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歌人の穂村弘さんが読者に募集した短歌を紹介する本。
短歌は面白いものもあれば、たまにう~んと思うものもありますが、穂村さんの解説がつくと全てが面白くなります。
自ら短歌をつくってみたくなります。
あっという間に読めてしまうので、おかわりが欲しくなります(笑)続編が出てるのも読もうと思います。
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本書は雑誌〝ダ・ヴィンチ〟に投稿された作品を集めたものだそうです。
短歌って、五七五七七にあてはまる言葉を選び、リズムとテンポを操りながら巧みに組合せるだけでなく、意外性も考慮しなければならない、センスの問われる遊びだと思います。
詠み手だけではなく、鑑賞する側だってセンスを問われます。三十一文字に記された意味を読み取るには、豊かな感受性が必要ですし、想像力だって欠かせません。
和歌とはそもそも、漢詩に対する大和歌を示す言葉だったみたいです。七五調を基本とした、長歌、短歌、旋頭歌などがそれにあたります。でも、平安時代には、短歌以外の歌が廃れてしまったので、短歌が和歌と呼ばれるようになったんだとか。よーするに大和歌の中の短歌だけが、いまに生き残ったってことですネ。そう考えると短歌は、遊びとして受け入れられやすい要素があるってことですよねぇ。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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読み途中のままだけど印象に残ったもの
真夜中の
冷蔵庫だけが生きていて
打ちひしがれた
わたしはいない
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「ほお」となる句もあれば「???」というものもあって、やはり現代短歌は難しい。ルールがはっきりしているという意味では古典和歌のほうがわかりやすいかも。気に入った句は「せんべいの欠片ちらばる卓袱台に二人がつくった真昼の宇宙」かな。
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2020.4
短歌。こんなにも想像力が爆発するものなのか。縦横無尽に広がる広がる。いろんな人の感性がおもしろい。
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怖い歌はいい歌です。
それから世界を見る目が変わった
一気には読みきれないけど、ふらふら電車の間とか歯磨き中とかちょっとした時に読んでずしんとくる
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友達に薦められて読んでみた。日常の本当に何気ない小さな、でも確実にある一瞬の感覚を表現出来る短歌はとても素敵だなと思った。
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元気なときはもっと元気になる。
疲弊しているときは染み入るように、こころをすこし修復してくれる。
一番読み返しているし、ずっと持ち続けていたい本。
読者投稿モノなので、投稿者のみなさんにとてもお礼が言いたくなります。
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この間の"家ついて行っていいですか"に出てた東大生が短歌勉強し始めようとしてて、読み返そ〜ってなった作品。(去年、昼休みに何度か読んでた^_^)
怖い歌はいい歌、なんですよね本当に!
私が好きな短歌を少しだけ↓
(といいつつたくさんありすぎて絞りきれず)
“カーナビが「目的地です」というたびに僕らは笑った涙が出るほど”
“台所座り込んでは頬寄せた泣いてくれるの冷たい器械”
“蝉が死んでもあなたを待っていますバニラアイスの木べらを嚙んで”
“名も持たぬ流星すべり落ちてゆく 海よかれらの自慰をみていて”
“こんにちは私の名前は嚙ませ犬 愛読書の名は「空気」です”
“君が今二酸化炭素吐き出した だから私は胸が苦しい”
“薬より効くのを私知っている コップ一杯あなたの唾液”
“脱がしかた不明な服を着るなってよく言われるよ 私はパズル”
短歌もめっちゃ良い上に、穂村さんの講評がほんとにグッとくる。私は語彙力がないから勉強にもなる。家ついて行っていいですかに出てた東大生にぜひとも読んでもらいたい!!笑
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穂村弘(1962年~)氏は、札幌市生まれ、上智大学文学部卒、1986年に連作「シンジケート」で角川短歌賞次席(同年の受賞作は俵万智の『サラダ記念日』)、1990年代には加藤治郎、荻原裕幸等とともに「ニューウェーブ短歌」運動を推進した、現代短歌を代表する歌人の一人。エッセイスト、絵本の翻訳家等としても活動している。
本書は、月刊誌「ダ・ヴィンチ」に連載されている短歌投稿コーナー「短歌ください」の2008年5月号~2010年10月号をまとめた単行本を加筆・修正の上、2014年に文庫化したものである。
私は50代の会社員で、最近短歌に興味を持ち始め、これまで俵万智、穂村弘、東直子、枡野浩一、木下龍也、岡野大嗣、九螺ささら等の歌集や短歌入門書、いくつかの現代短歌のアンソロジーを読み、半年ほど前から新聞短歌に投稿している(最近ぽつぽつ採用されるようにもなった)。
また、穂村氏の作品では、歌集『ラインマーカーズ』、入門書の『はじめての短歌』、『短歌という爆弾』、エッセイ集の『鳥肌が』(講談社エッセイ賞受賞)、『蚊がいる』、対談集の『あの人と短歌』等をこれまで読んできた。
本書については、以前より目にしつつも、せっかく読むならプロの歌集の方がいいだろうと思い、敬遠していたのだが、本屋でパラパラとめくってみると、九螺ささら、木下侑介、虫武一俊など、後に歌集を出す人々の作品も多数含まれており、購入して丁寧に読んでみた。(本書の続篇『短歌ください 明日でイエスは2010才篇』には、木下龍也、岡野大嗣らも登場する)
読み終えてみて、若く、感性の鋭い人たちの歌には感心しきりなのだが、一方で、私が現在モチベーションとする新聞歌壇にはこうした歌はほとんど選ばれておらず、日常に起こったことを日記のように詠んだ歌が大半である。その背景としては、投稿者の母集団の年齢層が異なること(「ダ・ヴィンチ」は主に10~30代、新聞歌壇は主に50代以上、だろうか)が大きいと思われるが、また、選者も、媒体の性格や投稿者の母集団の指向を意識した上で、選んでいるのかも知れない。
そうした意味では、短歌とは様々な作風があり得る、実に幅の広いものだと改めて感じると同時に、若い人たちの感覚も取り込みつつ、色々な作風の歌を作れるようになりたいと思う次第である。
(2022年3月了)
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短歌をはじめて少したち、
日記のつもりと独りよがりな歌をつくっていましたが、
人の歌も知りたくなって本を手にしました。
予想を超えた変人の歌がいっぱいで、おもしろかったです。
日常の狂気を歌にし、人の心の奥の
ドロドロしたところに触れるのは、現代短歌の醍醐味。
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歌に対する、ほむらさんの解説がよかった。「怖い歌はすべていい歌」というのが刷り込まれた。ほむらさん考え方や表現の仕方が好き。これまで学校の授業以外で短歌に触れたことがなかったので、時間をかけて読んだ。俵万智さんの解説も良くて、私がふわーと感じていたことを的確に表現していた。ほむらさんは、「褒めのプロ」なんだ!これからもほむらさんの本をたくさん読みたいし、短歌集も読んでみたい。
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怖い歌は良い歌っていう穂村弘論最高によく分かる。
ほむほむってもしかしてメンヘラの才能ある?いいなぁ、なんかほむほむっていいなぁ。
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どう考えても自分じや思いつかない歌ばかりで感動しっ放しだったし、穂村さんの解説が至れり尽くせりで感服し通しでした。
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投稿された短歌を穂村弘が評する。
幼いものやリアリティが強すぎるもの、どこかから電波を受信しているようなもの、いろいろある。
文庫解説の俵万智が、穂村は純粋な読者としてびっくりさせられたいと願っていると同時に、どんな意外な作品でも、その良さを自分はキャッチすることができるという自信と自負があるだろう、と書いている。
投稿短歌に僕はドッキリさせられたり、心が動かなかったり、いろいろする。
けれど穂村の評には毎度読みいってしまう。短歌には悪いが、別の栄養を摂取している。
とはいえ、もちろん短歌も残さずいただいている。あっ、と思うような短歌はみな女性によるものばかり。
気がついた。僕の意識の網の目はおんなのひととおんなじくらい。