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僕自身が図書館をよく利用するので、興味深く読んだ。
武雄市がTSUTAYAを運営するCCCを市立図書館の指定管理者に指名するまでから今までを市長の視点で描いたもの。
当時、ネットでそのことを知ったときは、正直言って「大丈夫かな」と思った。
本書を読んで、案の定いろいろあったということがわかった。
市民派感覚の市長が、従来の古い図書館行政・業務の慣習を打ち破って起こした、小さな変化。といったところか。
図書館運営をTSUTAYAが行っていることが目新しいのだと思っていたけど、実はスターバックスの出店のほうがそうなんじゃないの、と思ってしまった。
あるべき図書館の姿と比べてどうなのか、という点では正しいのかどうかわからない。
ただ、公共インフラは市民のものであり、市民にとって価値がないと意味がない。その価値指標として利用度合いを定め、利用度合いを上げるための施策として、TSUTAYA、スタバ、ということだと思うと、悪くないじゃない、という気もするし、そんな試金石があってもいいな、と思う(上から目線)。
本書では、市民、市職員、議員・議会や、図書館業界、それにCCC等関係者とのやりとりが書かれており、臨場感があって面白かった。
少々敵味方をはっきりさせすぎで、大丈夫か?と余計な心配をしてしまう内容ではあるけれど。
それが著者である武雄市長の個性なんだろうけど。
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人口5万人の地方都市の図書館にTSUTAYAとスターバックスが入ることでどう変わったか。さまざまな効果が表れているが、今まで図書館に来なかった市民や本を読むようになった子供の成長等今後も気になります。
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武雄市の樋渡市長は1969年生まれで同い年。昨日念願の武雄図書館を訪問できていやあ大感動!こんな図書館が春日市にも欲しい!そしてこれを作ったのが同世代なのだと思うと僕自身の励みになるのう。お互いハゲだし。
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図書館や自治体は自身の都合ではなく、利用者の利便というものをこれからもっと考えていかなければならない、と思う。図書館とはこうあるべきという固定概念を排して、時代の変化や利用者のニーズに応えていくことが求めらているのではないか。
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ずっと気になっていた図書館。
時間が出来たら行ってみたいと思っている。
新しい図書館の形だと思った。
武雄市立図書館についての印象。
その図書館が本になっている。
迷うことなく買って、読んだ。
最近の新書らしく、読みやすかった。
内容は、、、
武雄図書館の指定管理者にCCCを誘致した市長みずからが、執筆しているところに、あまり好感が持てなかった。
市長のことは、嫌いではないし、図書館に限らず、色々な功績を挙げていらっしゃることと思う。
武雄図書館についても、否定的な意見は持っていない。
が、市長が書いていることによって、"自己正当化""言い訳""反対派批判"のように見えてしまう部分があった。
そこがちょっと残念だった。
が、武雄図書館が、日本の図書館の新しい形を築いたのは間違いないし、一度は行きたいと思っていることにも変わりはない。
変わる公立図書館。
まずは、手近なところで、海老名市立図書館に行ってこようかな。
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武雄市立図書館の仕掛人、樋渡武雄市長の著書。公務の仕事はどうしても前例主義で封建的になりがちだ。担当者が数年で職場を変わり、与えられている裁量権が小さい公務の世界の論理では、ゼロからイチを生み出すアイデアは生まれにくい。
でも、社会はそれでは変わらない。民間の世界も公務の世界も時代のニーズに合わせて、どんどん新しいことに取り組むべきだ。そのために必要な心の持ちようと勇気が本から読み取れる。
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市のための図書館ではなく、市民のための図書館へ。
市民、というよりも、使う人にとっての図書館へ。
公共施設、と言っても、そこは会社と同じもの。
同じように始まって、同じように終了する。
当然の事です。
しかし民営の場合、お客を呼ぶため、と
色々な事を考え実行してくれます。
公営はつぶれる事がない安定性がある半面
動かない、という安定性も。
それを、どのように変え、どのように動かしたか。
基本雑誌もニュースも話題を集めねばならないもの。
食いつきそうな所だけをピックアップするものとはいえ
さすがにこの件数の少なさに食いつくのは…。
いえ、どちらも自分の目で見たわけではないので
どうとも言い難い内容です。
でもこういう事は入札にかけないと
やってはいけない、と思っていました。
できるものなのですね…。
こちらとしても勉強不足。
きちんとひとつひとつ、質疑応答してくれている姿は
それだけで納得させてくれるものがあります。
とはいえ、終わった事、を読んでいるからかも?w
読んでいるだけでも、巻頭カラー写真だけでも
ものすごく行ってみたい所です。
すごく、くつろいで楽しそうです。
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政治家がされていることは、とても複雑でややこしくて難しいことなのに、本書は一般人でも難なく頭に入り、自分があたかも政治家であるかのように想像させてしまうあたりに、著者の優れた文章力を実感しました。
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気になってた武雄市図書館について知れた一冊。
話題の図書館であったが、どんなところで、どうなっているかなど具体的には知らかなったので、この本を読み、市長さんの考えやどうしてTSUTAYAに運営委託したのかなどを知ることができた。
読むにつれ、実際に見てみたいと思った。
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うーん。うーん。と、図書館の既存サービスの在り方に首を捻り続けた市長が、うーん。を無くすべく奮闘した、小さな町にTSUTAYA図書館ができるまでを赤裸々に綴った実録です( ^ω^ )
「こんな面白くて先進的な考え方をする市長がいるのか!」と感動しつつ、「この人の下で仕事するのは勇気がいるな…」と、思わず樋渡市長の側近達の苦労が偲ばれました(笑)。
とりあえず、実名で町議を批判しちゃうのはどうかなあ、市長(笑)。旧来のシステムサービスに安穏と胡坐をかく体制に、「酒落せえ!もっともっとできることあるやろがーい!」と、ドカドカ風穴を開けていく市長のキップの良さが痛快です( ^ω^ )この辺の展開は小説みたいだったな〜
いやでもこのプロジェクトに携わった皆さんは大変だったと思います本当に…(二回目)。
◎来館者のリクエスト全てに応えるのが図書館のあるべき姿なのか?それなら、地元の本屋の経営が危なくなるのでは?
↓
それが昔からの決まりなんです。
リクエストに応えるのが利用者サービスです。
↓
うーん。
◎窓口業務が忙しすぎて、レファレンスサービスできてないんじゃない?
↓
本の破損を一つ一つ確認するのも司書の仕事の一つです。
↓
うーん。
◎樋渡市長、増田社長に出会う。
「図書館お願いしたいんですけど」
「承りました」
「何で承るんですか?」
「これからのサービスは病院と図書館。やらせてください」
一目惚れ、即、両想い!(なんか、できすぎ〜笑)
◎社長一行は図書館の視察より、周辺調査に時間を費やした。ショッピングモールから交通量まで。
◎市民アンケートの記述欄を、そのまま公表!∑(゚Д゚)筆跡やら何やら!
◎メディアは批判するばかりで対案は出さない(うーん、ここはちょっと違う気がする。メディアは飽くまでチェック機関であって、対案を出すのはメディアではなく、強いて言えばメディアに依頼された専門家であるべきでは?そこも含めて対案を、なのかな?
◎「図書館を完成させてから倒れてくれ」→鬼(笑)。
◎市長がデモ?!(笑)
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武雄市長樋渡さんが、どのようにして武雄市立図書館を作ったか、というお話。
そもそも、この人と私は図書館に対して求めるものが違うのだなぁと感じた。
それと、この市長は本がそんなに好きではないのだなと。
図書館の開館時間が長いのはうれしいのは、私も同じだ。だからといって、司書を削ったり、資格がない人を雇うというのはおかしいと思う。
今話題の武雄市立図書館に興味があり、私も九州旅行ついでに行ってみた(そういう人が多いのも利用者増につながっているだろう)。図書館を見た率直な感想は、「ツタヤの一角に図書館が間借りしてる!」って感じでした。読みたい本や雑誌はすべて売り物。時間に余裕がある人なら、図書館で雑誌を読んで帰ったらいいのだろうが、借りて帰るには蔵書はおそまつすぎる。
スタッフは、ツタヤの店員っぽくて、本の相談にはのってもらいにくそうだし、そもそも付近にスタッフいないし。とまあ、派手で話題にはなるでしょうが、普段使いしたくない図書館でした。それだったら、もっと小さくても地味にいい図書館はいっぱいあります。
とはいえ、こういう図書館がもてはやされるという現実もあるわけですね。図書館職員としていろいろ考えさせられました。
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これは公共図書館か? 正直よくわからない。利用者の満足度は高いだろう。公共図書館ってなんだろう? 自治体の住民サービスってなんだろう?
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TSUTAYAに図書館運営を委託する話は面白いけど、うるさいおじさまの自慢話を聞かされているような感覚。人として市長のことを嫌いになりました
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どこまでも従来型の図書館もなきゃいけないし、こういう図書館もあって欲しい。
小手先の違いを出すのはとくいだけど、根本的に違うものを作るのが苦手なのは文化なのかな。
地方の小さな図書館は蔵書数での魅力はだせないので、ぜひぜひ「なんか」で特色をだしてほしい。他がやっているから、やっていないから、という理由というか、言い訳はききたくないなー。
これくらいポリシーのあるボスの下で働くのは、大変だけど楽しそう。
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武雄市の図書館は本書で初めて知りました。
このような図書館を図書館というかどうかは恐らく人それぞれだろうと思います。
私自身としては、樋渡さんの現在の図書館に対する疑問が新鮮で楽しめました。確かに言われてみればそうだなと思うことが多かったです。
一方で批判が多くなるのも理解は出来ましたが、図書館の幅を広げたという意味で凄いことだなというのが率直な感想です。
武雄市まで行くのは大変そうですが、いつか自分の目で見てみたいです。