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21世紀に必要なのは思想、ビジョンと志と戦略と戦術と技術と人間力を兼ね備えたスーパージェネラリストで、解決困難な問題を考え続ける知性を持った人です。
20世紀は分業によって生産効率を上げてきた時代なので、スペシャリストが重要視されていたけど、いい感じに満たされて閉塞感さえ漂ってる21世紀には、創造性によって難題を解決するジェネラリストが必要です。そんな感じに読めましたけど、これはいわゆるエリート思想に近いように思います。と同時にニーチェの超人思想を連想してしまいました。そんなたくさんの要素を磨けるかよと腐る自分がいましたし、スペシャリストとは、ある程度の人ならば比較優位で生き残れるようにする術であり、スーパージェネラリストなんて言われたら一般ピープルはどうしようもなくなるなと感じました。
スーパージェネラリストといっても、それはスペシャリストという能力の前提があって初めて始まる議論で、新鮮な感じはしませんでした。積極的に解釈すると、効率化と機械化によって生まれた余剰労働力を何に振り分けるかという問題であって、例えば設計で言うと、CADの導入によって余った労働力を、よりスペシャリティのある作業に費やしてきたのがこれまでの時代でした。その結果として不用な図面が増えて凝ったプレゼン資料が量産され、労働時間はむしろひどくなってるという悲しい状況になってます。スペシャリティに没入するんじゃなくて、ジェネラリティある事に振り分けていくのがスーパージェネラリストへの道だと読む事もできます。
気を引き締める程度に読むのが肝要かと。
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要するに
・知識だけでなく、知恵を大切に
・経歴ではなく、経験を大切に
ということだと思います。
答えのある問いに対して答えを出すことではなく、答えのない問いを問い続けることの大切さも繰り返し説いています。
個人的には共感できる部分も多々ありましたが、あまりにも自著の紹介が多くて、宣伝の要素が強すぎる印象を受けました。
また、詳しくは他の自著を参照、ということも多く、説明を省いている印象を強く受けました。
もうちょっと、そのあたりのバランスを考えた方がよいように思いました。
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知性とは結局のところ経験に裏付けされるそうです。簡単には手に入らないんですね。。。何のためにこの本を買ったのか。。。
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「なぜ、書店に「プロフェッショナル論」の本が溢れているにもかかわらず、実際に「プロフェッショナル」としての力を身につける人材が少ないのか?」(p.68)
”知能”、”知性”、”知識”、”智恵”の違いとは?
詳しくは本文を。
付箋は12枚付きました。
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年齢を重ねても、なかなか身につかない「知性」。
そんな自分を少しでも帰られたらと思い、この題名に惹かれて読んでみることにしました。
まず「知性とは何か」について定義しています。
そして、これからの時代に求められる「スーパージェネラリスト」の人物像と、必要な7要素について、多くのページを割いて解説しています。
読んでいてまず反省したのが、「割り切り」と「腹決め」の話。
「これしか無いから・・」という理由で物事を判断していないか、改めて気を付けていかなければと感じました。
スーパージェネラリストについては、特に思想、ビジョンといった要素が自分にはたらず、そして人間力を高めることを地道にやっていかないといけないなと、喝を入れてもらいました。
改行が多いのと著者自身の他の著作の引用が多いのは気になりましたが、ハッと我が身を振り返る部分の多い、一冊でした。
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☆4
私が中学生の頃考えていた多重人格について、似たようなことが書いていて共感が持てたよ。著者の主張がよく理解でき、しっくりくる本。
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著者の本を初めて手に取った。知恵は経験を通じて体得するものという。再認識できた。徹底的にわかりやすい言葉、文体・書式で書かれた自己啓発書であり、これからの時代に求められるとされる仕事する上での意識についてまとめられている。幅広い読者層を想定して汎用的な表現を試みると、一文は可能な限り短くなり、直接情感に訴える詩のような構成になるということか。ビジネス書というより宗教書のような印象を持った。作者のいう「知性」無いとが書けないと紡ぎだせない本といえる。
教養に関する文脈でも語られるように、専門を超えた知性を統合することが、スーパージェネラリストには求められているとのこと。
p.221関連メモ
The philosophers have only interpreted the world, in various ways; the point is to change it.
通説和訳文
哲学者たちはこれまで世界をさまざまに解釈してきた。だが、必要なことは世界を変革することである。
哲学者たちは世界をさまざまに解釈してきただけである。肝心なのはそれを変えることである。
永江氏マルクス版
哲学者たちは世界を単にさまざまに解釈しただけである。問題なのは世界を変えることなのである。
永江氏エンゲルス版
哲学者たちは世界を単にさまざまに解釈しただけである。しかし問題なのは世界を変えることなのである。
れんだいこ文
哲学者たちはこれまで様々な手法で世界を解釈のみしてきた。しかし、肝心なことは世界を変革することである。
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★思想、ビジョン、志、戦略、戦術、技術、人間力という7つのレベルの思考の高め方や相互関係の話。これまでの著作を統合する内容となっている。
★第11話から7つの思考の話になるが、その前は話の方向性が読めない。全部読んだ上で再読すべきである。
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「知能」とは
答えのある問いに早く正しい答えを見出す能力。
「知性」とは
答えの無い問いに問い続ける能力。
「ビジョン」とは
これから何が起こるかについての客観的思考と洞察。
「戦略」とは
戦いを略(はぶく)もの。
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昨今の知性・教養ブームの中で、「スーパージェネラリスト」の言葉に惹かれて読んでみた。
内容は、知性を磨くという話の全25話(章?)でできており、どこかの講義に出てくるような話の要約のような感じだった。自分は知らなかったが、著者は社会人大学でも講義をしているようである。
いろいろな言葉などがあるが、9話のサンタフェ研究所の求めている人材や10話のアポロ13の話がイントロダクションとしては良かった。個々の話は、読み直したほうがより理解ができると思った。
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良書。
特に7つのレベルの思考については腹落ちしたし、今後頻繁に使用するフレームワークとなるだろう。
著者の他の作品についても読みたい。
メモ
・知性とは答えのない問いに対して、その問いを問い続ける能力。知能とは、答えのある問いに対して、答えを素早く出す能力。
・専門の知性ではなく、統合の知性をもつことが重要。
・7つのレベルの思考を反復運動する。
- 思想:未来を予見する方法。参考:ヘーゲルの弁証法
- ビジョン:思想に基づき、世界がどこに進むのかを客観的・大局的にとらえる
- 志:ビジョンに基づき、自分が何を成し遂げたいかを主観的にとらえる。野心と志の違いは、野心は自分一代で終わるもの。志は自分の世代を越えて受け継がれていくもの
- 戦略:志を実現するために、戦略を立てる。戦略の要諦は戦わないこと。戦略を考える際には、色々な人の掛け替えのない人生の時間がかかっていることを理解する
- 戦術:戦略に基づき、具体的な計画を策定する。戦術には固有名詞、想像力が必要。シミュレーション
- 技術:経験を体験に昇華。結果の反省を実施。反省する際には追憶が必要
- 人間力:「自分の心」「相手の心」「集団の心」の動きを理解し、状況に応じた言葉を投げかける
・それぞれの思考レベルで考える際には、その専門家になったつもりで考える。自分のなかで複数の人格を持つ。例)思想→哲学者、戦略→戦略家
・カール・マルクス:哲学者たちはこれまで世界を「解釈」してきたに過ぎない。大切なことは、それを「変革」することである。
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・「知能」とは、「答えの有る問い」に対して、早く正しい答えを見出す能力。
・「知性」とは、「答えの無い問い」に対して、その問いを、問い続ける能力。
・他にも、「予測」と「予見」、「志」と「野心」、
「目標」と「ビジョン」などの差について記述あり。でも、だんだん言葉遊びにもの感じられた。
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東大出身のコンサルの方が書かれた21世紀に向けた考え方についての本。要は知性とは考えるだけではなく、現状を変えてなんぼ、ということについての本。
いくつかキーワードを交えて、そのための知性とは・・・という内容で書かれている。読みやすい文体。
以下抜粋
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・割り切りとは、楽になりたい、という魂の弱さである
・100の能力を持った人間が90の能力で仕事に取り組んでいるとたとえ1000時間行ったとしても確実に力は衰えていく。能力を高めたいと思うならば、110や120の能力が求められる仕事に集中し取り組む時間を例え週に数時間でもいいから持たなければならない。逆にその週数時間を持ち続けるならば、確実に能力は高まっていく。
・物事の変化・発展・進歩・進化はあたかも「螺旋階段」を昇るようにして起こる。古く懐かしいものが、新たな価値をもって復活してくる。(螺旋的発展の法則)
・『野心』とは己一代で何かを成し遂げようとする願望
・『志』己一代では成し遂げぬほどの素晴らしい何かを、次の世代に託す祈りのこと
・環境変化がゆるやかに起こる、という前提の「山登りの思考」ではなく、刻々変化する環境に瞬時に対応していく「波乗りの思考」が重要
・心の動きとは・・
1.自分の心の動き
2.相手の心の動き
3.集団の心の動き
・会議の鉄則「はじめ民主主義、終わり独裁」
◎ガンジー:「あなたが見たいと願う変化に、貴方自身がなりなさい
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ためになることばかりです。
買って手元に置いておきたい一冊ですね。
・知能のみならず知識を磨く。答えの無い問いに対して、その問いを問い続ける能力。
・精神的に楽になることを求め、割り切りに流されていくと、深く考えることができなくなり、答えの無い問い
を問う力、知性の力が衰えていくのである。
むむ、正に今おかれている僕の状態ではないか…
・ビジョンとは、未来に対する「客観的思考」であり、「主観的願望」や「意識的目標」ではない。それは、「これから、こういうことを起こしたい」という願望でもなければ、「これから、こういうことを起こそう」といった目標でもない。「ビジョン」とは、どこまでも「これから何が起こるのか」についての客観的な至高であることを理解する必要がある。じゃあなぜそれが必要か?
→問題の解決や仕組みの変革を考えるには、企業や社会や業界が「今後どのように変化していくか」を洞察する必要がある。そのことによりその変化を「追い風」にする戦略を考えることができるのである!
・経験と体験の違い。
経験を経験だけに終わらせず、追体験して徹底的にそこから得られる知恵を掴む、といった「反省の技法」を活用することで「体験」にまで昇華させる
田坂さんの本は近いうちにまとめて読まないといけないな。
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知性とは答えのない問いを考え続けることのできる力。
哲学というよりはビジネス文書の切り口でした。経験でなく体験。ビジョン、思想、志、戦略、戦術、技術、人間力。これらを明確に説明できたら本書が理解できたということでしょう。
僕はこの7つのキーワードが正しいかも怪しいくらの斜め読みでした。