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【2020.3.21再読】
勤務先を変えてからしばらく時間が経ち、本書で想定しているマネジャーの役割を担うことになった。象徴的なのは面談をされる側からする側に変化したことだ。個別に部下全員と話しを進めていくと、普段思っていることや意外な一面、得手不得手がわかってくる。実際にそうした境遇に置かれてから再読すると、自分の受け取り方がかなり変わるのがおもしろい。例えば、実務担当者時代の未経験分野を新規に学びなおすことや、マネジャー用に変更する(p.42)といった変化は、まさに直面しているところだ。プレマネバランスは、時期や局面に応じて割合を見直していかないとうまくいかなそうな気がする。グレーな世界を生き、反対勢力と対峙するのも日常だ。
【2014.5.11記録】
4月のこのタイミングで本書に出会えたことは、私にとって福音だった。これまで「経験」という言葉でブラックボックス化されていたプレイヤーからマネージャーに移行するプロセスを、データを用いて分析・解説・啓蒙しているところに本書の特徴がある。宗教書的だったり精神論を中心としたビジネス書とは性格が全く異なる。本書を何度か読み返すことで、その時々の境遇に応じた発見があるだろう。
著者と同年齢ということもあり、まえがきに書かれている問題意識は、感覚的に近い。また本書を通じて埋め込まれたメタファは、事象の理解を促進するのとともに、ある種の安心感を醸成する。この中原節で勇気付けられる読者は多いはず。Getting things done through others の一節は必読。
終章の座談会である方が「限界を超えた自分を見てみたいなって思います。」と述べている。これは将来の仕事の展望を語る文脈での言葉だが、仕事以外の日常生活の様々なことにも当てはめられると感じた。未知の土地に自力で訪れる、大学院で学位と取る、子がどうしても理解できない宿題を共に考えるときに新しい方法を試してみる。こうしたことは事の軽重の違いはあるけれども、達成時は限界を超えた瞬間と思える。
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非常に内容が濃く、おもしろく、ためになる。マネージャーやリーダーの仕事に不安があるなら、取り敢えず読んでおけばいいのでは?
学習するプロセスを意識して書かれているのでワークショップを受けている感覚になる。
中原先生の本のなかでも、自分のなかではベスト。
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駆け出しマネージャーのジレンマを解消する考え方や方向性を実事例をもとに書かれ、とても説得力と納得解のある内容でした。
・気になるセンテンス
74 マネージャーと部下が一緒にプレイしている場合、マネージャーは適切なタイミング部下にフィードバックができる可能性がある。「今ここで助言や指摘をすべきだ」という時機のことを「教育的瞬間」と表現します。
132 部下育成
やらせた後の振り返り(リフレクション)の核心は「本質への気づき」でありそれよる「選択肢の拡大」です。
「選択肢の拡大」は個人の努力で変化させることがでこるものであり、「行動」に焦点を絞って行われるべきです。
248 率先垂範
人の先頭に立って物事を行い、模範を示すこと。▽「率先」は先んじる、人の先頭に立つ意。「垂範」は模範を示すこと
言行一致
言葉に出したことと、その行動が同じであること。▽「言行」は口でいう内容と実際の行為
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マネージャーくらいにならないと稼げないけど、マネージャーとして成長するのも大変だ。日々べんき、日々成長、できる人が重宝されるといあ当たり前のことなんだけれど、大変だ
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リフレクティブ・マネジャーを読んだ時はちょうど辛い時期で、更に辛く感じてしまいましたが、今回は、経験の中で同じようにしていることや足りないことを冷静に受け止められたと思います。時々思い返して読みたいと思います。
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3割の新任マネージャーがプレイヤーからの移行に躓く時代。様々な困難を以下に乗り越え、他者を通じて物事を成し遂げる人になるかを探る一冊。目標咀嚼、政治交渉の課題提示と取り組み方は分かり易かった。以下メモ。(1)結局部下ってのは自分で口に出来て分かったのとしか出来る様にならない。(2)振り返りの核心とは本質への気付きであり、それによる選択肢の拡大である。(3)マネージャーに期待されてるのは翻訳機ですわ。意識したいこと。職場メンバーに同じ船に乗って貰うためのポジティブストーリーを作ること。(4)ロジックには2.つある。会社にとってメリットがあるかどうか。自分の担当する職場に利益が生まれるか。(5)遊泳。普段から接点を作って味方に巻き込んでおく。(6)結局マネージャーになると、やることが個人競技から団体競技に変わる訳ですよね。その都度自分を使い分けることが求められるんだと思うんです。(7)実務担当者の頃は物をマネージするのが仕事でしたけれども、マネージャーになると、人をマネージするのが仕事になります。本は精神安定剤の役割を果たしてくれます。
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マネジャーになる前に読むべき本。参考になることが多い。医療関係者でも管理職になる前に読むと参考になる。特にプレイングマネジャーにならざるおえない医療者にとってはそのバランスの取り方などに関しても、現実に則した内容なので参考になるかなと
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マネージャーの7つの課題はどれも経験する可能性のある課題ばかり。
大事なことはどれだけ現場を見るかというところである。
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ななめ読み。要再読。
やっぱり中原さんの本はわかりやすい。
1.マネジメントプレビューと、2.マネジメントフォローアップに分けて支援する
1.マネジメントプレビュー
予防接種。これから起こることを知っておくこと。
マネージャーになるのは、生まれ変わり。脱皮できないとダメ
目標租借ができない→部下育成がうまくいかない→自分がプレーヤーするしかない、の悪循環が多い
理論+現場のマネージャーの声
当人が「マネージャーも悪くないな、面白そうだな」と思う効果を生む
2.マネジメントフォローアップ
昇格後の解毒+栄養剤+作戦会議。
当人は「腹がくくれた」「吹っ切れた」
経験をつんだマネージャーが陥るわな=マンネリ、マッタリ、ソコソコ→組織外に飛び出して学ぶ、ものの見方を変える学習が必要
ex.美瑛町プロジェクト
重要なのは内省=過去の振返りにより未来をつくること
2018/4/4再読
マネジャー育成のための4章に注目。
新入社員から継続的に育成するしかないという意見に賛同。
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初めてマネージャーになるにあたって、直面する問題・それに対する解決方法を質的・量的研究を基に検証している。このような文章が構成出来るのって素晴らしい。
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気になるセンテンス
60「プレマネバランス」
「プレイングに過剰に時間を充てているマネジャー」は一般的なマネジャーよりも職場業績が低い、とあるけれど、どうやって職場業績を評価しているのだろう、この視点は誰なのだろう。
63 現在のような多様性に満ちた職場では、ノミニケーションが奏功する社会的条件はすでに崩壊している
ひところそれは確かにそうだったけれど、今ってひょっとして崩壊しすぎて、ちょっとぐらいやったら?という感じではないのかな?
74 「今ここで助言や指摘をすべきだ」という時機まさに、「教育的瞬間」が本当に難しいし気をどれだけそこに遣えるかかも。
133 部下育成は「快適空間」「混乱空間」でなく「挑戦空間」をつくること・・・まさにこれは課題だな。
248 率先垂範、言行一致 つきるところこの姿勢なのでしょうね。
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著者が同年代なこともあってか、共感できることが多かった。一昔前のマネージャーと違い、マネージャーに決まった形はないというのが身に染みた。自分のスタイルが出せるようになるまでは暗中模索しかないか・・・。
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科研費申請のネタとしてスタッフ・ディベロプメントの新しい手法を考える際にのネタ本として本書をとった。組織における経営人材の中核としてのマネージャーの育成について、非常に多くの示唆を受けることができた本である。中原先生を深く尊敬します。
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新人マネージャーに対しての、マネージング入門書。
とても丁寧にマネージャーとはなんぞやというところから説明してくれており、また実際のマネージャーたちの言葉も随所に述べられており、実用性の高い入門書となっている。
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現役マネジャーと同世代で研究者である著者がマネージャー論を科学した本。
文中にもある通り、
「マネージャーたるもの・・・すべし」に始まる規範論や学説ではなく
若手マネージャーのインタビューや客観的なデータを「共感できる」内容になっています。
その中で印象的だったのは3つ
1)マネジャーの役割は「翻訳機」
(情報を加工し、翻訳を行う。)
2)ビジネスにおける「伝えること」とは(p149)
・マネジャーが口にしたことがメンバーに理解され
・腹に落ち、
・さらには実行されること
3)上司による仕事の支援のほか、相手の(外国人の)もつ文化に対してリスペクト・興味をもつ
ことでした。
これ以外にも想定される人材評価への壁、その対処法を示してくれます。
管理職だけではなく、様々なマネジメントをする人(親も含めて)に
活用できそうな本です。必見です。