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読む前の予想を大きく裏切る作品だった。
縄文?弥生? なんだかわけのわからん原始時代の話なのかしら、と思っていた私。
冒頭は2011年の夏である。思い切り現代。
そして、ある意味究極のネタバレで物語は始まる。
このまま読み続けられるだろうかと不安になったのもつかの間、あっという間にウルクの日常生活の描写に引きこまれていった。
物の名前の付け方が絶妙だと思う。一読、なんのことかわからなくても、しばらく読んでいると何を指しているのか明快になる。そして、「なるほど、そういうことか」と納得もできるようになっているのだ。
これらの名前が本当にそうだったかどうかはわからないが、本当だとしてもおかしくないなと思わされるくらいである。
現代と交互に話は進むが、次第に古代の生活の方が濃密に見えてくるから不思議である。
上巻は、ウルクが旅立つところで終わる。
ワクワクが高まってきたところなので、即座に下巻へ。
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2011年、夏――ダム建設工事の掘削作業中に、縄文人男性と弥生人女性の人骨が同時に発見された。二体は手を重ね、顔を向け合った姿であった。
3千年近く前、この二人にいったいどんなドラマがあったのか?新聞記者の佐藤香椰は次第にこの謎にのめりこんでいく。
紀元前7世紀、東日本――ピナイの村に住むウルクは15歳。5年前に父を亡くし、一家を支える働き頭だが、猟ではまだまだ半人前扱い。
いろいろと悔しい目にあうことも多い。近ごろ村は、海渡りたちがもたらしたという神の実コーミーの話でもちきりだが、同時にそれは「災いをもたらす」と噂されていた。
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縄文人少年と弥生人少女の骨が発見された2011年の夏と、彼らが生きていたであろう二千七百年前とが交互に描かれている。2011年に、こういう形で骨が発見されることになるには、どんな経緯があったのだろう。興味ははるか昔に遡る。当たり前のことだが、二千七百年前の日本で営まれていた人々の暮らしがあったからこそ、2011年の香椰たちがいるのである。なんとわくわくすることか。上巻では、ウルクが掟を破って南の森へ入ったことでピナイを追放され、南の森に入っていったところまでが描かれているが、下巻ではどんな展開になるのか愉しみな一冊である。
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この先、どうなるのか?
現代の展開も気になるのだけれど、主には二千七百年前の話しのよう。
その時代の生活も気になるところだが。
南の森へ旅だった。
その先は?
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うーん。微妙だ。
縄文時代の生活がわかるようで、わからない。現代とのつながりは冒頭で早くも描かれているけど・・・本当の意味でのつながりが見えてこない。下巻を読んでみないと何ともいえないのかなぁ。
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現代で発見された縄文時代の人骨。
それを記事にしようとする女性記者と
縄文の時を交互に描く。
下巻でどう展開するのか。
【図書館・初読・8/1読了】
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縄文人がどんな生活をし、どんな言葉を使っていたのか、なかなか興味深いところではある。
今後下巻では、彼らはどうしてそのような死に至ったのかが明らかになるのだろう。
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縄文時代の話。
ダム建設工事の掘削作業中に発見された人骨は
縄文人男性と弥生人女性の二体が手を繋ぎ、向き合うような格好だった。
いったい何故?
縄文時代ってこんな感じだったんだと思わせるような描写と言葉で
始めはちと読みにくかったものの、気づいたら引き込まれていた。
上巻はピナイを出て南の森に向かうまで。
下巻が楽しみ。
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縄文人の骨が発見された!
貝塚からでは、ない場所で。
ネタになるのか未確定だが新聞記者の女性(香椰)は、興味を持っていく・・・
縄文人の青年ウルク。
縄文時代の生活がリアルに描かれているように思います。
本当なのかは知りませんが
上巻は、ふむふむといった感じでした。
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2011年、夏――ダム建設工事の掘削作業中に、縄文人男性と弥生人女性の人骨が同時に発見された。二体は手を重ね、顔を向け合った姿であった。
3千年近く前、この二人にいったいどんなドラマがあったのか?新聞記者の佐藤香椰は次第にこの謎にのめりこんでいく。
紀元前7世紀、東日本――ピナイの村に住むウルクは15歳。5年前に父を亡くし、一家を支える働き頭だが、猟ではまだまだ半人前扱い。
いろいろと悔しい目にあうことも多い。近ごろ村は、海渡りたちがもたらしたという神の実〝コーミー〟の話でもちきりだが、同時にそれは「災いをもたらす」と噂されていた。
イノシシに矢が当たり分前が増えた16才の若者。弟が病気になりクマの内蔵を得るために山を探す。違う部族の女(一重瞼)と会う。
村に戻ると、禁断の地に入ったことがばれる。冬が終わり村を出される。
途中、冬眠明けのクマを探す。村一番の猟師がクマに殺されていた。
形見を身につけているとクマが追っかけ来る。矢では殺せない。罠をしかける、木に登り隠れる。クマが登ってくる。全体重をかけて槍で串刺し。
クマとの対決で怪我をする。気絶。気がつくと違う部族の部屋で寝ている。
米を育てている。森で会った女が通訳。互いに引き合い結ばれる。
この村の王が戦をしかけているのがわかる。女を連れてに逃げる。
村一番の勇者が逃してくれる、追ってにいる王を矢で殺す。
追っての矢が自分に当たる。湖を船で逃げる、大地震がきて二人は生き埋め。現代ではこの二人の骨が発見される。女は妊娠。二人は縄文人と弥生人。
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発掘された骨の青年。決められた範囲の中での山暮らし。海の民との交易。部族内での人間関係。他の小説でもよくある内容のため特に引き込まれることもない。上巻の最後で青年は部族を追放されることになった。おそらくこれから一度であった他の部族の女性や広い世界を知り、因縁のクマとの結論がでるのだろう。
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2011年現代の新米新聞記者、佐藤香椰が縄文人の骨が出てきたところから物語が始まります。
ピナイの森で暮らすウルクたち。その暮らしぶり。
二つの時代の間に2700の夏と冬があった、というのがタイトル。
ウルクが村を出るまでのお話。ぐいぐいひき込まれて一気読みです。
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現代にクロスする縄文ロマンファンタジー!!
今現在の社会問題の差別、戦争、地震を絡めつつ本筋は縄文人。
樹なつみが漫画化したらすごい面白くなるだろうとわくわくした。
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現代で発掘された縄文末期の人骨とその人骨の物語。
着眼点は面白いと思いますし、小説の拝啓時代としても珍しいと思います。
ただ、固有名詞は現代語もしくは注釈にとどめておけば面倒くさくないように思いました。
古代のウルクの成長はもちろん、現代の香椰の展開がどうなるか下巻が楽しみです。
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2011年、夏――ダム建設工事の掘削作業中に、縄文人男性と弥生人女性の人骨が同時に発見された。
二体は手を重ね、顔を向け合った姿であった。
3千年近く前、この二人にいったいどんなドラマがあったのか?
新聞記者の佐藤香椰は次第にこの謎にのめりこんでいく。
紀元前7世紀、東日本――ピナイの村に住むウルクは15歳。
5年前に父を亡くし、一家を支える働き頭だが、猟ではまだまだ半人前扱い。
いろいろと悔しい目にあうことも多い。
近ごろ村は、海渡りたちがもたらしたという神の実〝コーミー〟の話でもちきりだがーーー。
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縄文時代のものと思われる人骨が発見された。
物語は過去に飛び、少年から青年に変わるウルクを中心に村の生活が描かれる。