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以前、東小雪さんとひろこさんの同性結婚までを描いたマンガを読んだことがあったので読んでみました。
東さんが宝塚歌劇団時代の厳しい練習や生活を描いた章とひろ子さんと結婚するまで、そして父親と母親との家族との関係を描いています。
つらい経験を乗り切るのは本当に大変なパワーが必要だと思います。
でもこの本で自分自身の体験を訴えることで多くの人が力をもらったのではないでしょうか。
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⬛️性虐待を受けた子供の「性的虐待順応症候群」と呼ばれる五つの心理的反応。
①性的虐待の事実を秘密にしようとする。
②自分は無力で状況を変えることはできないと思っている。
③加害者を含めたまわりの大人の期待・要請に合わせよう、順応しようとする。
④暴行を受けたことを認めたがらない。または事実関係が矛盾した証言をする。
⑤暴行されたと認めたあとでその事実を取り消す。
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記憶回復やばい。これを真に受けるひとがたくさん出てこないことを祈る。
宝塚内部の話は、まあそういうことになってそうだな、とか。
へんなカウンセリングが流行するのが心配だからアマゾンレビュー書いておいた。
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筆者が摂食障害やいじめ、各種の差別等に悩んでいたことは気の毒ですが、本書の核である父親からの性虐待とその失なわれた記憶の回復という筋にはかなり注意が必要です。
カウンセラーによる催眠などを用いた回復記憶の手法によって、親の子供に対する性虐待という「事実」をさぐりだす、という手法は、1980年代から米国で流行しました。しかしその後そうした手法には大きな問題があり、各種の障害に苦しんでいる人びとが、事実に反して親を非難するといった事件を引き起こしたために強く批判されています。そうした「虐待」の告発が、事実無根だとして多くの裁判が争われています。一般には、学者筋からはそうした手法は危険であり、忌避することが強く勧告されていると言ってよいと思います。たしかに子供に対する性虐待は大きな問題ですが、正直なところ、こうした記憶回復の手法などを使ったカウンセリングがいまだに行なわれていることに驚きました。
この本を読んで親の性虐待や催眠カウンセリング、記憶の回復などに興味をもった人は、エリザベス・ロフタスらの『抑圧された記憶の神話―偽りの性的虐待の記憶をめぐって』や矢幡洋『危ない精神分析―マインドハッカーたちの詐術』も同時に読んでおくべきだと思います。「虚偽記憶」などで検索してもある程度のことを知ることができるでしょう。
英語が読めるひとは http://www.fmsfonline.org なども参照してください。
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第91期生として宝塚歌劇団に入団し、「あうら真輝」の芸名で活動していた元タカラジェンヌの東小雪さんが、自身の半生と実の父からの性虐待をカミングアウトしている作品。
ブログにて詳しいレビューしています*
https://happybooks.fun/entry/2021/03/25/180000
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メディア露出した女性同士のカップルの先駆け的な存在ということで筆者を知り、この本にたどりついた。
実父からの性虐待、タカラヅカの内情など、いろいろな意味で衝撃が大きい内容だった。
正直、セクシュアル・マイノリティの問題など、さほどのことではないと感じられるくらい……。
性虐待をうけた被害者がその記憶に蓋をすることがあるというのは知っていたが、その加害者と「仲の良い親子」であり続けることができる(そして、それは自覚的に演じているのではない)というのは、かなりの驚きだった。
ただでさえ周りには気づかれにくいタイプの虐待が、こうしてさらに隠蔽されてしまうことがあるとは……。
しかしそれでも、自分を完全にだますことはできず、拒食症や自傷行為などのかたちとなって表れてしまうのには、血を吐いてでも健全な道に戻ろうとする人間の本能のようなものを感じた。
壮絶な人生。
著者はそれを受け止め、さらに自分の体験を何らかのかたちで社会に還元しようという覚悟が見える。
それが、少しでも著者の傷を癒すことにつながるよう祈る。