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新規購入ではなく、積読状態のもの。
2010/8/25~9/1
久しぶりの東野作品。
裕福な歯科医の息子、田島和幸は、倉持修と遊ぶようになってから不幸が続く。その後、家庭崩壊した和幸は何とか希望を見つけて暮らそうとするが、どこからともなく倉持が現れ、人生を翻弄されていく。倉持にずっと殺意を抱きつつ、顔を合わせると言いくるめられてしまう和幸。果たして二人の運命は。
人間はここまで悪くなれるのか、という気もするが、居ても不思議はない、と思わせる東野さんの筆力。派手な事件は起こらないが600ぺーじに及ぶこの作品をぐいぐいひっぱるのは流石である。世間をにぎわす詐欺事件などの被害者はこうやってだまされていくのだなぁ。
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面白かったけど、
個人的に主人公が好きになれなかったというのが、
星三つにしてしまった理由。
話の主題はよかったと思います。
殺したいけど殺せない・・・
きっと世の中、そんなもんじゃないでしょうか。
それにしても、
この本を読んで、
自分がまわりに恵まれていることに
本当に感謝しました。
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色々な人の感想を読んでると要領の悪い主人公にイライラしてる人がかなり多いみたいだが、自分は読んでてそんなことなかったし、後味も悪くなかった。比較的面白い本だと思った。東野圭吾はほんとに面白いな。
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歯医者の息子として、わりと裕福な家に生まれた田島和幸。しかしながら祖母が死に、町中に母親が祖母を殺したという変な噂が流れ、両親が離婚、父親は愛人を作り・・・・・・あれよあれよというまに家族が崩壊。学校でも孤立していた和幸に近づいてきたのは倉持修だけだった。そしてこの倉持が、この先の和幸の人生にずっとつきまとい、不幸をもたらす存在となる。
和幸が小学校の時代から大人になるまでという、かなり長いスパンの話であるが、どの時代でも、和幸が幸せになりそうになるとこの倉持の陰謀で不幸な道を歩むことになる・・・ということなんだろうけど。確かにこの倉持の執念もすごく怖いし、策略もすごいと思うけど、それ以上に正直、この主人公自体がまぬけすぎる気がしてしょうがない。学習能力が無さすぎ。気の毒とは思うけど、「騙されるあんたが悪いよ」と言いたくなることしばしば。後半は呆れて怒りすらわいた(^^;「殺したいけど殺せない」と何度も訴えてる部分や、動機について御託を並べてるのもいまいち心情を理解できず。後味も良くなかったなぁ。この人の作品にしては珍しい。
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始まってすぐに、
幸せになんか終わってくれるはずがない
という予感。
それがどんどんと確信に向かう。
照柿読んだときもそうだったな。
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すごく分厚い本です。
頑張って読んだのに、読み終えた後に
「時間を返せ!」と思った初めての作品。
旦那にも「これは読まなくていいよ」と伝えた。
主人公がいただけません(´Д`)
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装丁通り、暗く重い!
しかも分厚いから、、、主人公の憎悪と殺意の中、ずっと不幸に浸りました。
どうしたら殺人者になれるのか?と主人公はずっと考えています。
でも読み終わるまで寝られません。
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『秘密』系どんでん返し型ではなく、『手紙』系じんわり型。
こんなに悲惨な人生があるのかと読むのが辛くなり時間がかかった。
どれだけ酷い目に会えば人は殺人の門をくぐれるのか?
自分の人生が幸福に感じられるありがたい本。
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前半は淡々としていますが後半になるにつれスピードupして夢中になってしまいました。
何故主人公はこうまで騙され続けるんだろう、と歯がゆいけど理解できる気もする。
切ないお話しだけど、自分が今後誰かに騙されたりしないよう勉強になった一冊でした。
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主人公が、一人の幼馴染によって人生をずーっと狂わされ続ける話。
その度に幾度となく幼馴染に殺意を抱きながらも、その話術や人となりに騙され、流されてなかなか殺せない。
こういう系の話大好きwwwww
ちょっと白夜行チックな気がした。
私の読んだ東野作品の中で、三本の指に入ります!
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「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているものはいったいなんだろうか?人が人を殺すという行為は如何なることか。
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「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか?人が人を殺すという行為は如何なることか。直木賞作家が描く、「憎悪」と「殺意」の一大叙事詩。 (amazonより抜粋)
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主人公が、最後まで騙され続ける。
ちょっと暗〜い感じの話で、淡々と物語が進んでいく。
最後は、なるほどねと言う結末。
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2006.7
主人公である私の一人称、過去形で語られていく。田島和幸と倉持修は小学校の同級生。和幸に平和で落ち着いた日々が始まると、必ず現れて気付けばサギの片棒を担がされていたり、とんでもない女を嫁にさせられたり。でも倉持は決して押し付けているわけではないし、話しているとついその気にさせられてしまうのだから厄介だ。友情なのか恨みなのか?はたして殺人の門をくぐるのか?今までの起こった不幸は偶然なのか???うーん。深いなぁ。読み応えあり!
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東野圭吾作品の中では、ミステリ系ではなく、白夜行とか幻夜とかっぽい作品(何系って言ったらいいのか分からんが)。つまり登場人物が二人で、良い方の人生が悪い方に長期間に翻弄される、その過程、みたいな。賛否両論あるみたいですが僕としては全然悪くなかったかな、と。2007/07/29読了