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ニュージーランドの女子校を舞台にした本格ミステリ。
前半はやや情緒的というか、リリカルな雰囲気が漂っていたが、事件が始まった後のスピード感はやや慌ただしく感じるほどだった。
ミステリ的には基本に忠実で、余り凝ったトリックなどは見られない、王道の本格もの。そういったところを評価するのが創元らしい。
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序盤から事件の舞台が整うまでの過程で描かれる、登場人物たちの関係や位置関係が少しわかりづらく、少し読みづらいと感じました。でも事件が発生してから最後までは一気に読めてしまいました。
過去の事件と現在の事件、2つがうまいことリンクしていて、最終的にはストンと納得のいく解決にいたる。このあたりの組み立ての妙は読み応えがありました。
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数年前の鮎川哲也賞受賞作品。
あまり鮎川賞作品っぽくなかった。
書き口は丁寧でしっかり読ませるが、プロットが変に複雑で、謎解きで興奮しない。
ミステリとして魅力がないわけではなく、文章も上手なので、もっとシンプルにもっとストーリーに脈絡をつけてほしい。
とりあえず今後に期待。
2+