紙の本
独特な世界観は健在
2014/07/22 15:33
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:inoru - この投稿者のレビュー一覧を見る
※ 一部ネタバレ有ります。
「輝夜姫」「秘密」と、独特の世界観が好きで購入しました。
わずかな違いから生まれた大きな差、その愛憎が切なく描かれていて、言いたいことは伝わってきましたし、特有の狂気の世界も相変わらず美しく、長年のファンとしては先の読めないストーリー展開に引き込まれました。
が、数ヶ月前に出産したばかりの二児の母から見ると設定に無理があったように思えます。
特に産婦人科関係については。
以下、ネタバレ有ります。
例えば殺された4歳の女の子については、私が母なら保育園か幼稚園に行っている間に産婦人科行くと思いますし(しかも火曜日なら尚更)。
妊娠4週目だとまだ胎嚢が見えないので、二週間後にまた来て下さいと言われるはずだし。
赤ちゃんを望んでいる人ならその時期に病院へ行くだろうけれど、そうでない人がその時期に行くだろうか、とか。
そもそも、切迫流産でもない限り、妊娠初期の検診は月一回なので。
そんな細かいところが目についてしまいました。
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夜中に読むんじゃなかった…。
火サスより、昼ドラ向きな話だなー。
お話はつい読んでしまうんだけど、作が進むにつれどんどん陰惨で凄惨になってくのが気になる…。
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表紙が偉く少女漫画だったので(笑)読むのを回避していたが、清水玲子さんは「少女」を悲劇のヒロインだけで終わらせず、突き放す様に描く。『秘密』の2巻に登場する絹子もそうだった。
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表紙に王子様のようなキャラがいますが、ファンタジーではありません(笑)
亜綺にとっての高比良の比喩的表現かと思います。
ストーリーとしては「秘密」と同系統の猟奇的連続殺人事件の謎をといていくミステリー。少女と少女の関係性の闇、家族の闇を思うと、けして読後感は良くはないですが、作者のこういう作風が好きなのでとても面白く読みました。
ただ、初期作品からずっとファンな自分としては、やっぱりそろそろ殺人事件以外の清水玲子作品が読みたいような気も少し……
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清水さんのマンガはハズレなし。
一見『オフィーリア』かと思われる
ドラローシュ『若き殉教者』を模した殺人事件。
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サスペンスドラマをみているような感覚になったマンガ。
主人公は潔癖な刑事、過去の事件の加害者を信じながら事件に向き合っていく。
伏線がうまく張り巡らされており、長編マンガであったが一気に読んでしまって達成感があった。
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んー「秘密」の薪さんが素敵に描かれているだけに、
DeepWaterの高比良さんの魅力がイマイチ引き出されてなかったような気がします。
でも清水先生ワールド全開といいますか、本当に清水先生らしいミステリー作品でした。
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表紙がファンタジックなので読んでみたら、全く逆方向だった^^;「秘密」をギューッと小振りにしたような猟奇犯罪物でした。期待したような雰囲気のストーリーではなかったのと、事件の内容が陰惨なものなので、普通なら投げ出すところですが“清水玲子マジック”wグイグイ引き込まれ面白かったです。でもなぁ、やっぱり茅香は可哀想だなぁ。
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表紙のファンタジックさを裏切り、現代日本ものミステリーでした。
テイストとしては秘密っぽくて、秘密でも出来たのではと思わなくもなかったけど、主人公の刑事と関係者少女のロマンス(未満?)が匂わせられているあたり、やっぱり秘密では出来なかったのかな。
なんだか続きそうな雰囲気のある作品だったので、シリーズ化もあるのかな?とも思うけど、私はやっぱり秘密のほうが好きだったかな。
しかし最後まで刑事さんの髪型の謎は残ったままだったか…。
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清水玲子久しぶりの新作ということで期待したんですが、何がテーマなのかよくわからなかった。これ誰に感情移入すればいいの? どの人物に対しても踏み込みが浅くて迷う感じでした。
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帯に踊る“14年振り完全新作”の文字に、何よりも秘密の連載開始がもう14年も前だということに驚いた…最近のシリーズくらいの認識だった…。
ということでワクワクして手にとったのですが、ああ、脳とか蒔さんとか出ないパターンの刑事モノね、という感じがしてしまって、清水先生はもっと色んなジャンルを描ける方だと思うので、このタイミングなら全然違うものを読みたかったなぁと思ってしまった。まっさらに、これだけ読んだら割と面白いのかもしれないけれど。市村さんはめちゃめちゃ良い人だが、高比良はちょっと魅力が弱い気がしてしまって、だったら秘密読むかなという感じがする。
後味の悪さはもうさすが!って感じですが。恐ろしいし哀しいラスト。
秘密のシーズン0が出たりもしているけど、完全新作なら、次はまた異世界ファンタジーとか、別の角度のものを期待。
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やりきれなさの中から這い上がってでも、人は前に進むー
久しぶりに清水さん作品が読みたくなり、衝動的に購入。さすがの面白さ&やるせなさが爆発していた…。個人的信条が『人生は誰にも等しく不平等である』なので、自分の日常に起こる出来事にはあまり揺さぶられないのだけど…。
これは、もしこれが自分の身におきたらどうだろう。物凄く大きな爆弾を投げられた印象だなぁ…。
ラストのエピソードまで綺麗にまとまっていて大御所の筆力にただ脱帽なんだけど、ロマンス的な要素が中途半端で残念に感じた。切ないんだけど、欲を言えば途中にもう少し濃い出来事が欲しかった!
モブだと思っていた周囲のオッサンたちが良い働きをしていて面白かった。ただ、萌えがなかったのが残念…。
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清水先生らしいサスペンスで面白かったです。そして何かしら考えさせられるのですよ。少年法の境目はこれからもずっと議論されるところだとは思いますが、果たして年齢で基準を定めて良いのか。個別に慎重に判断すべきものではありますが、年齢で区切っているのは司法や大人の都合なんだよなぁ、なんて思いました。
やや高比良さんの立ち位置が不明瞭だった感じもあったので星は4個で。
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書評書く暇がなく読了日忘れたままのを本日付けでちまちま上げる・その6。
重度の挙動不審に陥らざるを得なくなる漫画『秘密』が終わり、シーズンゼロに突入したものの今までのように年一回とはいえそこまで定期刊行にはならないかと思いきや、完全新作が早速単行本化するとは…!!!しかもこれまた猟奇殺人ミステリー…!!!!!清水先生は何度私を過呼吸にすれば気がすむのだして下さいありがとうございますありがとうございます(土下座)。
しかし表紙が王子様めいていたのでうっかり歴史ミステリー的な感じかと思ったら全然違った。むしろMRI捜査じゃない秘密みたいな感じだった。
最後まで読み終わると表紙の意味というか深さがわかるんですが。
295頁全てで一つの話です。しかし295頁でここまでのドラマを描くのは本当に凄い。秘密の時もそうだったけど、最近の清水漫画はラストだけ結構読者に投げかけるというか、そこだけ大幅に結末の余白を残す終わり方な気がするんですが、その余白こそが本意だとは思うのだけど、あえてもう一歩欲しいと思ってしまうのは欲張りでしょうか。
特に今回は1冊完結(現状では。シリーズになりそうだけど)なので、合間もちょいちょい「もう一歩踏み込んで描いて欲しい」って部分も。
高比良の中にはもっといろいろな思いや背景がありそうだし、最初の少女殺しはいまいち決定的な動機がわかりづらいような…。「洗礼」だから「少女」じゃなければいけなかったってことか?まず大前提となっている特異な宗教とやらについてあまり説明が無い所為でなんとなく不足感があるんだろうか。まぁ確かに内容に関わる最低限の事は描かれているんだけども。それにしてもあの少女を選んで準備したのは連れ出す際の工作もあってのこと?次の「不道徳」と手の込み方にバラツキがある気がしたのは、単に自分の主観だけか。
まあその辺の主観的な感じ方は微々たるもので、面白い事には変わりなく。
高比良のロンゲオールバックという髪型がふいに笑いを誘うんだけども、濡れ髪になった時に威力を発揮するんだなと納得。気持ち悪さのイメージがああぐあああ虫は嫌あああああ。そりゃもう溝口の野郎がムカついてしかたなかったんだけども。あとで株が上がろうとも許さん…(誰)。
…これ…シリーズ化するなら次に高比良が出てくる時は隻眼という事でよろしいのでしょうか…(ドキドキ)。
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代表作のようなスーパーミラクルハイクオリティはないけど、十分たのしめる。少年法と、背景にある親の信仰。ちょっとだけ「1Q84」を彷彿。これは極端にカルトな設定だけど、親の信仰に振り回される子供が抱える問題てわりと近くにあることだったりする。