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主人公は大学で教鞭をとる古徳先生。50歳、バツイチ、独身。酔って様々な条件が重なると同行者とタイムスリップする特殊能力を駆使して過去の謎を解決していきます。
SFとミステリーの融合は著者の得意とするところですが、「お酒」+「タイムスリップ」というガジェットはどうも二番煎じという印象です。
また、ルールを後付するなど設定が徹底されていない感じですし、主人公の自殺願望の理由など明らかにされていない部分もあり、全体的に作り込みが甘い気がします。
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条件が揃うと、同じ条件の過去へと
道連れと一緒にタイムスリップ。
な、連続短編集。
しかもこの短編、ひとつ終わる毎に
1日経っている状態。
ある意味、濃い年末です。
しかし主人公、いい年なのにここまで飲んでも
翌日まだ飲んでいる…。
肝臓強すぎですw
とかいう前に、これほどまでに条件が一致するような
飲み方をしている方が問題あり?
まさかの出征の秘密から始まって、まさかの繋がり。
あらびっくり、とかいう問題ではありません。
しかもあの最後。
この物件でいいのかと騒ぐよりも
まぁいっか~な空気が…。
主人公だけが慌ててる感じが面白いw
死にたい願望のために生まれた誤解は面白かったですが
結局、冷蔵庫の中身は誰がどう補充を??
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古徳は齢五十にして鵜久森大学の准教授。凍えそうな冬の夜、凍死することを期待してカティサーク片手にふらふらと歩いていると、不意にかつての同級生の早稲本家にたどり着く。ほぼ三十年振りの再会に戸惑いながら酒を酌み交わした。ところで、古徳には奇妙な力があった。それは、ある条件が揃った時にタイムスリップしてしまうということだった。ある条件とは、必ず一緒にタイムスリップする〝道連れ〟がいること。そしてその道連れと同じ日、同じ曜日に同席して同じ酒を飲んでいること。果たして、古徳は早稲本とともに二十二歳、ともに酒を飲み、人生が分かれたその日を共に垣間見ることになった。
SF+ミステリー。連作短編集というか話はそのまま繋がっているので長編かな。タイムスリップの条件は面白いのだけど、ちょっとこねくり回されすぎてる印象。あとラブコメっぽく落ちてるけどいやいやよく考えたらちょっとナシでしょってネタだったなあ。
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ミステリ?SF?
まあまあって感じ…おもしろくなくはないんだけど…SFだからなあ…
主人公はさぞかしイケメンなのだろうと思った。
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ストーリーのキーアイテムとして酒が出てくる。そのため、ミステリーはあまり読まないジャンルではあるが、酒好きとしては取っ掛かり易かった。
主人公の母親、主人公、さらに親友の娘と世代を越えてタイムスリップが登場人物達の運命を変えていくのがおもしろかった。
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二つ目までは、少しシリアス。
それを過ぎると、ちょっとトーンが。
華やかで、微笑ましいのも良いんじゃないの。
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ある一定の条件を満たすと誰かを道連れにして、タイムスリップするという自殺願望のある准教授が主人公。みんな普通に受け入れていることに違和感を感じたが、先が気になる展開だった。
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お酒がテーマの短編集かなって思ったら、
お酒+ミステリ+ファンタジーだったのでちょっとびっくりした。
しかしお酒でタイムスリップって面白いなあ。
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ミステリー&SFで、それでいてなんとなくほのぼの感もただよいます。短編連作の形式って結構好きですね。謎解きも面白く最後まで面白く読めました。
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いくつかの条件があえば
一緒にいる人と時空を越えることができる能力がある主人公。
お酒が飲めるのは必須。
大体の場合、
時空を越えるのはロマンがあって、
大胆で、
冒険心溢れるかんじだけど
ちょっとちまちましていて、これが面白い。
でも、最後の落としどころは都合良すぎて、
「おいおい、おっちゃん、あかんでそれは!」と
言いたくなったかなぁ。
下戸はでてきません。
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読んでいて終始思ったのだが、本当に主人公は自殺願望をもっているのだろうか。意外に楽しそうに楽しんで酒をのんでいるし、そつなく日常を過ごしていそう。
2話目までは、特定の条件で酒を飲むとタイムトラベルという設定も面白かったが、記憶が移植されるあたりからは、なんでもありかと、残念な気持ちになりながら読みました。
最終的にはハッピーエンドだったのが、せめてもの救い。
考えていることが分かる(同じ記憶を持っている)人間とは、一緒に居られませんから。
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久々に西澤保彦を読んだ。後ろの作者紹介欄に『SF的設定と本格推理の融合をはたした』とあるけど、そういう作風だったっけ?やたら酒が出てくるのは覚えてるけど。これはまさにSFだった。過去にタイムスリップするというのを、皆あっさり受け入れすぎじゃね?早稲本家の人たちは出来すぎだ。しかし、息子の彼女を寝取るって、どういう神経なんだ。1回やるだけは寝取るって言わないのか。しかし名前がみんな変だよな。読みにくいというか、逆に覚えやすいというか。2話目の自殺しちゃうのは何か切なかった。
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おもしろかった。
のんだくれ×超能力
んでもっておっさん×美女
とゆー西澤さんのオハコ展開。
なぜあんなパーフェクトちっくな女性が
自殺願望だらけのおっさんに魅かれるのかは、
神のみぞしる。
あいかわらずこの人の怒涛の推理展開の部分は
読んでてどどどど~~って感じがしておもしろい。
いっちゃん最初に読んだのは麦酒の家でしたが、
あれと同じカタルシスがありますなー。
まあ、息子の彼女と寝取る(言葉通りの意味で)父とゆー展開はいくらなんでも「それはない。」と思うが・・・。
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この一杯が、タイムマシーン!お酒を飲むと、
同席者とともにタイムスリップしてしまう
古徳教授。その特異体質と推理力を発揮して、
町の事件を解決する。
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あまり実用性のないエスパーが、その特異環境でロジカルな謎解きを行う、著者専売特許みたいな短編集。
あらすじは西澤保彦なら馴染みあるものだが、同じタイプの作品中でも印象に残る面白さ。
今回、連作短編ということもあって「能力・状況設定」「謎の発露・発展」「論理的な議論・解決」がとにかくスタイリッシュに納められている。突拍子もない話を、60ページ程度で、違和感はなくむしろ馴染みあるくらいに話を進めるセンスはとんでもない。
この美点は、全編をひとつの長編として捉えたときも有効で、大前提が既に奇抜なのにも関わらず、よくまぁというほど派手にストーリーを転がす。
ラストがいくらなんでもズルい収束だが、中年のタイムスリップものであり、面白可笑しい青春小説の側面も持つ良作。
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