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<目次>
第1章 そもそも学校の勉強に意味はあったのか
第2章 大人がおもしろがれる勉強法
第3章 時間を他人に奪われない方法
第4章 五十代から英語を学んでみた
第5章 大人の必須科目は「お金」である
第6章 「やらなければならないこと」の先に「やりたいこと」が ある
<内容>
なるほど、「百ます計算」の考案者は、しっかりと勉強をしてきたな、という感じ。人とは違うことをしてきたことを自覚し、それが成果を出せたために、彼の人生には自信がある。
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○元小学校教員で教育委員会委員等を努める教育評論家の陰山英男 氏の著作。
○学習の仕組みや意味について、子供と大人の違いや、その活かし方について解説したもの。
○方法論としてはもっともな気がするが、文章がやや押しつけがましい印象。
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いい大人はまずはビジネスに使えるスキルから学べばいい。歴史の勉強はその次。というありがたい話をいただきました。そりゃそうだ。
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勉強法、蔭山メソッドで有名な著者が大人の勉強法について指南する本。
世の中には様々な勉強法があるが、著者は読み書きを基本とした反復練習の勉強法で成果を挙げた。
子供と違って、大人は効率よく面白がって勉強することが大事と説く。子供には学習のための充分な時間があるが、社会人は仕事があるため時間の制約がある。そのためやりたい事を絞って集中すること、戦略的に効率よく勉強すること、世の中の様々な事に対する知的好奇心を持つことが必要という。自分の体験を引き合いに出して、学習とはどういうものかを考察しており、なるほどと思う事も多かった。ただ読み進むうちに、自伝的な内容になったり、苦労話や体験談が成功談になり、最後は自
慢話になったりして、最後は本のタイトルから脱線してよく判らない部分もあった。
でも、少し勉強したくなったら、ヤル気アップのために著者の方法を試してみる価値はありそうだ。
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目の前にある必要に迫られた「やらなければいけないこと」に最善を尽くすべく、目的をもって必死に学ぶことで勉強効率を上げる。異業種の人と話すことが、その時々に応じて記憶の中から必要な情報を瞬時に引き出す「思い出し能力」を高める訓練として最適。
個々の細かい勉強のノウハウではなく、なぜ学ぶのか、何を学べばよいのか、どう学ぶのが効率よいのか、柱となる部分を説いている。
どの分野においても志高い人の言葉には含蓄があり、よし、学ぼう!という意欲を高めてもらった。勉強に対するモチベーションが落ちてきた時に読み返したい一冊。
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大人は自分にとって必要なことを学べばよい
スケジュールを仕事だけで埋めない
安定した貧困か混乱した豊かさか
ゼネラリストを突き詰めるとスペシャリストにもなれる
勉強とは集中する練習
人を動かす立場の人は哲学書を
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まぁ、7割がたは、うーん、こんなもんかな?って、さーっと読み流していたのですが、P156辺りの、”ゼネラリストをつきつめるとスペシャリストになれる”、というところに共感しました。自分の薬剤師としてのスペシャリストとゼネラリストの2者択一に対する考え方と似ていたからです。私としては、ある程度のスペシャリストを持った、ゼネラリストを目指して、自分の底上げを図っています。また、P161の”評価を求めるうちは、だれも評価してくれない”には、もっと共感しました。さみしがりやなのか、ゆとりきょういくなのか、一人っ子が多いのか、身の回りには、評価を求める人が少なからずいます。人からの評価に流されず、自分で必要だと思う事、求められていることなど、隂山先生がおっしゃるところの、”運命の向こう側”を、見ながら頑張ろうかと思いました。
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大人の勉強は実学。
大人は役に立つことの勉強だからこそやる気がでるという話には納得です。
ただし、ほとんどが筆者の経験談、そして具体的な勉強法の話があまりなかった点が残念でした。
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陰山英男著『人生にとって意味のある勉強法: 英語やお金の教養を磨く隂山メソッド (PHP新書)』(PHP研究所)
2014.5発行
2016.10.23読了
やりたいことが見つからない。そのきっかけになればと思い、読んでみたが、思っていた内容と少し違った。大人は自分にとって必要なことを学べばよく、アカデミックな学びに現実逃避するのは良くない。長期的な目標を立て、その目標のためにプランディングしていくことが大切。「やらなければいけないこと」を乗り越えた先に「やりたいこと」がある。将来、成功した自分をイメージして何事も面白がることが秘訣。やりたいことが見つからない人や知的好奇心をもつ力を伸ばす方法とか書いてあったらなお良かった。
URL:https://id.ndl.go.jp/bib/025430133
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人生にとって意味のある勉強法
英語やお金の教養を磨く陰山メソッド
著:陰山 英男
PHP新書 929
おもしろかった
学び直しー大人になってからの学びについて、影山氏が考察する書です
気になったのは、以下です
・陰山メソッドの基本は、読み・書き・計算、の徹底反復と、早寝・早起き・朝ご飯、に基づく生活習慣の改善です
■そもそも学校の勉強に意味はあったのか
・そもそも、大人に必要な学力とは何でしょうか
・私自身が日本の大人たちの学力低下を実感しています
・義務教育で教わるはずのことを知らない大人がたくさんいるんですよ
・勉強とは何か? それは、集中する練習です
■大人がおもしろがれる勉強法
・勉強は学校だけでするものではありません
社会に出てからも、学びを必要とする場面は当然出てきます
・大人の学びは実学にならざるをえない
・必要としないことを学ぼうとしても、どうせ集中できないからです
集中できないまま、本や、テキストを読んでも、頭に入らないし、思考も深まらない
大人にとって貴重な、時間、という資産を無駄に食いつぶすだけです
・哲学書というのは、人間を理解するための本です
だから、多くの人を動かす立場の経営者たちは、哲学書をよく読む
実用性があるからこそ、哲学という教養を身につけるのです
・忙しい大人には、必要のないことまで学ぶ余裕はありません
よって、大人が教養を身につけようとするなら、戦略性をもつことです
・その人が本当に必要とする本には、いまの人生の局面を打開する知恵や知識はないものか、と、たえず問題意識をもっていてこそ出会えるものです
・何かに飢えているときに出会うからこそ、そこでポンと与えられた知識やスキルがすっと自分のなかに入ってくるのです
・他人より抜きん出た存在になりたい、と考えるなら、むしろ、他人がやらないことをやるべきです
・日本人は記憶力をすでに鍛えられているのだから、思い出す、という一点を徹底的に訓練すれば、思考力そのものを伸ばすことができるのではないでしょうか。
・思い出し能力を訓練するにはどうすればいいのか?
・答えは一つ、とことんしゃべればいいのです、それも、いま自分が属している世界の人ではなく、異業種の人たちと会話をしてほしいのです
・大人が能力を伸ばすには、アウトプットの反復を徹底的にくりかえすしかありません
これを習慣化して、そこまでやるか、というくらい何度も繰り返すことが必要です
・矛盾するようですが、「あきらめないためには、ほどよくあきらめることが必要」だと考えています
何度挑戦してもできなかったとき、人はこれまで反復してきたやり方にトラウマを抱くようになります
「あんな思いはもうしたくない」と感じてしまうわけです
・現在のように、他人の価値観に頼っているうちは、革命的な製品は生まれないでしょう
ここに日本低迷の大きな要因がひそんでいます
■時間を他人に奪われない方法
・要領よく働く、ことをめざさなくてはならない
・努力と根性、の課題評価こそが日本人をダメにしているのです
・いまの日本人が知的好奇心をもつ力が弱い、とお話ししましたが、その原因は日本が豊かになったことに加え、睡眠時間の短さにあると考えています
・学習の本質とは、違いに気づくこと、だからです
・私は長年、教育の現場で、子どもたちに、早寝・早起き・朝ご飯、を推奨してきました
そして、夜更かしや朝食抜きといった生活習慣の乱れを正すことで、子どもたちが授業に集中するようになり、学力が向上する様子を目の当たりにしてきました
・規則正しい生活を心がけ、健康な身体を維持することで、集中する力や我慢強さが生まれる
これは、大人も子どもも変わりません
・長時間労働から抜け出すために実践してほしいことがあります それは、仕事に優先順位をつけることです
・時間を制する者は、人生を制する
それにまちがいなく真実です
そして、時間をどう使えれば幸せになれるかは、だれも教えてくれない
自分の頭で考え、試行錯誤しながら見つけるしかないのです
■五十代から英語を学んでみた
・英語力はスキルを磨けば伸びる部分と、スキルだけではどうにもならない部分がある
・つたない英語でも意外に通じる
・まずは、学びの対象を一つにしぼること
一つのことをずっと考え続ける状態にするのです
・問題集を一冊解き終えたら、より難易度の高い問題集に移るのではなく、もう一度、同じ問題集を解きなおして、一度目よりも速く、正確に解くことをめざすのです
・自分の能力以上に難しい問題集は使わない
・英会話力というのは、思い出し能力、にあたります
場面に応じて、以前に記憶した単語や構文を瞬時に引き出すことができれば、会話をスムーズに続けることができるからです
・とことんしゃべればいいのです
■大人の必須科目は「お金」である
・日本の学校教育には、すっぽり抜け落ちているものがあります
それは、「お金」についての教育である
・どうしたらうまくなれるか教えてください ー それは、お金をかけることだよ
・手取りが10万そこそこなのに、半分近く書籍代を使うなんて、ふつうじゃない
でも、ふつうじゃないことをするから、周囲から一歩抜きん出ることができるのです
・お金を使うときは、「なぜそれを買うの?」、「なぜそれを使いたいの?」と、たえず自分に問いかけました
・経済を軸に世の中をトータルで見渡す習慣をつけると、「いつ、どこで、何が、どのようにして起こる」という見通しが立つようになります
・「世間で語られるいることよりも、自分の頭の中で考えたことのほうが正しい」という自信をもつようになりました
・これからの日本人の生き方は、「安定した貧困」か「混乱した豊かさ」の二者択一になると考えています
・あなたがお金を十分に稼げるようになったら、ぜひ人のために使ってくださ���
・いずれにしても、分不相応なお金の使い方はしないようにと自分を戒めています
■「やらなければいけないこと」の先に「やりたいこと」がある
・ゼネラリストとしての幅を広がると、スペシャリストにも近づいていく、ということに気づいたのです
・ゼネラリストではあるがけれど、各分野におけるスペシャルな能力も、一定レベルまで高めることができるのです
・私にすれば、「周囲が求めることに応え、穴を埋める存在になる」という、非常に合理的な生き方を追求してきただけなのです
・ただし、穴を埋めるキャラクターになるということは、「やりたいこと」ではなく、「やらなければいけない」を日々勉強するということでもあります
・苦手なことでも一所懸命に学ぼうと努力している人は、周囲から一目置かれるようになるし、認められるようになります
すると、自然に、「やりたいこと」をやれるチャンスもまわってくるのです
・一つ言っておきたいのは、「周囲に評価してほしいと思っているうちは、周囲は絶対に評価したい」ということです
・他人の評価など求めず、ただひたすら自分がやるべきを追求し、「自分はこれでいいのだ」とある種の悟りの域に達したときに、周囲がその人を評価しはじめるのです
・事実は事実に即して動く
・私は学校の教師だから、子どもたちの学力を伸ばすのが仕事である、という非常にシンプルな事実でした
・私がもう一つ学んだのは、だれかに叩かれたら、相手が自分の弱点を指摘してくれたのだと考えればいい、ということでした
そうとらえれば、自分の弱みを改善していこう、とプラスに考えることができます
・やりたいことだけをやって生きられる人間などいません
・だれもやりたがらないような仕事にもまじめに取り組んで成果を出すからこそ、それを見た周囲が、今度はやりたい仕事をやらせてみようか、と考え、チャンスを与えてくれるのです
・私はつねづね、自分を伸ばすためには、観察力、が必要だと考えています
・そこまでやるか、というくらいの切実さで物事に取り組んだとき、はじめて人生は開けてくるんじゃないでしょうか
・運命の向う側を見よ
一つ目標を立てて、それに向かって勉強し、達成する
でも、人生はそこで終わりではありません
一つの山を登りきって、その山の向こうにあるもっと高い山を見たら、あそこから見える景色はどんなものだろう、と思い、まだまだ登りたくなるからです
目次
はじめに
第1章 そもそも学校の勉強に意味はあったのか
第2章 大人がおもしろがれる勉強法
第3章 時間を他人に奪われない方法
第4章 五十代から英語を学んでみた
第5章 大人の必須科目は「お金」である
終章 「やらなければいけないこと」の先に「やりたいこと」がある
ISBN:9784569819198
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:192ページ
定価:760円(本体)
2014年05月29日第1版第1刷