投稿元:
レビューを見る
仲間たち、というかご近所さん。
手作りものを扱うお店が5軒ならんだ小さな袋小路が舞台。
主人公は手作り小路の子供、かなめちゃん。
手作り小路のかなめ(名前じゃなくて)だったコーヒー屋の奥さんが亡くなってしょんぼりしているところに、旅に出ていたコーヒー屋の孫のお兄さんが人形と一緒に帰ってくる。
小さなお話の中に、毎回おやつと手作りのものが出てくる。
「たべたい」よりも「つくりたい」を刺激する、つくる楽しさにあふれている。
日本で暮らす外国人であるマダムの描き方が素敵。
ニホンダイスキデースみたいな、日本人が喜ぶステレオタイプじゃなくて、嫌なところもあるけど好きなところもあるし、好きでいようとしている。
ちゃんと「人」として描かれているのがいいところ。
かぎばあさんあたりのクラシックな雰囲気をもった正当派の児童書。
昭和っぽい絵のせいもあって余計にそう感じる。
ちびまるこちゃんにでてくる「きれいな人」みたいな絵。
だから最初はあんまり好きじゃないかもと思ったけれど読んでみたら良かった。
いろいろ試してみたくなる。
布袋(ぬのぶくろ)屋さんって漢字で書かれるとつい「ほてい」と読んでしまう。
帽子屋さんの店名が「あたまのうえ」なのは好き。
…手に届くところにブドウの葉があるので物欲しげに見てしまう。
やっちまうか。
投稿元:
レビューを見る
おいしい手作りおやつに手作りの物たち‥手作り大好きな女の子にはたまらないです。魔法がちょっぴり効いた素朴なお話で、すっと手作り小路の住人になった気分。大人になってしまった(かつては女の子)私もはまってしまいました。
投稿元:
レビューを見る
手作り小路には、手作りの品を売るお店が4件と、おいしいコーヒーを出すカフェ、ビーンズがあります。カード屋のむすめかなめちゃんは、手作り小路の中庭でビーンズのおやつを食べるのが大好きでしたが、おくさんの花豆さんが亡くなってからはそれもできなくなりました。そこへ、花豆さんの孫の豆にいが帰ってきて、おやつを作ってくれるというのです。しかも豆にいが持ってきた魔女の人形は、どうやら不思議な力があるようで…。おいしいおかしがいっぱいでてくるたのしいおはなし。
投稿元:
レビューを見る
出てくる食べもの、作るものがかわいらしくて素敵。自分でも作ってみたくなります。ブドウの葉のロールはぜひ挑戦したいかも。最後のページにつくり方がのっているあたり、あんびるやすこさんの作品を思い出しました。
投稿元:
レビューを見る
ななかまど町の、ななかまど通りの「手作り小路」、そこには手作りのものを扱うお店が5軒並んでいます。帽子屋さん、手さげ袋屋さん、ボタン屋さん、カード屋さん、そしてみんなの憩いの場所、カフェビーンズ。手作りのものを求めていろいろな人がここを訪れます。「もっていると幸せに見える手さげ袋」「お母さんのほしいものが、ぜんぶくっついているよくばりな麦わら帽子」…お客さんたちの個性的な依頼の数々を、カード屋さんのひとり娘かなえちゃんと手作り小路の仲間たちがひとつひとつ、解決していきます。カフェビーンズの豆太郎さんのお料理レシピも魅力的な一冊です。
投稿元:
レビューを見る
心が温かくなる話がいっぱい詰まっていました。花豆さんが手作り小路に何かを残してくれたのだと思います。だから小路のみんなも頑張ってこれたのだと感じます。