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ビットコインに代表される仮想通貨に関する書籍。マネーは国によって、ドル、ユーロ、円など様々あり、各国や銀行に管理されている一方、ビットコインは管理主体がないのが特徴。ビットコインを支える技術としてブロックチェーンという考え方があり、ここに取引記録が全て残される仕組みとなっている。ブロックチェーンは前ブロックのハッシュ、ナンス、取引記録で構成され、ハッシュの先頭13文字が0となるナンスを見つける(計算する)ことをマイニングという。現在は10分程度で導かれるよう調整されている(目標時間は2週間毎に調整)。ビットコインが解決し得ることは大きく2点ある。①送金コストの低下。(例:円でドルを買う/売るときのギャップは銀行の取り分となっているが、このギャップが仮想通貨を利用するとほぼゼロとなる(特に円は世界的に3%ほどしか流通しておらず、このギャップが大きい))②全世界共通のマネープラットフォーム。(例:米国に行くとき、円からドルに両替せず、ビットコインで済ませることができる。)ビットコインだけでなく、仮想通貨には全世界のマネープラットフォームを一新する可能性を秘めており、今後に目が離せない。
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ビットコインはブロックチェーンと呼ばれる取引の記録で維持される、管理主体のない通貨だ。ビットコインは価値保存手段ではなく送金手段として捉えるべきであり、政治活動の資金集めに使われたり、或いは銀行の国際送金業務を肩代わりするとなればビットコインの価値は大きなものになる。ケニアの仮想通貨エムペサで今までできなかった経済活動も産まれ、農村の収入は上昇した。通貨の規制緩和は重要な成長戦略である。
税務署が脱税を摘発するのが困難になるので税制にも大きな影響を与え得るし、今の恣意的な金融政策をとることができる中央銀行という仕組みも超える。国債貨幣化が困難になる。DACによって経営者すら代替できる可能性がある。
と、仮想通貨が社会を大きく変革し得る可能性を持ってるんですね。最後に参考になる情報源も紹介されており、勉強になりました。
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仮想通貨について学びたいと考えている人。投資を考えている人。この本は絶対に読むべき1冊です!!必読です。
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仮想通貨革命がこれからの社会にどのような変化をもたらすのか考えされた。
・マウントゴックスの崩壊は、両替所の崩壊であり、ビットコインの崩壊ではない。
・ビットコインは電子マネーとまったく違う
・ビットコインは税制度の極めて大きな問題を提起する・仮想通貨革命によってIT革命以上の影響を産業構造を与えるだろう。
それにしても著書の野口氏は1940年生まれの74歳になるのに発想が実に豊かだなとつぐつぐ思う。
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仮想通貨は決済手段としては送金コストがゼロになるなど明らかに優れた価値を持っているがまだまだ問題点だらけ。特に投資先としてビットコインを考えている人は、リスクの面からも向かないというのが筆者の判断です。
セキュリティ面、ビットコインが仮想通貨の主役になるか分からない現状では投資先としては却ってリスクが高いと筆者は判断されているようです。
ただ当時の発達した電信網の元で初期の電話が、電信の代わりになるとは思わず玩具にすぎない、インタ-ネットも初期にその価値を認められていなかった過去の事例からも、決済コスト等で圧倒的な優位性を持つ仮想通貨がこれからの世の中の主役となるのは間違いなく、某国の首脳のように一時的なブ-ムとの判断はしない方がよい点は強調されている内容でした。
ビットコインをはじめとした仮想通貨のことが全く分からない人には参考になる内容と思います。
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情報が少ない中で、怪しげに思われていたビットコインは、マウントゴックス破綻後も、以前と変わりなく使われている。ブロックチェーンに取引を記載し共有するという仕組みの中では不正は起きない。読んでいくと、よくできたシステムであり、これまでの商取引や通貨の概念を根底から覆す力をもっていることがわかる。
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仮想通貨ビットコインに関するお話です。
ビットコインというのはどんな物で、
どんなメリットでメリットが有り、
なぜ今注目されているのかわかりやすく書いた本です。
ビットコインを知るにはおすすめの一冊です。
ビットコインには凄い可能性が秘められていますね。
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ビットコインはもう終わりだ、と思っていたら大間違いであることに気づいた。
僕は1990年代にネット上の電子ワレットのシステムに関わっていたことがあるので、公開暗号キーなどはわかっていたが、管理主体がないP2Pの集合体で信頼できる形お金が管理されていることに驚き。
たしかに、10年したら金融取引が大きく変わっている可能性がある。
超整理学で有名な野口さんだが、本領の経済学で、日本ではあまり注目されていないところを啓蒙した功績は大きい。
僕もこの動きに注目して、自分との関わり(ネットやアプリでのアプリの販売手段)でどう準備すべきか考えていきたい。
メモ:巻末の参照Webサイト紹介と同じ内容:
ダイヤモンドオンライン「野口悠紀雄の使える!経済データへの道案内」:
http://diamond.jp/list/noguchi_data
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・非循環型電子マネーはない
・貨幣は本来価値の交換を証明するもの
・ビットコインは金融をイノベーションする
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仮想通貨は、進化したITを使った、より優れた通貨の仕組みであり、利用は拡大していく。マイクロペイメントや国際送金コストの劇的な低下は、社会に革命的な変化をもたらす。
計算機パワーが至る所にあり、そのネットワークが価値を保証する仕組み。時代の必然かも。
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第1章 通貨革命が始まった
第2章 きわめて斬新なビットコインの仕組み
第3章 ビットコインに続くもの
第4章 現代の通貨はどこに問題があるか
第5章 通貨革命は社会をどう変えるか
補論 公開鍵暗号と電子署名
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昨年6月に出された本ですが、ビットコインの理論的仕組みから社会的インプリケーションまで(後者に力点が置かれてますが)日本語では最も包括的に議論されているのはではないでしょうか。
ビットコインを仮想通貨と捉えると、経済学では、ハイエクの貨幣自由化論の実現、と位置付けられます。
しかし、野口先生によると、ビットコインが革命的だったは、「プルーフ・オブ・ワーク」による「ブロックチェーン」の改ざん防止のアイデアであり、「ビザンチン将軍問題」が解決され、管理主体の無いPtoPのシステムが可能となったことだそうです。
その適用範囲は膨大で、仮想通貨、海外送金に留まらず、「スマート・コントラクト」(ブロックチェーンを用いた取引を金融資産一般に拡張)、「第三者のいないエスクロー」、「スマート・プロパティ」(耐久消費財や不動産の所有権移転)、DAC(分権化された企業)等が紹介されています。「ビットコインは通貨ではない。プラットフォームだ」(P.180)
経済学者は、IT革命についても当初否定的だった様に(未だに長期停滞論隆盛ですねw)、ビットコインも過小評価しているのではないか、と。野口先生は、「これまでのIT革命と同様の、或はそれ以上の影響を産業構造に与えるだろう。」(P.203)とされ、「最も積極的な対応は、関連事業をベンチャー企業で始めることだ。」(P.200) お金があるなら「関連企業に投資したらよい。」(P.201)と、思いっきり煽られてますw
1年経過の現在、Nasdaqが今年中にブロックチェーンを使った未公開株式市場向けの分散型取引プラットフォームを構築しつつあり、仮想通貨以外への適用が現実化しつつあります。「ビットコイン革命」来るか?
http://www.bloomberg.com/news/articles/2015-07-23/nasdaq-expects-to-be-first-exchange-to-use-bitcoin-technology
http://btcnews.jp/nasdaq-enter-in-partnership-with-chaincom/
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会社でブロックチェーンについて調査しておいてほしいという依頼を受けて、手に取った本。
社会的な影響についての切り口を主に期待していたが、ブロックチェーンの仕組みについても記載があり、暗号化や電子署名と、思っていた以上に情報が多く、勉強になりました。
ブロックチェーンのテクノロジーそのものについては、Webで検索をするといろいろと出てくるのですが、一冊にまとまったものとして有益でした。
仮想通貨革命という題名ですが、主になっているのは、なぜビットコインなのか?という点とその基盤テクノロジーのブロックチェーンの解説、世界中の金融機関がどう見ているか、社会的影響についてです。
ビットコインについては、「通貨史上の大きな革命であり、全く新しい形の社会を形成する可能性を示した」とまで言っていて、ブロックチェーンという分散的に取引記録を保持することができるテクノロジーを使用し、偽造貨幣や二重取引を排除した正しい取引の記録ができ、改ざんも事実上できない。そして、このブロックチェーンの維持は、ボランティア活動ではなく、報酬を受け取れる仕組みがある点がビットコインの特徴となっていると。
当初、仮想通貨を作ったとして、その運営は主体者や経過時間とともに脆弱になるだろうし、資金としての裏付けとなるものもない(仮想だけに)だろうと思っていたので、主体となる運営者がいないこと、ブロックチェーンの維持によって報酬が得られる仕組み、裏付けとなるアルゴリズムがわかったときは、なるほどなと。
社会的な影響としては、安全性と送金コストの安さが注目されており、現状では現金の送金コストが2~3%となるケースや、固定額で高額になるケースへの適用で、これがほぼタダになる点、デジタルコンテンツの販売での直接収入、等。
eコマースについては、2012年で個人家計消費300兆円のうち、3%程度しかない理由の一つは、カード決済にかかる店舗側コストが原因と分析しているが、この領域も仮想通貨によって、広がるとみている。ビットコインに限定すると、決済までにブロックチェーンの制約から決済まで約10分待つことが課題。
国際送金では、貿易決済通貨としての利用をあげ、信用状決済の手数料、銀行送金の送金手数料、為替スプレッドなどがほぼゼロになるが、現実通貨との変動比率などに課題はある。ここの市場は、全世界貿易量が約1500兆円あり、銀行手数料が4%と考えると60兆円、この一割がビットコインに移行されると銀行の収入は6兆円失われることになる等のインパクトがあると。
ブロックチェーンについては、取引の履歴をまとめてブロックを生成する仕組みとそれらがP2Pで行われるうえで、課題となるビザンチン将軍問題についての解説がある。
当初、ブロックを生成する仕組みがよくわからず、ビザンチン将軍問題?という感じであったが、要は、P2Pに参加している全ノードで同じ処理している(ブロックを作っている)はずの状況で、誰を信じていいのかの確証が得られるようにするため(不正を防ぐための仕組みとして)、ある特定のノードだけがブロックを作れないようにするために、キーとなるナン���を特定するための膨大な計算(ナンス自体はランダムに生成するところから宝くじに似てる)を全部のノードに課すことがこの仕組みの特徴ということがわかった。ナンスがわかったら他のノードに同報して、検算をしてもらい、正しければブロックを確定。
ブロック間はハッシュ値でつないでいくため、改ざんするとブロックがチェーンにならない。ブロック生成の際の計算時にナンスはただ一つとは限らないため複数のナンス値が出た場合ブロックが同時に生成され枝分かれするが、その枝は次やその次のブロックが生成され、長い枝が採用され、短い枝は捨てられる等、理解が進んだ。
ただ、仕組みを理解してみると、本書の中でのビザンチン将軍問題の解決策としてこの仕組み社会問題まで広げて展開するのは大胆な気もする。
ビットコインに続くものとしては、リップルが紹介されているが、これは、ビットコインのP2P特有の不特定多数参加、プルーフオブワークが要らないという点で、既存金融機関になじみそう。コインの代わりにIOU(借用書)を使いながらも、手数料の仕組みとしてリップルズという物も用意されているようだ。
とにかく、本書は、ブロックチェーンが流行りだした今、何度も読み返して、理解が進むとさらに理解が深まる情報が提供されている。2016年も何度か読み返すことになると思う。
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仕事絡みの情報収集で読みました。
一定程度ビジネス書を読みなれていれば、そこまで詰まらずに読み進められるかと思います。技術面なら2章と補論、ビジネス面なら5章を読めばいいのではないかと。
情報収集手段としては良い本なのかなと思います。
ビットコインは、仮想通貨。
特徴的なところは発行者も管理者も存在しないこと。ブロックチェーンという、信頼できないメンバーとの共同作業を実現する技術を用いてそれを実現していること。
ビットコインの技術が何に役立つかと言うと…
・(国際)送金手段
→送金コストが安価になる=小規模事業に有利
・過去ハイエクが主張していた「中央銀行の無い通貨制度/ひいては世界」の実現
・ビットコインの技術が「ホワイトカラー業務の自動化」に繋がる(たとえば、雑誌制作にも)
ちなみに、「日銀は預金も通貨の一種としている(=日銀の言う通貨量には入る)が、預金は『法定通貨』には入らない」というのはこの本を読んで初めて意識したことでした。。
現金通貨は80兆円流通、預金はその6倍。要は、ビットコイン等の仮想通貨の敵も現金通貨じゃないということ。
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通貨革命の影響は、通貨にとどまらない。その中核であるブロックチェーン技術は、より広範な応用範囲を持ち、さまざまな経済取引に拡張可能だからだ。
金融資産の取引が、いまはない分散市場に移行する。
新しい資産が作り出されて、所有権の概念が変わる。
人々が自由意志で参加する世界政府が作られ、地球規模での直接民主制を実現できる???????? p.5
すっごい。ワクワクする内容。仮想通貨は世界を変えてしまうのか?
2018.3.3.再読
この本を最初に読んだ時点から、暗号通貨をめぐる環境は目まぐるしく変化している。まさか暗号通貨が投機の対象になってバブルになり、それが弾けて暴落するなんて、初めてこの本を読んでる時点では考えてもなかった。
だが、ブロックチェーン技術の有望な未来に変わりは無い。
現在2018.3.3. bitcoinは1,203,594 JPYで、ココ最近では久しぶりに1,200,000をこえてる。でも、ETH、XRP、XEMとかは暴落したまま低迷してる。
ロイターの報道によると
2018年1月18日
フランスのルメール経済・財務相は、3月にアルゼンチンで開催される主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議において、フランスとドイツが共同で仮想通貨ビットコインに対する規制を提案することを伝えた。両国は、ビットコインに関連するリスクを共同で分析したうえで規制案を作る。
ビットコインは、2018年1月17日、2017年12月につけた史上最高値のほぼ半値にまで下落した。中国や韓国など、世界各国政府の規制強化への警戒が下落の一因。
G20の開催日は?
財務省のページによれば、3月19~20日。
http://www.mof.go.jp/international_policy/convention/schedule/index.html
2018年2月17日21:25
Vitalik Buterin @VitalikButerin
Reminder: cryptocurrencies are still a new and hyper-volatile asset class, and could drop to near-zero at any time. Don't put in more money than you can afford to lose. If you're trying to figure out where to store your life savings, traditional assets are still your safest bet.
https://twitter.com/VitalikButerin/status/964838207215955969
イーサリアムを開発した若き天才ヴィタリック・ブテリンは、2月17日のツイッターで「暗号通貨は、いつ価値がゼロになってもおかしくない、最も安全な投資先は今でも伝統的な資産だ」とツイートする。
つまり、暗号通貨は、投機の対象にすべきでない、ということか?
野口教授も、暗号通貨に関する一連の研究が、暗号通貨に肩入れする学者のポジショントークだと見なされないよう、自らは暗号通貨は所有せず、中立的な立場を保っている。
2017年春に、日本で、仮想通貨法(改正資金決済法)が施行され、仮想通貨に対する法整備が進んだことをヴィタリック・ブテリンは、高く評価してる。
「日本の仮想通貨への適応レヴェルは驚くべきものだ。ビットコインでの支払いに対応している企業が増えているのも知っているし、その状況はほかの多くの国よりも間違いなく進んでいる。」
https://wired.jp/special/2017/vitalik-buterin/
2018.3.9.パリ
パリで3月9日に行われたイーサリアムコミュニティ会議に、ヴィタリックがサプライズで出席し、2017年8月から発表��れたスケーリング解決のためのPlasmaに続く、Plasma Cashを発表した。
Plasma Cashはヴィタリックと開発者のダン・ロビンソン、カール・フローチによって開発された。
Plasmaをよりスケーラブルにし、一般ユーザーたちの必要動作環境を大幅に緩和する方法として提案された。
Plasma Cashの特徴は
・Plasma coinを発行し、ユーザがトークンを容易に追跡できる
・取引所でハッキングが起こっても、ユーザーは資産を失わない
Plasma Cashのシステムではユーザーの資金を直接扱うのではなく、取引所が注文書の機能を提供し、プラズマの契約を通じて、損失を保証できる。
「取引所がハッキングされた時でも、ユーザーの資産が失われることはない」
とヴィタリックは語った。
すげーーーーー。
まさに未来の通貨だーーーー。
これまでの歴史上なかった、画期的な機能を装備した暗号通貨!
これにより、良貨は悪貨を駆逐するだろう。
素晴らしすぎる。
1月30日
2018年3月期第3四半期 SBIホールディングス決算説明会で、代表取締役社長・北尾吉孝は、コインチェックをこき下ろした。
「コインチェックは本当に初歩的な問題。まったくナンセンス。最も腹が立つのは、システムにお金をかけるべきところを、CMにばかりお金をかけていたこと。こういう輩はカス中のカスだ」
カス中のカス
これを聞いた瞬間、オレは「まさにその通り!」と膝を叩いた。
NEMをコールドウォレットにも移しておらず、マルチシグにもしてなかった。NEM財団もしきりにマルチシグを勧めていたのに。
お客様の資産の安全確保を怠っておきながら、CMなんか流してる場合か?
NEM盗難事件発覚後の、金曜日深夜の記者会見にようやく出てきた若い社長は、借りてきたサルが青褪めているみたいなオドオドした表情だった。ほとんど大学のサークルみたいなレベルの人たちがやってたのか。
ホリエモンは
2018年2月1日 17:10
「北尾のカスがまたポジショントークをしておるな。おおかたコインチェックに投資しようと思ってたら断わられたとかそんなとこだろ。なんせサトシナカモトにあって暗号通貨の話をしてるとか言ってる法螺吹きだからな。」
とツイートしてる。
たしかに「サトシナカモトに会って暗号通貨の話をした」なんて、認知症か?
2月27日
SBIバーチャル・カレンシーズは、2月中に予定していた、一般ユーザー向け口座開設申し込み受け付けを延期すると発表した。
理由は「セキュリティ対策などを強化するため」
2017年12月
SBIバーチャル・カレンシーズは中国などアジア全域で仮想通貨関連事業を展開するフオビー(Huobi)と提携で合意したと発表している。
2018年2月9日
イタリアの仮想通貨取引所 Bitgrail Srl は、日本時間の朝6時30分に仮想通貨Nano(XRB)の不正な取引があったことを自社ホームページにて発表。
被害額は、17,000,000XRB と伝えられており、事件発生時のレートで換算すると
約 212億円相当が盗まれてる。
コインチェックの580億円盗難に比べると、212億円くらいちっちゃいと思えるけど、ふつうに考えたら、212億円盗まれるなんて大問題だ。
2018年2月17日
テックビュー��社が運営する国内取引所Zaif(ザイフ)で、システムエラーが発生し、一定期間中ビットコインの取引価格が0円になっていた。
ユーザーは無料で大量のビットコインを購入し、エラーが解消されるまでの間に、20億枚のBTC(約2020兆円)を購入。
エラー中に約21億BTCを手に入れた麵屋銀次氏は、自身の取引残高をTwitterで公開し、この事件が揉み消されたり隠滅されるのを防ぐためにyoutubeで自分の顔まで晒して状況を説明して拡散した。
この大事件に対するZaif側の対応は、あまりにも遅過ぎ、信用は失われた。
この事件で一番問題なのは、市場に出回っている発行枚数以上のビットコインが売られたこと。存在しないビットコインをZaifが売ったことは「ノミ行為」であり、商品取引方第212条でも禁止されているが、相対取引というルールのもと禁止に該当しないケースもある。税法や法律が整っていない仮想通貨にこれが適応されるかは不明。
2018年2月20日
lolとかいう名前からして笑える草コインのメイン開発者Cryptologyが逃亡し、約97%の大暴落。まさに laugh out loudly。このような詐欺コインは他にも山ほどある。
2018年3月7日
バイナンスで、一部ユーザーの使っているシステム・トレードBOTが、フィッシングサイトでAPIを不正に抜かれたために、ハッカーがそれを利用してバイナンスで勝手にVIAというアルトコインを売買した。
バイナンスは問題が発覚してすぐに全通貨の出金を停止。
2018年3月8日7:57
CZ (not giving crypto away)@cz_binance
Binance has reversed all irregular trades. All deposit, trading and withdrawal are resumed. will write a more detailed account of what happened shortly. Interestingly, the hackers lost coins during this attempt. We will donate this to Binance Charity.
バイナンスのCEOであるCZ氏がツイートした。
不正取引は元に戻され、取引・預金・出金も再開。ハッカーはコインを盗めず、その分のコインは慈善団体にチャリティーとして寄付されることに。
・・・・とまあこのように、暗号通貨をめぐっては、日々、世界中からエキサイティングなニュースがドシドシ飛び込んでくる。ようするに暗号通貨をめぐる諸制度がまだゼンゼン整ってないせいで、想像を絶するようなヘンテコな事件が世界中で次々に起きている。
こんなにワクワクすることってないよ。もう毎日ドキドキしてる。
革命前夜だ。
G20で暗号通貨がどのように規制されようと、マヌケな取引所からどれだけ暗号通貨が盗まれようと、ブロックチェーン革命は誰にも止められない。
なぜなら、これは革命だからだ。
改めて、野口教授の『仮想通貨革命』に戻ろう。
001
レボルーションという言葉は、もともとコペルニクスの著作の表題
『天球の回転について』
ラテン語De revolutionibus orbium coelestium
英語On the Revolutions of the Heavenly Spheres
にあるように天文学の用語であった。
この言葉が意味するのは2つ。
1.その運動が人間の力では押しとどめられないもの
2.循環する周期運動であること
政治的な文脈においても、レボルーションはこの意味で用いられてきた。
002
1789年7月14日夜
バスティーユ監獄での国王軍敗北の知らせをヴェ���サイユで受けた
フランス国王ルイ16世は
「これは反乱だ」
と言った。
リアンクール公爵は、直ちに王の誤りを訂正し
「これは革命です」
と言った。
これは先にあげた1つめの意味
「その運動が人間の力では押しとどめられないもの」
同じことが通貨革命についても言える。
2018年3月19日~20日 G20で暗号通貨をどのように規制したとしても、この動きを押しとどめることはできない。
暗号通貨は、従来の通貨より勝れている。
そして、「良貨は悪化を駆逐する」
グレシャムの法則「悪貨は良貨を駆逐する」は、悪貨と良貨の交換比率が法律によって固定されている場合だけ。
ハイエク『貨幣の非国有化』
Denationalisation of Money Ⅵ.The Confusion about Gresham's Law
両者の交換比率が変動するなら、良貨は迅速に悪化を駆逐する。
005
IT革命自体が、回帰的な性格を強く持っている。
産業革命以前の世界、つまり、小規模な独立自営業者の経済への回帰である。
「時代の偉大な循環が再び始まる」
006
ハイエクは、貨幣発行における政府の独占を廃止、銀行が独自の貨幣を発行する制度を提唱した。ここでは中央銀行は存在せず、各銀行が自ら発行する貨幣の量を調整する。それらの間で競争が起こり、優れた貨幣が生き残る。
中央銀行がない世界こそ望ましいとハイエクは考えた。
007
ウェブ上にある、ウクライナの写真。
街路に築かれたバリケードの写真。
Ukrainian revolution ask for support in Bitcoin!
(我々はビットコインの支援を必要とする)
と書かれたポスターにビットコインのロゴとQRコードが示されている。
バリケードには、犠牲者に掲げた花束が置かれている。
008
この写真は、新しい政治運動の象徴だ。
ロシアの大国主義に反対する人々は、世界のどこからでも、この写真にあるビットコインのQRコードに寄付を送ることによって、戦っている人々を支援できる。
地球の裏側で起こっている革命運動に賛同して寄付することが、現実に、できるようになったのである。
仮想通貨は、「東方三博士の来訪」を思わせる。
仮想通貨は、IT革命の第三の贈り物だ。
第1.パーソナルコンピューター
第2.インターネット
第3.暗号通貨
024
ビットコインの中心は「正しい」取引記録
025
ブロックチェーンには、ビットコインの過去の取引すべてが記載されている。
しかもそれは正しい取引記録であり、改竄も、事実上できない。
これが、ビットコインの中核的なアイディアだ。
ブロックチェーンは公開されているので、コインを受け取った人は、その取引記録がブロックチェーンに記載されているかどうかをチェックできる。記載されていれば、自分が正当な保有者と認められたことになる。そして、それを他人に送金できる。
033
マウントゴックス破綻
破綻したのは取引所であって、ビットコインではない。
現在、マウントゴックスより、もっと大量のオルトコインが盗まれたけど、ダメだったのはコインチェック��あって、暗号通貨ではない。
039
2013年12月初め1,000ドルを超えていたビットコインが、
12月18日は600ドル程度になった。
中国が金融機関のビットコイン関与を禁じたからである。これは、マウントゴックス破綻などとは比べ物にならない影響があった。
040
『ウォールストリートジャーナル』が報じた通り
マウントゴックスは、これまでも、たびたび不正侵入や不具合、機能停止に見舞われていた。
ビットコインの問題点
①ビットコインの取引は追跡できるが、現実の個人や企業に結びつけるのは難しい。報酬をビットコインで受け取れば、課税当局が把握できない可能性がある。違法取引やマネーロンダリングに使われても追跡できないおそれがある。もっとも、これはビットコイン固有の問題ではない。日銀券でも同じことだ。
②私設両替所など、関連サービスの信頼性が確保されていない。
(マウントゴックス破綻やコインチェック事件がコレ)
③ドルや円との交換価値が乱高下する。
041
暗号通貨の報道についてマスメディアがやるべきこと
①現在の暗号通貨は、資産保有手段として用いるにはあまりにリスクが大きいことを人々に知らせる。
同時に、送金手段としては優れた特性があり、マイクロペイメントや国際送金が飛躍的に容易になること、それは新しい経済活動を可能にし、新しい社会を開拓することを人々に教える。
②マウントゴックスやコインチェックのように、関連諸組織に問題があれば警告を発すること。