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ワーキングメモリーに関する本。小児や高齢者ではどうなるか、という話も出てきてはいるが、必ずしも加齢に限ったは内容ではない。
私見ではあるが、ワーキングメモリー概念の一番重要なところは中央実行系と記憶の貯蔵をひとまとめのシステムとして提唱した点なんだろう。そのため、記憶することと処理することとの間にはトレードオフの関係があり、保持しておかなければならない文章の寮が増えると、処理(理解)が難しくなる。
・高齢者のワーキングメモリー機能が低下するのは関係ない刺激を抑制する機能が低下する(侵入エラー)ためだという。
ワーキングメモリーについて、その実行系、貯蔵などの脳機能画像、心理課題の研究結果が語られるが、メインストリームからはやや外れているような印象のある著者の実験結果に基づく話が中心で読後感はすっきりしない。文章としてもやや難が多く、ブルーバックス一般の水準に達していないのでは。
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もの忘れの脳科学という題名だが、内容な著者の専門分野であるワーキングメモリの話である。認知症の本や売れるので、それに乗っかろうとしている感がある気がする。確かに認知症患者の物忘れのエピソード記憶障害とワーキングメモリの障害は重なる部分もあるだろうし、もの忘れの方の症状がワーキングメモリの問題であることもあるであろうが・・・
ワーキングメモリは心理学の分野で研究が進んでいて、認知症などの臨牀方面では、あまり研究されていないと思うので、心理学の分野の研究を参考に、患者さんの状態に関しての研究が進むといいと思う。
内容は、ワーキングメモリに関して、平易に書かれた本で読みやすい。その分表面的にもなっているので、詳しく知りたい方は、著者のほかの本も読んだ方がいいのかもしれない。
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ワーキングメモリについてのコンパクトな解説書。「抑制」が重要な機能だというのが、意外というかなるほどというか。
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もの忘れとワーキングメモリについて、各種実験の話も交えて解説し、ワーキングメモリの強化についても触れられている。
生活の中で実感できる話もたくさんあるが、実験などの用語は一読しただけでは定着せずに、読み戻ることも多かった。これをワーキングメモリに当てはめて考えると…
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ワーキングメモリという仕組みが人間の記憶のカラクリを説明する方法として最適であるという学説の解説だが、難しい! Blue Backsだからもう少し分かりやすく解説してほしい.ただ、この仕組み自体、人の脳の働きを完全にカバーするものでないことは明白であり、まだまだ分からない部分が多いことは事実だろう.Internetの時代だから、記憶することの意味がかなり変わってきた.脳の使い方も時代に合わせて変える必要があると思っている.
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脳内には短期記憶のためのワーキングメモリが存在する.このメモリをどの程度活用できるかが重要である.このような脳の働きを知るために,被験者におこなう試験(文中の単語を覚えさせるようなもの)が行われ統計的に評価されている.
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短期記憶は、音韻ループ・視覚空間系・制御系で構成される。高齢化による容量低下は、イメージに配分を変えることで補おう。ポジティブな情動で脳を活性化しよう。
読み終えた印象としては、テーマを絞った論文のようでした。テレビのような断言もありません。
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もの忘れの起こるしくみや記憶力を維持する方法を最新の認知心理学をもとに丁寧に紹介。認知症ではないかと不安に思うことが、かえって悪影響に?
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記憶に短期記憶と長期記憶があることは比較的知られているが、本書はそれ以外に、ワーキングメモリーというものがあることを解説したものである。これは、買い物に行くのに、買うものを頭に記憶しておくように、一時的に覚えておく記憶である。それが終わると忘れてかまわない。途中でだれかにあったりすると、容易に忘れてしまうものでもある。人との会話でも、相手の話の内容をある程度覚えておかないと会話が続かない。よく、どこまでしゃべったっけというのは、話が中断したり、あるいは話がそれて、忘れてしまうことであるが、これもワーキングメモリーである。ワーキングメモリーは特に鍛えようと思わなくても、それがないといろんな不都合が生じるから、ふだんから鍛える練習をしているともいえる。ワーキングメモリーは、人によって違うようだし、加齢とともに衰えていくものらしい。しかし、これと認知症とはまったく違うものである。また、ワーキングメモリはどうも容量に制限があるらしい。こんなことを考えていると、ふだんから意識的に自分の記憶を管理するようになった。
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図書館で借りたので、一応最後まで読んだが、時間の無駄感が半端ない!
何じゃこれは?
論文とまでは言わないが、レポート?
読み進めにくいし、結論が無く推論・仮説提起?で終わる部分も多く、「知的欲求が満たされる」感が極めて少ない。
まあ、仮にも脳科学の書籍としては2019年になって読んでんじゃねえよ!ってこともあるだろうが。
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記憶を中心とした認知についての一冊。
「中央実行系」の働きを中心にして、ワーキングメモリについて自分のような初心者には十分に詳しい解説があってためになった。
自身の行動を「自分自身で振り返る」仕組みとしての「自己モニタリング」機能について、その重要性と衰えの過程などの詳しい解説があり、とくに脳はどのように(何に)注意を払い、その注意をどのように切り替えているのか、注意がうまく切り替えられないと何が起きるのかがわかりやすい。
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https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000057351