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田坂先生の講演に行った後、すぐさま此の本を読んだ。
「知識」と「智慧」の違い。
此の本は、このテーマをベースとして書かれている。
・いかに真剣勝負の時間を取っているか?
・今の決断の状況は、割り切りか?腹決めか?
「営業力」という本のレビューの中で、
読者のコメントを見た田坂先生のコメント。
自分自身として、思い返された、面接で同じような形で話したことがあるからだ。
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「知性」と「知能」
「知識」、「智恵」の違い。
今の日本の知識偏重型教育は、知識を増やすことに重点を置くが、知性と知識・知能は別物なので高学歴の人間であっても知性を身に着けることは出来ない。
また、21世紀はスペシャリストを育てた時代であったが、今求められるのは垂直統合型のスーパージェネラリストであると著者はいう。
スーパージェネラリストになるために必要な7つの能力。
それをどのように身に着けられるか簡単に説明してあり、それを身に着けた人間が、20世紀では解決できなかった問題に一縷の光を見出すのではないかとのこと。
感じたことは2点ある。
この本自体が大枠を語っている(ジェネラリスト)的なので、細かいことがわからない。
「詳細は著者の~という本を詳細されたい」という点が多くあるので、それをちゃんと読めばわかるのかもしれない。
二つ目は、私が望んでいた内容ではなかったということ。
リーダーになるような人や、21世紀の時代どんな視点からアプローチすれば、改善されるのか、といったことを期待していた人には面白かったかもしれないが、
私が望んでいたのは個人についてのことであり、要は「教養」であり、「知性」ではなかったのかもしれない。
そのズレがあったためなんとなく満足感は得られなかった。
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2014.6.3了読
これは友人にお勧めしたい新書。知性とは答えのない問いを問い続ける力のこと。
エゴは捨てられない。エゴとゆう存在に、どのように処すればよいか?
ただ、静かに見つめる。
すなわち「エゴ」の動きを、ただ、静かに見つめる。それを否定しようとせず、抑圧しようとせず、ただ、静かに見つめる。これも、言葉にすれば、それだけである。
しかし、それを行うだけで、不思議なほど「エゴ」の動きは静まっていく。これは、「内観」という修行の、本当の意味。
「割り切りとは、魂の弱さである」
「愛情とは、関係を断たぬことである」
「精神のエネルギーは、年齢とともに高まっていく」
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一度は読んでみたいと思っていた田坂さんの著書。「世界を解釈するだけでなく、変革することが大切。知性はそのためにある。」という点は、今の自分の行動に必要なメッセージ。どう行動するかがなぜ重要か、それは人生が懸かっているから。また、想像力と反省力の重要性についても解説があるが、これは正に銀行時代の上司に諭された内容であり、思い出せて良かった。
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知能とは答えのある問いに対して早う答えを見出す能力。知性とは答えのない問いに対して、その問いを問い続ける能力。
100の能力を持った人間が自身の能力を高めていきたいと思うならば、110、120の能力が求められる仕事に集中して取り組む時間を持つ。
知性の本質は知識ではなく智慧。
総合研究所もシンクタンクも現実はただ専門家が同居しているだけであって、学際的、総合的アプローチはそれほどとられていない。
垂直統合の知性を持ったスーパージェネラリスト
戦略、思想、ビジョン、志、戦術、技術、人間力
未来を予見できなければ、ビジョンや戦略を描けない。
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田坂さんの著書を久々に読みたくなった。
知性を磨くというタイトルも興味を惹いた。
中の語り口調は相変わらずの語りべ具合であるなと思った。
21世紀の知性のあり方、そもそも知性とは何かといった話が書かれている。
僕は彼には不思議な縁があり、たまたま著書を読んでいた際に出会った。奇しくも縁の話をしていたし、著書でも語っていたので、不思議とシンパシーを感じた。
また、彼は他人の時間における大事さを主張するが、彼との本気の対峙はけっこう疲れるのである。
しかし、当時ぺーぺーだった私を含めた新人に彼のような人物が本気で対峙してくれたことは非常に教訓になったと感じている。
そういう意味で参考になった。
しかし、この内容と口調は好き嫌いがあるので、好みが分かれそうだ。興味あれば読んでみるといいと思う。
【目 次】
第一話 なぜ、高学歴の人物が、深い知性を感じさせないのか?
第二話 「答えの無い問い」に溢れる人生
第三話 なぜ、「割り切り」たくなるのか?
第四話 「割り切り」ではない、迅速な意思決定
第五話 精神のエネルギーは、年齢とともに高まっていく
第六話 「固定観念」を捨てるだけで開花する能力
第七話 なぜ、博識が、知性とは関係無いのか?
第八話 頭の良い若者ほど、プロフェッショナルになれない理由
第九話 なぜ、優秀な専門家が、問題を解決できないのか?
第一〇話 「スーパージェネラリスト」とは、いかなる人材か?
第一一話 「垂直統合の知性」を持つスーパージェネラリスト
第一二話 スーパージェネラリストに求められる「七つの知性」
第一三話 なぜ、経営者がスーパージェネラリストになれないのか?
第一四話 「予測」できない未来を「予見」するには、どうすればよいのか?
第一五話 なぜ、「目標」と「ビジョン」が混同されるのか?
第一六話 「志」と「野心」は、何が違うのか?
第一七話 なぜ、「戦略」とは「戦わない」ための思考なのか?
第一八話 なぜ、優れたプロフェッショナルは、「想像力」が豊かなのか?
第一九話 「知性」を磨くための「メタ知性」とは何か?
第二〇話 なぜ、古典を読んでも「人間力」が身につかないのか?
第二一話 あなたは、どの「人格」で仕事をしているか?
第二二話 なぜ、多重人格のマネジメントで、多彩な才能が開花するのか?
第二三話 なぜ、スーパージェネラリストの知性は、現場にあるのか?
第二四話 なぜ、人類は、二〇世紀に問題を解決できなかったのか?
第二五話 「二一世紀の知性」とは、いかなる知性か?
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知性とは何か!?知能や知識があるだけでは諸問題に直面したとき解決ができない。問題解決能力のあるスーパージェネラリストを目指せ!!との熱い提言。
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タイトルや目次からなんとなく想像していましたが、語り口から熱い本でした。
現代の自己啓発の要素をきれいに体系立てて、説明されたような気分。
すっきりまとまっているしおもしろいと思う部分もあったけど、自分がそもそもこういう本にあまり親しみが湧かない。ので、まぁちょっと距離を置きながら読んだ。
中に出てきた河合隼雄の「愛情とは、関係を絶たないことである」というのがすごく印象に残った。まさに、その通りやと思う。
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スーパージェネラリストとは、状況に応じて「人格」を適切に切り替えながら課題や問題に処していく人のこと。「技術だから売上のことは分からない」とか「営業だから製品の動きは分からない」とか、人は自己限定をしてしまいがちである。多重人格(マルチパーソナリティ)を開花させることによって自己限定意識から解放されて、多彩な才能(マルチタレント)を開花させることができると説く。なかなか面白い考え方。講談風の文章がすこし気になるけど内容的によくまとまっていて良い本。
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我々が真に「知性を磨く」ためには以下2つのことが求められる。
1)答えのない問いを問う力を身に付けること
2)「知識と知恵の錯覚」の病に罹らないこと
この問題はいくら考えても、正解など無いのだから、これ以上考えても仕方がない。これ以上、この問題を考えても、精神のエネルギーを無用に使うだけ・・・そうした楽になりたいという心を割り切りといい、それは魂の弱さから派生する。精神が「楽になる」ことを求め、「割り切り」に流されていくと、深く考えることができなくなり、「答えのない問い」を問う力(=知性)の力が衰えていく。割り切りではなく、精神の弱さに流されない迅速な意思決定こそ「腹決め」という。割り切りの心の姿勢は心が楽になるが、腹決めの心の姿勢は心が楽になっていない。
精神のエネルギーは歳を重ねるに従い、高まっていく。60歳を越えても、まだ高まっていく。人間の精神は、歳を重ねるにつれ、しなやかさや、軽やかさを増していく。
人間の能力というものは、100の能力をもった人間が90の能力で仕事に取り組んでいると、
その仕事をたとえ1000時間行ったとしても、確実に力は衰えていく。110や120の能力が求められる仕事に集中して取り組む時間を、たとえ毎週数時間でよいから持たなければならない。逆にその毎週数時間を持ち続けるならば、確実に能力は高まっていく。(=自分の能力を少し超えたレベルの仕事に集中するという時間を、定期的に、継続的に、数年間というオーダーで持つ)
多くの書物を読み、該博な「知識」を身に付けた人物を「知性」を身に付けた人間と思い込む傾向があるが、どれほどそれらを身に付けても、それが「知性」を身に付けたことを意味するわけではない。「知性」の本質は、「知識」ではなく、「知恵」(=言葉で表せないもの、経験からしか学べないもの)だから。
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仕事が出来ないのは知識がないことばかりを理由にしていたが、もっと大事なのは経験による知性(知恵)があるかどうか。もっと自分の頭と足を使って経験しないとですね。
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ブログの記事を纏めたような軽い、シンプルな文体でありながら、内容は重い。知識、知性といった言葉の定義はともかくとして、今日本に求められているのは問題解決力、ということには激しく同意。とにかく今の日本人は特にエリート層において深く考えるということができなくなった。ゼネラリスト志向の教育の問題もあるし、そもそも聞こしめすという、上は物を考えず、下の意見をただ聞く、という日本古来の伝統の影響もあるかもしれない。とにかくどこかの誰かが考えて問題を解決してくれるだろう、という他人任せ主義が今の日本の停滞の原因であることは間違いないだろう。
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アマゾンでオススメされたから読んでみた。
まあとにかく、知識だけじゃなくて、経験による智恵が大事ということらしい。自分もいろいろ本を読んでるけど、本に書いてあることをやってみるってことはほとんどないので反省したい(正直、知識としても蓄えれているかというと、そんなことはないのだけれども・・・)。
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知性とは、本ではなく経験によって得られるもの。割り切りでなく腹決め。毎日の仕事を120の力で行い、反省するプロセスで高められる。答えのない問題を解決するには、今後は垂直統合の知性を持つスーパージェネラリストになること。それに求められる7つの知性が、思想、ビジョン、志、戦略、戦術、技術、人間力であり、これらを相互にシナジーさせていくこと。
ガンジーの言葉「あなたがこの世で見たいと思う変化に、あなた自身がなりなさい。」
確かに本を読むだけでなく、経験から以下に現場の知恵を習得するか。それには日々を真剣に取り組み、何事からも学ぶというプロ意識が必要であると実感。
Do tank
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読了しました。
考えさせられる内容ですね。
確かに専門的な縦割り社会を横断的にまとめられる力は必要だと思います。
必要な力だからこそ、なぜ知性と結びつくのか?
この辺りをもう少し靭やかに書けてるといい本だなぁと思います。
少し知性への持って行き方が強引かなぁ?
という感じを受けました。
更に2つ
1つは、各話のまとめで自著の本紹介になっている点
これは読んでいて、ちょっと宣伝多すぎ!というか番宣本?
と思うぐらい多用されているのが残念でした。
2つ目は、結局全ての結論が
「答えのない問」???
「終わりの無き旅路」???
本当にこれでいいの???
という感じでした。
各話の内容が良かっただけに、残念な終わり方です。
折角考えさせられるいい本だなぁと読んできて、この終わり方は無いんじゃない?
とちょっとモヤッとした本でした。