞いたという記憶がよみがえってきました。
亥右衛門への愛を貫こうとしながらも、
自分の記憶を一生懸命に辿る伽羅丸は、
「瓜子姫と天邪鬼」に似た恐ろしい罪をおかします。
そしてある日幼い頃の記憶がよみがえったとき、
とんでもないドンデン返しがまっていました。
情愛と言うべきか、怨念というべきか。
この人間特有の男女間のねっとりとした愛情を、
坂東さんは泥臭いホラー風な作品に仕上げています。
久しぶりの坂東ワールド、満喫しました。
この作家さんの作品ももっと読みたかったです。
ご逝去が惜しまれます。
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#読了 最初からすんなり入り込ませてくれる文章にも惚れ惚れするけれど、何より構成が素晴らしくて一気読みしてしまった。お蔭参りの熱狂の、浮ついた不気味さがストーリーのねっとりとした女性の怨念を際立たせていてとても良い。りくがこのままどこに行ってしまうのか、物悲しいような救われたような、不思議な読後感でした。