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借りたもの。
手の込んだ文様から、神話・宗教用の文様、更には庶民のための素朴な文様まで、インド更紗のテキスタイルの写真を掲載。
分かりやすく充実した内容。
インドで生まれた木綿布・インド更紗。
軽くて丈夫な布地に極彩色の美しい模様が施されたそれに、世界中が憧れた――
インド更紗そのものだけでなく、世界への影響(柄や技術)についても解説。
後半には現在の工房・職人たちについての取材。
“ペイズリー”は現地で正しくは“マンゴー”という意味の柄だったことを知る。ペイズリーはマンゴー柄を取り入れたイギリスの都市の名前だった。
インド更紗の魅力とは、今も手作業で制作されるぬくもり故か。
文章や写真を見ていると、職人たちの研究熱心な様や、工房や街の風景に映える極彩色のサリーや更紗に情景にも似た敬意を感じる。
巻末にはインドの更紗の博物館や、日本でインド更紗を扱っているお店を紹介。
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大好きなブロックプリント。たっぷり載せられた布のカタログはヨダレもの。加えて、こうした布が製作されている工房について、写真とともに綴られたレポートも良い。伝統を守るための革新。更紗製作の中心となっている村々の情報を本書から得たので、遠からず行ってみたい。
それにしても、ラージャスターンとグジャラートの情報しかなかったけれど、木版更紗が作られているのはここらだけということなのだろうか。やはりジャイプルのAnokhi博物館、早く行かなきゃ!
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インドの染織や文様を調べている中で出会った本。
現代における更紗が、この本でひと通りわかる。
奥深い世界への最初のガイドとして。