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聞こえてくる音は。
身体に異常がないのであれば、心に何かが起きているとしか思えないだろうな。
最後まで見えていたものは、本当に心情から見せられたものなのだろうか。
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ミステリ作家の「私」が住む深泥丘という町での
奇妙で不可解な出来事を綴った短編集
色んな事を忘れているらしい私と、その奇妙な現象等を
当然のように知っているかのような妻。
深泥丘病院の同じ苗字で同じ顔の3人の医師
不可思議な現象に説明はないのが気持ち悪いという感じでしょうか。
作中の「悪霊憑き」はアンソロジーの「川に死体のある風景」に
入ってる作品でした。
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本格小説家が住む古都のとある町で小説家の身に起こる不思議の話。ふわっとした悪夢のような怪談集。
面白い!続編も出てます。
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森見登美彦さんの解説が一番面白かった。
そして、この小説の読み方まで教えてもらってしまった。
理に落ちてはいけない。こんな高度な読み方をする感性が私にはなかった。うーん、悔しい。
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これは深く考えないで読んでいいはなしなのかな…
ミステリっぽいのもあるけど、ふつうに不思議なはなしとして楽しんでいいものなんだろう。
「深泥丘魔術団」の最後がとても気になる。
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続々が出てるのを知って読み直し。
あんまりよく覚えてなかったからか、新鮮な感じで読めました。現実と幻想の狭間的な、周りには常識が作者の『私』にだけは常識じゃない、じわっとした怖さが面白い!記憶が抜け落ちていったり、同じ名前の人がたくさん出てきたり、ちちちの音とか、とにかく謎だらけで何も解明しないのも気持ち悪い笑
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面白かったです。
ミステリーではない綾辻作品は初めて読みました。
主人公である作家の「わたし」が暮らすもうひとつの京都、深泥丘。薄暗くて奇妙でじめじめしててなんか虫とか動物とかいて、好きです。
病院の人々の包帯の下には一体何が、とか、なぜ主人公は過去のことを忘れまくっているのか、作中での出来事すら記憶に留めることが出来ないのか……とか謎は深まるばかりです。泥にはまってるみたい。ずぶずぶ。
この世界の五山送り火、みてみたい。目とか虫虫とか…何故。。
何故がいっぱい。この世界の虜です。
森見さんの解説も面白かったです。「しょうむな」
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2020.9.12再読
最初に読んだときは、よくわからない話だなぁ、と思っていたが、そのよくわからなさが面白く感じれるように…。続きも買って読もう。
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森見登美彦氏のエッセイ集で解説を読んで興味を持ち購入。
薄暗くてドロッとした雰囲気が良かった。狂気の描写も書き込みすぎず淡々としていて、そのバランスが良い。
ラストがどれも投げっぱなしなので何でもやりたい放題じゃないかとも思えるんだけど、でもそのすべてが曖昧になっていく感覚が良いんだよなあ。
読んでいて安心感さえある。怖いんだけどその秩序を受け入れてしまえば楽になれる、みたいな。
派手な展開としては列車の怪物に見物人が殺されるのと、マジックショーで主人公がバラバラにされるあたりか。
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作者が主人公の短編集です。話がすべて繋がっています。
綾辻行人が京都に住んでいるということで、京都をイメージして世界観を膨らませて読んでおります。
綾辻行人のTwitterの住所が「京都市某区深泥丘界隈」となっている所もかわいくて、愛が伝わります。
分かりやすく言えば「世にも奇妙な物語」に出てきそうなお話の数々です。
「得体の知れない何か」が発する「ちちち」とか「ぎゅああぁぁぁぁぁ」とか、ゾワッっとする音の表現だったり、言おうとしても発音できない名前の得体の知れない悪霊「✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎」だったり。
身近であったら、何だったんだろう?と疑問に思うちょっとしたホラー。
面白くて、スラスラとあっという間に読み終わりました。
「深泥丘奇談・続」を続けて読みますっ。
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Anotherのような新鮮さは感じなかった。
面白いのだが、「続編を探すほどか?」という、いま一歩な感じがある。
裏表紙の「現実が崩れていくような・・」というような恐怖も感じず、その点はAnotherの上巻から下巻に入っていくあたりの違和感や気色悪さに遠く及ばない。
最も良い作品を最初に引いてしまったのだろうか。
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一見よくわからない擬音やフレーズ、独特な文章運びがあるにも関わらず、読みやすく、さくさく進んだ。
深泥丘病院と主人公を起点に進む連作短編。
不思議な点についての回収はなし。結局のところ何がなんだかよくわからないまま終わる。
日常に紛れ込むホラー的な小説は多々あるが、本作は迷い込んでるのかどうかもいまいちハッキリしてないのが乙だなぁと思った。
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何とも不思議な連作集。
読んでいる間ずっと頭の中に靄がかかっている様な、
水の中から物語を見ているような湿った印象。
これは好みが分かれそうな作品だ。
だから一体何なんだよ!と言いたくなるような作品が多いが、この不思議な感じ、嫌いじゃない。
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綾辻さんのお話にしてはオチなしのふわふわした短編が繋がる連作短編集。奇談だからそういうもんなんだよな、と思うまでなんか落ち着かなかった(笑)
「悪霊憑き」がきちんとしたミステリーだっただけに、そこまでの電車やら雨やらでもやっとしたのが一度落ち着いて、でもってまたムシやら鍵やらでふわふわするという(笑)
読み終わってみると、クセになっちゃうんだけど、館シリーズファンとしては物足りない、かなぁ。
いや、でもこれはこれでありだな。きっと「続」も「続々」も読むんだろうな(笑)
ラストの「声」を読むと「ああ!」ってなるのは綾辻節だよね。
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ミステリ的な要素も顔を出すが、ジャンルとしてはホラー。
よくわからないままのもの。正体や真実が明かされず、読者の想像に任せるもの(そしてこの部分を各々読者なりの怖い世界に浸れるポイントとしているのだろう)。
しばらく民俗学の本を読んでいたのもあるが、そのおかげでか、そういった点に特に気を惹かれたように思う。
表記しようのない聞いたこともない悪霊の名前、遺跡、呪い、雨が降り続いたときに生贄を思わせる住人の言動。→悪霊は渡来人?遺跡も関係がある?とか考えてしまった。
作中に「この世に不思議なものなどない」と京極夏彦の作を引用していたのも面白かった。
不思議なこと、理不尽なことにも必ず理由がある。でもそれがわからない、理由がないものが本当に怖い。
「開けるな」の「おかげでちゃんと閉めることができました。これでもう安心です」はとても印象に残っている。
京都が舞台なのだが、実際にあるものや町、行事がベースにあるらしいこともリアリティを感じていいなと思った。
そして、妻、深泥ケ丘病院の人々が、こわい。