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ペンギンのいる遺失物管理係のお話。なくしものは、なんですか?と。
何故ペンギンかは最後にわかります。そして少し泣くかも知れない(私は泣かなかったけど)
名取さんらしい柔らかくて平坦な日常のなかで、出会うペンギンという非日常。その非日常が人物のつまづきを解消するジョイントになるという構成。…とまじめに書くとたいそう味気ないな。
ふっくらしたジェンツーペンギン、名もないその子の仕草やてくてく歩く様を楽しんで頂けたら、と1ペンギン好きとして祈る次第です。
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単純にペンギンが好きという理由で読み始めましたがなかなか面白かったです。最終章がよかった。あれがなければペンギンがいる駅を軸にした短編のいうだけの印象でしたが、最終章で一気に心を持って行かれました。ちょっと泣けます。ただ駅員さんが赤髪の青年ってちょっと現実味ないなぁと思いました。まぁ現実味について細かくあれこれ言い出したらキリがないですが他にも少し気になる点はありました。でも読み終わったあとの印象は良かったです。
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短編のように、章によって違う主人公が出てくる。最初は「別にペンギンが登場しなくてもいいんじゃないか」と思っていたし、話もそれぞれ完全に独立してると思っていた。しかし読み進めていくうちに前の章に出てきた人物がちらっと登場したり、それによってその人物がペンギン鉄道なくしもの係に出会ったことでどう変化したかが垣間見える。前章の主人公達のその後が分かり、どことなく安心感を覚える。
そして最後の章で「何故ペンギンがいるのか」を初めとする様々な疑問が解ける。
ジャケ買いをし、最初読んで少し期待外れをし、でもそれが早計だったと反省させられる作品だった。
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それぞれのストーリーがちょっとずつリンクしている手法がいい
ペンギンの羽をフリッパーということを登場人物がみんな知っていたことはちょっと違和感だったけど、私が知らないだけなのかなぁ?
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全ての物語が最後には1つに繋がり、みんながハッピーになれてよかった。どんどん読み進められた。なんでペンギンなのかも最後には分かる。
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ペンギンが好きという理由だけで読んでみました。
最終章で、いろんなことがスッキリ分かるのがよかった。
ペンギンは、いい味を出していました。ヨチヨチ姿が目に浮かぶよう。
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マイナー路線のはずれにある「なくしもの係」。
大事な無くしものを預かってくれたり。
(ペンギンと一緒に)
最後にはペンギンが働いている秘密も分かりますよ。
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表紙を見て、某作品みたいにペンギンが話したりするのかと思っていましたが、そこは普通で。最後にはちゃんと意味があるのがわかるんですが、ちょっと全体的に中途半端だったかなぁ。
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なくしものをした人々の物語。短編で読みやすく、それぞれの話が少しだけ被っている。
読み始めは、なくしものをした人の誰もが独りよがりな印象を受けて彼らの一挙一動に煩わしさすら覚えたが、読み終えてしまえばどことなく人生に満足しておらず自分でも気づかぬ内に逃げていた彼らを各話で主人公にすることで、目を背けていた現実を浮き彫りにしているのだなと理解した。
仕事も恋愛も充実していて何一つ不自由ない人物が主人公ならば、それはなくしもの(物質的なものに限らず)を取り戻す様な話にはならないだろうし、そもそもなくしものすらなく物語が始まらないのだろう。
なくしもの係とペンギンの関係や話の所々に出てくる伏線は最終話で回収されて、読了後にはすっきりとしていられる構成となっている。
今後はそれぞれの主人公たちの後日談や掘り下げた話が出てきても面白いかもしれない。
ただ、個人的に、ペンギンと鉄道という組み合わせからファンタジー要素を、帯の「忙しい毎日で忘れてしまった物と心、ここにあります。」という謳い文句から一抹の寂しさを与えつつほっこりとしみる話を期待してしまった。つまり評価がイマイチなのは、タイトル買いしたために期待が大きすぎたためだ。
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名取さんは切り取る日常の中のふとした心の動きはとても自然で、繊細で、共感できて、心にしみるなといつも思います。
ペンギンと赤髪の青年という、現実離れした設定に少し面食らいましたが、それが気にならなくなるくらい、一編一編が素敵でした。
子供の頃に集めてたビー玉を一つ一つじっくり眺めたような、わくわくとあったかさが詰まったお話でした。
最後の話で伏線回収がなされ、読後もすっきりあたたかい気持ちになれました。
ペンギンの愛らしさにも癒されます。
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あんまりはまらなかった・・・。
ペンギンはいてもいなくてもいいような・・・。
(最終話では、このペンギンが話のキーにはなっているが)
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ペンギンはかわいかったけど、ペンギンがいる意味があまりない気がする(一応最後の章では説明されてるけど)
雰囲気で癒される小説。
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タイトルに惹かれて購入。短編がそれぞれの話に繋がるのはよくある書き方だけれど、人はどこかで誰かと関わりあっていることを再認識。最後、駅にペンギンがいるという謎が解けてほんわり優しい気持ちになった。
この駅のモデルは鶴見線海芝浦かな。改札の向こうはとある大企業。社員しか降りられない不思議な駅。 赤毛の駅員さんもペンギンもいないだろうけど。
ホームにある公園で海を眺めたいな。
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子供のままで成長できていないのかも。
現実にちゃんと生きていないと言うか、惰性で生きていると言うか、自分の弱さとかに杭を打たれる気がします。
守保君のように生きたいなあ。ペンギンと「一緒」に生きることができる人間になれるかなあ。
しかし、あんパン食べたくなったぞ。
私はこしあん派だけども。
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改札を通って電車にのるペンギン、そんなCMがありましたね。
そんな謎のペンギンが登場する作品。
いろいろなカタチの人間ドラマと大切な場面でひょこっと現れます。
猫やゲーム…。
それぞれの章がすこしづつリンクしている短編連作です。
そして最終章へ。いろいろつながって、そしてどうしてペンギン?の謎もあきらかになります。
個人的には1章と2章のお話がすきかな。