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ストーリーは想像できる展開。ラストにあともう一捻りを希望してしまうのは年食った己のせいなんだろう。ただ、流れの中にある文章が繊細で美しい。
登場人物の心のトゲや闇はきっと読み手誰しもが持っている感情。それをえぐり出され、時には焦り、時には安堵する。日常って本当は非日常の積み重ねなのかもしれない。
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3男3女それぞれの視点のお話。父が残した喫茶店「星宿り」。父親が亡くなったことでみんなそれぞれの苦しみがあった。そして父が仕掛けた奇跡。家族の「輪」。ラストとてもよかったです。
こんな家族いいなぁ。ビーフシチュー食べたいな。とても綺麗なお話でした。
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家族のお話。兄弟それぞれが主役になった短編を読み進めるとラストの話で涙があふれて、翌日もう一回ラストの話だけ読んで(笑)もう一度泣くという…笑
亡くなったお父さんを家族みんなが大切にしてて、お父さんも家族を大切にしていて。本当にステキな家族のお話でした。
ココ最近で一番のお話でした♡
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夫の遺した喫茶店を切り盛りする母親と、大学生を筆頭とする6人の兄弟姉妹。それぞれが悩みを抱えながらも、助け合って暮らしていく家族の物語だが、大人にはやや物足りない。
子どもたちは生き生きとしているが、母親の存在感が薄く、細腕で6人の子供を育てている切実さが欠けていて、キレイなお話にまとまってしまった。
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家族の成長物語。どこの家族にもあることを改めて描く感じ。
大事なことを大事にする分だけ、身動きが取れなくなることもある。
おそらく抑え込むより噴出した方がいい。家族なんだから。
読後が心地いい。
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いつも賑やかな6人きょうだいの早坂家。お父さんは4年前に他界。お母さんは喫茶店「星やどり」を切り盛りしている。兄弟姉妹それぞれの視点で家族を描く6つの短編で構成されている。
電車が走る海辺の街や、賑やかな家族、そんな設定が吉田秋生の『海街diary』によく似ていて、同じ町の別の家族のお話のよう。
6人がそれぞれに父の死を受け入れていく様子が、若い著者だからこそのリアルな高・大学生の会話で描かれていて、瑞々しい。末っ子の小学生はずいぶん大人びているけれど、それもまた味。
読んだ季節が内容とちょうどリンクしていたのも良かった。夏休み直前の、日差しが一番強い時期。汗だくでこぐ自転車、砂浜で授業をサボって花火。
ラストはとても温かい。
『海街diary』が好きな人なら必ず満足できると思う。
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末っ子が思いを吐露する場面を電車の中で読んでいて、グッと来て涙が出てしまった。
読む場所を選ぶ本だったのね(笑)
6人兄弟のそれぞれの視点で章が構成されたホームドラマ。
描かれた夏の日々は、海や空や空気の色だけでなく、汗の匂いや焼けた浜の砂の熱さまで思い出させる。
何気ないように毎日を過ごしながらも、皆が家族を思いやり、父を亡くした喪失感に苦しみ、直面する悩みをひとりひとりの心に秘めている。
みんな悩んで苦しんで大人になっていき、家族はいつだって温かく待っててくれる。
ちょっときれい過ぎるかな。
現実はもっと厳しいし、答えは見つからないし、こんなに調子よくうまくはいかない。
高校生女子が夏休みの課題(感想文)消化で読む分には等身大でちょうどいいかもしれない。
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桐島、もういちど生まれると一転変わって群像劇じゃない連作短編、というよりは視点が変わる長編か
家族愛ものといままでの爽やかさの中のナイフがすっかりなくなり優しいお話になっている
視点の回す順番も最高で話の時間軸を進めながら、違う視点からの心情の掘り下げも同時に行っていてすごい
家族がまとまって行く話ではないところに潔さと斬新さを感じる
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『「私はいま十六歳でしょ。六年前は十歳じゃん。見た目は変わったかもしれないけど、心の中は十歳のころからなーんにも変わってない。…六年後、二十二歳になっても、たぶん変わらないんだろうなって思うよ、私。十歳と十六歳の私がかわらないみたいに、二十二歳のわたしもきっと今と同じ。…大人になる瞬間なんて、ないんだよ」』
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感動した。 家族がテーマの作品で、それぞれのエピソードが最後に繋がっていて、最後まで一気に読めました。
読むと優しい気持ちになる作品です。
この夏オススメの感動小説だと思います!
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2019/9/4
やっぱよい。
私の印象でしかないけど…
朝井リョウさんの作品は毎度私の自意識をぐさぐさと刺激してくれるけど、これはめっちゃあたたかいものと一緒にぐさぐさしてくれます。
5年ぶりに読み直したけど、今回もものすごく温かいものを感じましたとさ。
生活環境が変わって、正直あんま本調子じゃない日々ですが、この作品にじーんとできた自分がいて、まだまだ大丈夫だなと思ったのです。
2023/3/16再読
朝井リョウさん読むと感じることの多い「自意識抉られてしんどい」がなかった本。
でも綺麗なばっかりではなくて、若いころのもどかしさをしっかり描かれていて、朝井リョウさんの作品の中で一番好き。
ラストは休憩中や電車では読めないので家でじっくりと。
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6人の子供たちと、母と父と、それを支える人たちのお話
最後の最後に、こういう風に「つながる」ことと、星やどりの天窓の秘密を知って思わずほろり。
ビーフシチューとか食べ物出してくるのがあざといなぁとか思ったりもしましたが、
完璧すぎないハッピーエンドがすごくすっと入ってきて、読了感爽やかな一冊でした。
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海の見える町の喫茶店『星やどり』
お店を切り盛りする母と、三男三女の子供たち。
家族の成長、葛藤や決断が、それぞれの視点で語られる全6章からなる物語。
10年前、父の病気が見つかった頃、亡くなった時から今まで、そして未来。
どの章にも、父の愛情がいっぱい詰まっていて、深く深く呼吸しながら読みました。
父が病気になってから作った天窓や、お店の名前に隠された意味。
朝井さんの詩のように流れる描写によって、家族への想いが優しく降り注ぎます。。。
子供が成長して、家族から卒業して行く時こそ、家族の輪は深まっていくものなんですね。。。(;_;)
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家族のお話。きょうだい一人ずつのオムニバス。朝井さん初めて読んだけどすごく読みやすい。あと画が浮かぶ感じ。あおいちゃん×光彦かわいいなおい
とってもハッピーエンド、じゃないとこが良かった。別の作品もぜひ読みたい。
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一気に読めました。朝井リョウさんはやっぱり言葉が素敵。最後がちょっとしけちゃったのでそこだけ残念。真歩の話が個人的に一番よかった。