紙の本
安定した面白さではある
2015/11/23 09:42
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投稿者:マル神保 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ物としてキャラクターも定着しており、安心して読むことができます。ただ、主人公たちが大統領の切り札的存在となって活動するので、1作目のような誰が敵かもわからない緊張感はなくなっています。
同じ狙撃手ものでも、スティーヴン・ハンターのスワガー・シリーズのように、あくまでも狙撃手としての戦いにこだわるのではなく、状況に応じた戦い方を展開していくところが新鮮です。その分、タイトルから狙撃手ものを期待して読むと、決着のつけ方などにやや不満が残るかもしれません。
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前作に登場した因縁の相手との対決編。
とはいえ、相手は割と政治的に動いているため、直接の接点は後半まで出てこないのですが。
主人公であるところの狙撃手がいろいろなミッションを行う前半がかなりアクションものとして楽しいですね。
あまり中だるみしないところもいいところ。
逆に最後はちょっとあっさり気味に思えたかな。
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スナイパー カイル・スワンソン シリーズ第3作目。
多岐にわたるスナイパー任務のうち、航空機への
目標指示が見どころ。
公式には「戦死」したとされているはずなのに、
誰彼構わずカイル・スワンソンと名乗りまくるのは
いかがなものかと思われる。
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サウジアラビヤという国家は、中東にある世界最大産油国であることは知っていても、その国がどんな風土や庶民の暮らしがどのように営まれているかなどほとんど知らない。同じ中東でもドバイはエミレーツ航空が直行便を飛ばし、かなりの情報が流通していることと比べてみてもかなり閉鎖的と言えるであろう。そもそも、日本から旅行で訪れることが出来ない国なのでその文化を知ること自体が文字に多くを委ねることになるので、サウジアラビヤという国の印象を平易に知るにはいいかも知れない。物語の背景はサウジアラビヤとイスラエルが和平のための調印をイギリスの古城で行うところを何者かに襲撃されるところから話が始まり、同時にサウジアラビヤ本国では、宗教家に率いられた民衆蜂起が国内随所で起き国王が殺害されてしまう事態となり、国家存亡の危機に瀕する。世界のエネルギーを産出する王家(サウド家)とワッハーブ派(スンニ派の亜派)の国の石油という資源をこの機に強奪しようと蠢く大国なかなかスリリングな展開で読者を飽きさせない。
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サウジアラビアとイスラエルの平和条約調印が行なわれる英国の古城が、テロリストにミサイル攻撃された。その直後サウジで反乱が勃発、首謀者はロシアと手を組み、クーデターを起こそうとしていた。石油を狙って中国も動き出した。折しもサウジ国内に核ミサイルが五基あることが判明、カイルら極秘部隊のメンバーは、クーデター阻止と核ミサイル無力化のためサウジに赴く。だが、行く手には宿敵が! 白熱の冒険アクション小説。
因縁の宿敵との決着は、ややあっけなかった。そこだけが残念。第4作は書かれていないのだろうか。