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恩田陸さんの怪談えほんの一作目「かがみのなか」です。2冊目の「おともだちできた?」もそうでしたが、圧倒的に文字数が少なくて(数えたら170字足らずでした)、まるで詩みたいな印象ですね。やはり絵本は作画の完成度が重要で樋口佳絵さんは不気味な絵柄で素晴らしいお仕事をされたなと思いますね。恩田さんの詩的なアイディアと樋口さんのビジュアルの表現力がコラボして完成品となっていて、これは漫画家と原作者の関係に似ていると思いますね。鏡の中の私によく似た誰かは不健康そうな蒼白い顔でとてもこの世の住人とは思えないのですね。
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鏡の中に取り込まれるという想像は、よいイメージであれわるいイメージであれ、子どものころに1度はしたことがあるはず。
ストーリーはそれほどだけど、絵が怖いよ……
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『ほんのよもやま話』で紹介されていた、恩田陸さん文の怪談えほんシリーズ。
話の展開はオーソドックスなんで、ぞくりとしたのは絵によるものだ。ついつい笑っちゃうくらい怖かった。なのに、そこだけ何度もめくっちゃうのはなんでだろうね。怖さをすり減らしたいんだろうか。
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恩田さんの白の劇場で絵本もあると知って手に取りました。
鏡は昼間でも怖いものかもしれない。
樋口佳絵さんの絵がとにかく怖い。こんな雰囲気の絵を描く人らしいですが、物語がつくとよけい怖くなる。
夜に読み聞かせしましたが、読むのは昼間が良いかも。
小さなこども向きではないと思います。意味がわかるとよけい怖いです。
絵と文章がおりなす怖い世界を覗きたい人にはおすすめ。特に暑い夏にぴったり。
他の怪談えほんもあるので、夏のうちに読みたいと思いました。
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衝撃的!
もうトラウマ。
いやね、モンシロチョウを食べてるページの
怖さといったら!
怖いのが苦手な子には注意してください…
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すごく不気味!
誰だって一度は鏡の中の世界に恐怖を抱いたことがあるのではないでしょうか。鏡がテーマの怪談はいくつもあるし、夜に見るのが怖かったり、お風呂入る時に見ないようにしたり…。
そうしていたのは全部、この「かがみのなか」のような世界に行きたくないから。鏡の中の自分が自分とは違う意志を持って動いたり笑ったりしているのを想像するだけで怖い。絵がリアルなのがまた!
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どこにでもある鏡。
それは、家の中にもあり外でも目にする。
そして、学校にもある。
いつもじっと見つめてくるのは自分。
自分だけ。
左手を出せば右手を出す。いつもあべこべ。
だけど まちがえる。
だれかがいる。
それは、とても楽しそうでいつもの自分じゃない。
だれ。
だれかが呼んでる。
鏡の不思議を思う。
まるで引き寄せられるような魔法のようなもの。
鏡の中の自分は自分でなくて…。
いや、それがほんとうの自分なのか。
わからなくなっている。
こんな自分が嫌だから、違う自分が現れたのか…。
もともとの自分なのか。
つまり凝視できないもの。
それは、自分に自信がないからなのかもしれない。
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別冊太陽『こわい絵本』選書
「怪談えほんシリーズ〈第2期〉、恩田陸と樋口佳絵が描く身近にひそむ恐怖の世界。
いえでもまちでも、見ない日はないかがみ。かがみのなかはいつもあべこべ。少女とかがみをめぐるふしぎなお話。かがみを見るたびにふしぎな気持ちとこわさがよみがえる。」
大人向け。
『鏡の国のアリス』『鏡の孤城』など、鏡の世界の中に入るファンタジーはたくさんあり、
確かに鏡って不思議。時々不気味。
でもちょっと”引きずりこまれちゃう”っていうのはトラウマ級にこわいわねー