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どうしたってフォレストガンプを思い出し、その記憶が邪魔して心底楽しめなかったのが少し残念。おじいちゃんが逃げ回る、という設定は楽しめました。ただ、歴史との絡みの説明が若干専門的で、十分に入り込めなかったように思います。文体的にも。仲間との道行きも、ちょっと複雑だつたかな。意図せずに事件が起きていくところは面白かったです。確かに映像向きではありますね。
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すげーおもしろい!というほどでもなかったけど、なんとなく馬鹿馬鹿しくて楽しかったです。
あとがきというか巻末の作者インタビューから察するに作中のアラン老の過去話もどこまで本当なんだか・・くらいに理解するのが最も楽しいところなんだろうか。
あと、細かなパロディらしきものがいろいろあるらしいんだけど、自分の知識量もさることながら翻訳者をも通して読んでるのでほとんどそれがスポイルされているであろうことが想像できて残念。原著でそういう知識こみで読んだらまた評価も違ってくるんだろうと思う。
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おじいさんの大冒険!?途中からついていけなかった。
2015.3.11
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面白かった!
始めは、喰えない爺さんアランを高田純次か!と突っ込みながら読み進めていたが、現在進行形の逃走劇よりも、スウェーデン人である彼の100年の人生、生きるという事。生き延びるというドラマに夢中になりました。
スウェーデン→スペイン→アメリカ→中国→イランと大冒険。日本人であればトルーマンの名前を聞くだけでピンとくる所でルーズヴェルトが死ぬ。うゎあぁ!純次、オマエか!ってなりました。あそこ。
人生という名の旅。仲間がいると楽しい。ウォッカがないと寂しい。政治や信仰にはクール(此処はとても日本人的)でも、理解していない訳ではなく、むしろ教養としては深い。学歴は無いけど。語学が堪能で女には優しく、諦めが良くて、諦めが悪い。こんな100歳になりたいわ。
ずっとアラン=高田純次だった。
本当はノーベルだったんだね!
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面白さのツボがわからず、断念。
映画化もされたらしいが、映像から入った方がわかりやすいんだろうか。
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創想ライブラリーに入れる本、ということで買って読んだ1冊。
登場人物のやることなすことが破天荒すぎて、とても面白かった。一方で、アランが史実に出てきた人々とあらゆる場面で関わっていて、妙なリアリティがあった。
伊藤公平先生曰く、「英語版で読むと日本語ではわからないニュアンスが表現されていてさらに面白い」とのこと。
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評価はわかれるようだが、私個人的にはとても好きな作品。主人公の100歳老人が老人ホームから逃げ出すことから始まる約一カ月半の現在の話と、老人の1900年代初めからの100年間の人生の話が交互に描かれる構成。現在の逃走生活も過去の生活も支離滅裂のめちゃめちゃで行きあたりばったりなのがおもしろい。歴史の史実にそって老人が登場するので、スターリンやフランコやトルーマンやドゴール大統領やジョンソン大統領と会ったりする。おもしろくて楽しいが、そんなに軽い作品でもない気がする。「世の中こういうもの、これから先もなるようになる」これがこの作品の全てをあらわしていると読後改めて思った。これから先も何回も読んでしまいそう。
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全編、楽しく読めました!
老人ホームに暮らす老人が100歳の誕生日に、題名の通りに窓から逃げ出すのですが、逃げ出したあとの大騒ぎと、老人が100歳になるまでのいろいろが交互に章立てされています。
老人は単なる(?)長生きの人だけではなくて、そうとうプロフェッショナルな人だったので、100歳になるまで世界の著名人といろいろな出会いがあり、それがちょっとした現代史になっています。
そんな人なので、逃げ出す前も後も大変おもしろいエピソードが満載。そういう小説です。
オススメの一冊。
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「100歳男児はおしっこ履きで出立した(おしっこ履きというのは、高齢男子のほとんどが、用を足すとき履物をぐっしょり濡らすからだ)」。老人ホームではもうすぐ彼の誕生日パーティーが催されることになっており、女所長や市長も出席するはずだったが、彼だけは「そこへ顔を出すつもりはなかった」。
逃げ出した100歳老人の道行きは、支離滅裂・行き当たりばったり・抱腹絶倒の、さながらロードムービーだ。犯罪に冒険、出会いに別れ、友情、恋愛なんでもありで、中でもウォッカは欠かせない。そしてこのでたらめな逃走劇が進むにつれて、この100歳老人がスターリンやフランコやトルーマンやドゴール大統領らとともに20世紀の歴史を作ってきた、トンデモ人物だという過去が明らかになる。
シャンホール(18世紀のフランスの文人)は、「最も無駄になった一日は笑うことのなかった日である」と言った。この文言に同意する方のみ、本書を開いていただきたい。
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スェーデン国内を逃げ回る100歳の老人と20世紀の歴史を丸ごと描くハチャメチャな笑撃小説。一人の老人が100歳の晴れやかな誕生パーティの日に老人ホームを逃げ出す!ギャング団の金を強奪?、殺人!?そしてギャングや警察に追われ、逃亡につぐ逃亡。それにしても逃亡中の老人は若かりし頃、爆弾製造の専門家として、フランコ将軍、毛沢東、スターリン、トルーマン大統領など各国の首脳と親交を結び、歴史上の事件の重大な鍵を握る人物でもあったという回顧録が同時にスタートする。。幾多の偶然が織り成すデタラメな物語ではあるが、この作家の凄さは、歴史上の事実という点をほんの少し入れ替える事で、完全無欠な新たなる歴史上の物語を形成した事にある。世界で売れに売れているのも頷ける、一気読み間違いなしの冒険歴史小説です。
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大人の与太話、大法螺小説。「踊る黄金人形」D・E・ウエイストレイクぽい。日本人作家だと誰だろう?筒井康隆?
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スウェーデンの作家ヨナス・ヨナソン、2009年発表の小説。とてもスケールの大きなホラ話。楽しい物語です。
2005年のスウェーデンが舞台。アラン・カールソンは100歳の誕生日に老人ホームから逃げ出します。行きがかりで大金の詰まったギャングのスーツケースを持ち逃げしたことからギャングと警察に追われることになるアラン。100歳老人の珍道中が始まります。
まともな教育は受けていないけれど、爆弾のスペシャリストで語学の達人というアラン。彼の1905年からの100年の歩みと現在の逃避行の物語が交互に語られて行きます。
警察小説のパロディーのようなハチャメチャな現在の物語も面白いですが、それ以上にアラン100年の物語の大風呂敷を拡げたホラ話が冴えています。スペイン内乱でフランコ将軍の命を助け、第2次大戦ではアメリカの核爆弾製造に決定的な役割を果たし、中国内戦では毛沢東夫人江青の命を助け、ソ連の核開発にも協力、シベリアの強制収容所に入れられるものの脱走し朝鮮戦争下の北朝鮮で金日成に面会・・・現代史の重要な局面の全てに関わるような超人的な活躍をし、しかし政治や宗教には全く興味を持たない完璧なリアリスト。皮肉と諧謔、パロディーの精神に満ち満ちた怪作です。
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めちゃくちゃな爺さんの珍道中。
ピタゴラスイッチ的な、話がコロコロ進む感じが好き。
生徒におすすめされた本。続編も読みたい。
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これは、評判だったから読んでみたけど、お国柄が違うのか、笑も関心もちょっと的外れ。乗れない一冊でした。
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出鱈目に面白い。「なるようになる」「気にしない」「まずはウォッカで乾杯」。いくつになってもスタイルのある生き方をしてると、人生いいもんだと思えるんじゃないかな。