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行方不明でベストセラー作家だった親友の葬儀のあと、親友の書斎から未完成の原稿を盗んで、自分の作品として発表してしまった主人公の話。その後全然知らないズラビアという国の政治情勢などに巻き込まれ、主人公が誘拐されたり、騙されたりする。
主人公が原稿を盗み、突然有名な作家になっちゃったところぐらいまではおもしろくて一気読みだったが、ズラビアの国に行ったところからは次から次に敵か味方かわからない人たちが出てきて訳がわからなくなりつまらなくなった。最初はよかったのにもったいない気がする。
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壮大な入れ子構造です。
コナン=ドイルがシャーロックホームズを書いた時もジレンマに陥ったようですが、全く同じ文脈で語られます。
今も昔も作家は同じ問題に苦しんでいたのですねぇ。
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なんというか、形容しがたいミステリ。物語中盤でこれまでのプロットをひっくり返す転換をもたらしながら、最終盤にはそのひっくり返ったストーリーをさらに意図的に放棄(昇華?)するような大胆なエンディングが用意されている。
全編を通して素直に「面白い」という感想を抱くことが難しく、人によってはまさに作品名通りであると感じてしまうかもしれない。既定の評価枠に捉われない挑戦的な作品が読みたい方、よくあるミステリ作品に飽きた方にはおススメ…かな。
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う〜ん、これは中々見事に?色々な意味で裏切られた という感じかな。
ジャンル分類不能という意味でも 非予定調和的であるという意味でも とても好印象。
それにしてもこの結末は...いい意味でやられた!
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勿体ない!なんできちんと収束させないんや!
普通のミステリー小説になりそうな、小説家の嫉妬と盗作を扱った前半。
暗号を含めたスパイモノから世界的陰謀小説に展開しそうな中盤。
共産主義と民主主義を皮肉って、脱獄小説の様相まで絡めた後半。
どれも、それなりに読ませるし(好みが分かれるにしても)出来が良かっただけに、きちんと終わらせないラストに唖然。
「俺の期待と時間を返せ!」と叫びたくなる…よー考えたら、読んでいる間は楽しめたので返す必要もないのだが…しまいをきちんとしないと納得できない、かえすがえすも俺はそういう読者、小説読みなんだなぁ。
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結末は、考えていた方向ではなかった。
急に別の方向に舵を切られた感じだったが、終わり方が中途半端かな。
何かを伝えたかったのかもしれないが、読み切れなかったのかも。
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「ジェシー・ケラーマン」の長篇スリラー(パロディ?)作品『駄作(原題:Potboiler)』を読みました。
「本書には奇想天外な展開があることをあらかじめ警告します」という内容紹介に惹かれて購入しちゃったんですよね。
-----story-------------
ミステリ界のサラブレット出現!
予測不可能の展開で読者を打ちのめす会心作
【ミステリ界のサラブレットが、奇想天外過ぎる展開で読者を打ちのめす強烈スリラー! 】
ベストセラー作家だった親友「ビル」が死んだ。
追悼式に招かれた売れない作家「プフェファコーン」は、「ビル」の仕事場で未発表の原稿を見つける。
誘惑にかられた彼はその原稿を持ち出し、自作と偽って刊行した。
思惑通りの大当たりで、一躍ベストセラー作家に成り上がった「プフェファコーン」だったが……ベストセラー作家を両親に持つ著者が、その才能を開花させたスリラー!
【本書には奇想天外な展開があることをあらかじめ警告します】
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550ページを超える大作、、、
売れない作家「プフェファコーン」が、盗作でベストセラー作家になり… そして、スパイとして西ズラビアと東ズラビア(いずれも架空の国家)に潜入し、海のうえで島になるまでの、荒唐無稽で破天荒で奇想天外な物語でした。
ウィリアム・ド・ヴァレー作<ディック・スタップ・シリーズ>への賛美
■第一部 アート
■第二部 駆け引き
■第三部 サスペンス小説
■第四部 ようこそ、西ズラビアへ!
■第五部 ようこそ、東ズラビアへ!
■第六部 [ふたたび] ようこそ、西ズラビアへ!
■第七部 機械じかけの神
■訳者あとがき 林香織
ホントに予測できない展開でしたね… 傑作なのか、秀作なのか、駄作なのか、、、
個人的には愉しめましたが… 読み手によって評価が大きく異なる作品でしょうね。
ベストセラー作家だった親友「ビル」の死… 売れない作家「プフェファコーン」は、「ビル」が仕事場に残していた未発表の原稿を見つけ、自分の作品として出版、、、
その作品がベストセラーになるが… 「ビル」の作品は諜報機関での暗号として使われていたことから、「プフェファコーン」の出版した作品に隠されていた暗号によりズパイが活動を始めてしまい、東西ズラビアで政治的な混乱が勃発する。
なりゆきからスパイとなりズラビアに潜入することになる「プフェファコーン」… ここまでで、既に常識を逸した展開、、、
しかし、その後は、暗殺されたはずの人物が生きていたり、敵と思った人物が味方だったり、その逆だったり、捕らえられたり、脱出したり… と純粋なスリラー作品らしい展開になったかと思いましたが、エンディングでは常識を超えたファンタジー調の展開になるという不思議な作品でしたね。
ジャンルが特定できない自由な作品でしたね… 難しいことは考えず、愉しみながら読む作品かな、、、
つけひげが外れてしまい、急いで予備のつけひげをつけよ���としますが、接着剤で指と唇がくっついて離れなくなったり、つけひげを上下逆につけてしまい難しい顔をしてごまかす場面等は、ホントに可笑しくて、通勤電車の中で笑いを堪えるのが大変でした。
気分転換できました… ちょっと冗長な感じはしましたけどね。
以下、主な登場人物です。
「アーサー・プフェファコーン」
大学創作科の非常勤教授
「ウィリアム(ビル)・ド・ヴァレー」
プフェファコーン親友。ベストセラー作家
「カーロッタ」
ビルの妻
「ルーシャン・セイヴォリー」
ビルのエージェント
「ポール」
プフェファコーンの娘の婚約者
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ベストセラー作家のビルが事故死した。
ビル夫妻とは学生時代の友人だったが、作家として成功せず長く絶交していたプフェファコーンは、葬儀に赴いた際にビルの未発表原稿を盗み出し、その作品によってベストセラー作家の仲間入りを果たす。
しかし、次作を執筆することが出来ず苦しんでいたところに…
盗作がバレそうになり、脅しにあい、陰謀に巻き込まれ、殺人犯として追われることに…あたりまでも、何となく予想通りではあるものの、スリリングな展開。ここまでで1/3くらいか。
けれど、スパイとなる訓練の末、紛争国に侵入させられるあたりから、何だか滑稽な、風刺ドタバタ劇に…
誰が味方か敵か分からずただ右往左往する展開のラストのオチが…ほろ苦いというより、しょっぱい。
ご両親の作品のファンとしては、期待半分不安半分で手に取ったのだが、残念ながら、帯の煽り文句ほどには面白くなかった。