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映画トーヴェ繋がりで。
ムーミンの作者トーヴェヤンソンの初期短編集。
パリが舞台のヴァイオリン、鬚、大通り(ブールヴァール)
ドレスデンが舞台の手紙
セルムランド(スウェーデンらしい)が舞台の街の子
ヘルシンキ(フィンランドですね←北欧、すぐわからなくなるので自分メモorz)が舞台のよくある話(クリシェ)
ヴェローナが舞台のサン・ゼーノ・マッジョーレ、ひとつ星
カプリが舞台のカプリはもういや
どれも概念的で、皮肉や比喩にとんでて、正直とっつきにくいし、今となってはちょっと読みにくいなというのが本音。ではありますが、こういう作品、高校〜大学生の頃に割と好んで読んでたなあと思い出したり。
雰囲気で読み取る方が掴めるな。正直、言語化すると危うい。こういう作品は、こういう概念を楽しむものであって、つらつらと妄想を遊ばせるのが良いのです。
そしてこういう文章が好きだったからこそ、今ビジネス用語とかが苦手なんだなとしみじみ実感。
社会に出てもう随分経つのに、今更だよなあ。
ほんと周りに恵まれたなと感じますね。
ってズレたけど。
多分ビジネスマンとしてはこの概念をこそ言語化すべきなのかもしれませんが、文学はビジネスではないので。このもやもやを楽しんでこそ文士たるもの。なのではないかなと、久々に学生の頃の気持ちを取り戻した日曜です。
2023年6冊目。