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訳の関係か、もともとそうなのか、言葉がすっと入ってこない。が、季節のうつりかわりが綺麗だ。
2015/10/4
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伝記でターシャデューダに興味を持った娘(1年生)に頼まれて借りました。
ターシャワールドが広がって絵がとても素敵でした。
何度も何度も絵を眺めていました。
ルビがふられていないので一人で読むことができないのが残念でした。
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編者アッカーマンの着想により、詩のエミリー・ディキンスンと、絵のターシャ・テューダーというふたりの才能が、二重奏を奏でる、珍しい本。世代を越えて読み継がれていくことでしょう。
と、カバー内側に書かれています。
ターシャ・テューダーは、ターシャによる、広大な美しい庭などの写真に寄せる言葉、写真集が好きでしたが、肝心の絵は、今までは、あまり、好みではありませんでした。
エミリー・ディキンスンは、辻邦生氏が、どこかの随筆で、身近な、狭い世界から、驚くほど豊かな、自然の詩を絵描き出した稀有な詩人、と評価していたように、記憶している。記憶違いでなければ。
表紙の庭の絵の美しいこと!「まぶしい庭へ」
題名も、素敵です。ページをめくる、期待がたかまります。、、、そして、期待は、それ以上の世界を魅せてくれます。
アメリカ文学史上の奇跡、と讃えられるディキンスン。その詩は、子供のように純粋で、誰にも似ていない 不思議な詩でした。
そして、生涯、自然を友とし、描いてきたターシャの絵が、その詩にぴったりと、寄り添います。
この詩画集で、初めて、ターシャ・テューダーの絵が、とても美しい、と、思いました。
エミリーの 秋 の詩から
日の昇るようすを お話しするわ。
ひととき ひとすじのリボン、
尖った塔が アメジストのもやを泳ぐ、
ニュースが、リスたちのように、走った。
この詩に添えられた絵が、光がふわりときらめいて、とても美しいのです。
そんな詩画が22編。まぶしい本でした。
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エミリー・ディキンスンの詩は、以前読んだことがあり、純粋な乙女心のような、瑞々しくも独特な視点にはっとさせられる、自然と動植物の表現がとても印象的で、ターシャ・テューダーの絵をちゃんと見るのは、初めてでした。
ディキンスンの詩に即して、ターシャが想像で描いたコラボレーションは(二点を除く)、ディキンスンの住んでいたニューイングランド州の牧歌的な自然を描いた、四季折々の風景の美しさが、繊細にこと細かく、柔らかさや温かさも感じながら、人や動物と共に描いているのが(犬を伴った婦人はディキンスンだそうです)、また素敵で、改めて、ターシャの絵に興味が湧きました。
また、ディキンスンは、人生のほとんどを家の中で過ごしたという(今でいう、引きこもりに近い感じ?)、個性的な一面を持っていたのですが、まるで目の前で実際に見たかのような、想像力溢れる詩には本当に驚かされます。
本書は若い方向けということで、私の好きな詩こそ無かったのですが、ターシャの絵と共に楽しむという、またとない魅力もあり、ディキンスンの詩に更なる彩りを与えてくれることと思います。
最後に、本書の中で特に好きな詩を。
わたしは名前がない! あなたは?
あなたも ないの?
わたしたち ふたごのようね!
ないしょよ 言いふらされるから!
有名なんて、名乗るなんて、
いやね。カエルみたいに、
6月の日ながに 自分の名ばかりを
言うの、聞いてくれる沼に!
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エミリー・ディキンスンの詩とターシャ・デューダーの絵の詩画集ですね。
エミリー・ディキンスン(1830ー1886)マサチューセッツ州生まれ。アメリカ文学史上の奇跡の詩人。
ターシャ・デューダー(1915ー2008)マサチューセッツ州ボストン生まれ。絵本作家、画家。
ターシャのエミリーへの憧れから生まれた詩画集です。それをカレン・アッカーマン(作家)が編集しました。
訳は、ないとうりえこ(内藤里永子)さん(翻訳家、詩人)です。
ここに 小さな森があります、
木々の葉は いつも みどりです。
ここに まぶしい庭があります。
霜は けっして おりません
枯れない 花に、 光る
みつばちが 羽音を立てて おとずれます。
どうが、わたしの道連れ、わたしの兄弟、
わたしの庭へ 入ってきて!
エミリーの十代のときの詩です。
エミリーの詩はその純粋さを終生貫きます。エミリーの死後に見つかった詩編は1775編に及びます。
この詩画集は、エミリーの没後百周年の記念の詩画集です。22編の詩をターシャの絵が荘厳します。
ターシャの絵も牧歌的で100年前のエミリーの世界を浮かび揚がらせています。
十九世紀の美しい世界の中に浸れる想いですね。