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千葉県にある亀田メディカルセンターという総合病院で皮膚科医として勤務する著者が、半年間の育休を取ったことによる体験記や取得したことによる気づき、また、皮膚科医ならではのベビースキンケアの2本柱で書かれた一冊。
子育て世代の男性で、育休を希望する男性は3割いるが、実際取得しているのは1.89%しかいない。国の施策として女性の社会進出を目指しているだけに、国としても男の育休取得への理解を呼び掛けているにも関わらず、これだけ少ない理由は、給与面だったり、自分が休業することによる仕事面の申し送りの面倒さ、上司や同僚の理解などがあげられる。
給与の面でいえば、育児休業給付金は本来給与の40%のところを、育休斡旋のため50%に引き上げ中で、それでも育休取得率が上がらなかったので、政府は2014/7/31まで67%に引き上げている。
そして、給付金には課税されないし、社会保険料も免除されるため、実質、80%くらいは賄われている。
著者の場合、上司はすごく理解のある方だったようで、育休取得を申し出たとき、一瞬間があったものの快く応援してくれた。しかし、同僚や担当の患者さんからは、引き継ぎによるデメリットを受ける側だからか嫌味をかなり言われた。
しかし、育休のメリットはやはり我が子と過ごせる時間や成長をしっかり見届けられる、プライスレスな体験。
乳児期の子どもなんて一日会わなかったらどんどん成長していってしまって、この時期ならではのかわいさは簡単に味わえるものではない。
ママ友との交流でベビースキンケアについてよく相談されたことで、今後の皮膚科医人生で自分の強みや専門として目指すものが見つかり、著者の生き生きとした感じが伝わってくる。
そして、著者が主張するスキンケアは、風呂は週に2~3回にとどめ、石鹸もガーゼも使わない。ぬるま湯で洗い流す程度にすることで、肌が本来もっているバリア機能を使い、薬なんかで治す「攻めのスキンケア」ではなく「守りのスキンケア」を勧めている。
日本人は特に清潔好きで、多い人では風呂に一日4回くらい入ってたりする。
自分も朝走ったりすると、一日3回くらいシャワーを浴びることもある。
人間が本来もつ機能や感覚、強さを復活させるためにも、スキンケアに限らず、なんでもやり過ぎに注意して野性を取り戻していこうと思った!
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図書館にて借りました。
私の夫はイクメンなので、この人はどんなもん?と思い借りました(笑)
皮膚科のお医者様で、奥様が乳腺外科のお医者様夫婦。
交代で育児休暇を取得した一年を振り返る内容になってます。
赤ちゃんのお肌トラブルの対応なども書かれていて、私も主夫湿疹に悩む立場なので非常に興味深かったです。
それにしてもこの方は料理も上手で羨ましい!
私も本当は一ヶ月でもいいから夫に育児休暇を取って欲しかった。
だって、四ヶ月で復帰して最初の一ヶ月なんて病院ばかり行ってて仕事にならなかったので、きっと同僚も不安だったと思うから。
その時完璧に動ける人がいるのと、いないのとでは全く違う動きになっていたはず。
でも、未だに男性社員取得0ですから、我が社は(苦笑)
こう思っている女性多いと思います。
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チェック項目6箇所。僕が考える「赤ちゃんのスキンケアのあるべき姿」を、すべてのパパとままに、そして、これから親になるすべての方に、どうか知っていただきたい。切にそう願っている。自分の患者さんをほかの医師に委ねるためには、これまでの経過や現在の治療内容、今後の方針など、すべてを事前にまとめ、「引き継ぎ」という作業をしなければならない。僕の場合は半年間の育休のために、受験が1年遅れることになった、ただし、これはまだまだ長い、医師としての人生のなかでたった1年のこと、大した影響ではない。予防接種がなかった過去の時代は、多くの子どもが感染症にかかり、命を失った、「七五三」という行事は、感染症や栄養失調のために7歳までに命を失う子どもが多かった時代では、「3歳、5歳、7歳まで命を落とさずに生きてこられた」ことを神様に感謝する行事であったそうだ。なぜ、赤ちゃんに石けんを使うことがよくないのか、その理由を具体的に挙げてみたい、最大の理由は、石けんの種類にかかわらず、石けんが「界面活性剤」を主成分に造られていて、その界面活性剤が肌のバリア機能に悪影響を与えているということである。石けんが普及したことで人類が受けた最大の恩恵もある、それは、「感染症が激減したこと」である、衛生状態がよくなったことで、皮膚の細菌感染症で命を落とすことが少なくなったのだ。
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皮膚科医としての著者が書いた本なので、育休本としてよりも、むしろ赤ちゃんのスキンケア方法についての方が価値があるかも、と思った。スキンケアについて3分の1程度割いているのだから、サブタイトルにでもスキンケアについて触れてある旨、表示してもよかったのでは。表示があればもっと必要にしている人が手に取ってくれるかも。
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前半はタイトル通り「男が育休を取ってわかったこと」についての内容。著者の方はもともとイクメンに興味があり、家事も好きで、子どもがかわいくて仕方ないタイプの男性らしく、楽しそうな育児の様子が中心。
まー早い時期に育休とってみたよーって話で、それを実践したのはすごいなー、こんなに育児が楽しそうな人っているんだなーって、それ以上の感想はない。
後半、ベビースキンケアについては興味深く読めた。
いわく、赤ちゃんはまだ肌も弱いのに、毎日お風呂に入れて、石鹸で洗ったりガーゼでこすったりというのは、やりすぎということ。お風呂も隔日くらい、石鹸は使わずぬるま湯で流すくらいでよいとのこと。
これは実際にアトピー気味だったうちの子を見てても刺激が多すぎるんだろうなと思うし、自分自身肌トラブルがひどかったときに石鹸使わなくしたらかなり回復したという経験からも納得。
ただ自分の体験として触れるだけでは説得力に欠けるし、赤ちゃんのスキンケアってほとんどの親は保健所や病院の指導に基づいてやっているわけで、それがやりすぎっていうのなら、もっとしっかりエビデンス確立させて、広めてほしいなと思う。
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毎日の入浴を習慣にしない
週2、3回の入浴がちょうどよい
赤ちゃんの肌には石鹸は必要ない
清潔さを保つにはぬるま湯洗いで十分
新生児痤瘡と脂漏性湿疹には適度に石鹸を使用しても構わない
必要以上に石鹸を使用すると肌のバリア機能を損なうので注意が必要
赤ちゃんがお湯につかると乾燥肌になりやすい
お湯につかりたくなる寒い季節でも使えるのは2 3分まで
赤ちゃんの肌をガーゼタオルで拭いてはいけない
ぬるま湯をかけて流すか、濡れた手で撫でる位がちょうど良い
赤ちゃんの胎脂は汚れでは無い
様々な役目を持つ胎脂洗い流さず大切に残しておこう
繰り返し出身は洗濯洗剤の濯ぎ残しが原因になりうる
洗剤なし洗濯がオススメ
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皮膚科医である筆者が育休を半年取り、気付いた事等をまとめている。
半分はエッセイ、半分は皮膚科医としてのスキンケア方法を記載。
池田流スキンケア方法として、守りのスキンケア、お風呂に入りすぎない(週2〜3回。月2〜3回くらいでもいい)、石けんは使わない、湯船にはぬるま湯で長くても2〜3分で十分。赤ちゃんは皮膚が薄く傷つきやすいこと、また皮脂を守るためにこの方法を提唱。アトピー患者がいないチベットでは風呂は月2〜3回とのこと。
攻めのスキンケアとしては、入浴後に保湿剤(クリームでもワセリンでも可)を塗り、水分が飛んでいかないようにすること。
洗剤なし洗濯も推奨。
皮膚科医としての情報も非常に参考になったし、エッセイ部分も各章ごとにテーマがあり、ただダラダラと日記を読んでいるわけではないので、何を伝えたいか分かりやすく、サクサク読めた。
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育休を取ることを検討しているので読みました。
エッセーのような本で読みやすかったです。
後半のスキンケア部分は子供が生まれたら実践したいと思える内容でした。
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国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11317001
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これから出産を控えてる私にとって参考になる情報がいくつもありました。
スキンケアについては、情報の取捨選択が必要か