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短編集はあまり好きじゃないのですが、これは何故か何の問題もなく読めました。
それぞれ少し歪な人間が出てくるのですが、まぁ誰にでもこう言う部分は少なからずあるだろうなぁと思いました。
少し不穏な展開になりそうで、お?お?どうなっちゃうの?と思っていたのに、意外にいい話にまとまるという、不思議な感じでした。
最後の短編の「正しくない言葉」が特に印象に残りました。
ストーリーの展開というより、そのサイドストーリー的な部分で、
昔の母が子供のためを思って行動したけどそれが正しかったのか、というところ。
分かるなーと思いました。
特に印象的だったのが
「ずっと子供でいるのと、ずっと大人でいるの、どっちがいい?」という質問に対して、澄江さんと孝子さんが語り合うところです。
子供でいたい、と答える理由は
子供になりたくないと答えたら、今子供であるその子を否定するような気になるから
だそうで。すごく納得しました。
ですが、
大人でいたいと考え直す理由もまた納得です。
それは、歳をとることはそれほど悪いことではないと伝え続ける、いくつになっても楽しいことはたくさんあるし、辛いこともいつかはちゃんと過去になって楽になる日がくる、
そういうことを身をもって示すことが子供にあげられる最高のプレゼントだって。
なんだか、流星ワゴンを思い出しました。
素敵な考え方ですよね。
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モヤモヤの原因、女子たちがこじれる原因って、勘違いや被害妄想なのかも、、と思わせる短編集。
ちょっと誤解があるんじゃないかな、、と思いながら読むと、さらに向こう側に答えがあるような気持ちいい裏切られ方。
子供のときも、成人しても、ママになっても、老人ホームに入っても、こういうことって起きるんだなぁ〜 でもこんなふうに、真実は自分の想像の外にあるのかもしれない。
『答えない子ども』の旦那さんと、ママ友がステキでした。
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短編集5話。女性同士のさまざま形の友情がテーマ。最初は嫉妬や羨望などドロドロした展開なんだけど、最後は希望が見えたり優しさだったりハートフルにまとまっていくので読後感は良かった。
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短編はあまりなんだけど、直前まで読んでいた短編がイマイチでよっぽどスラスラ読めた。
日常のちょっとした行き違いがほっこり解決されてゆく
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少しのすれ違いや勘違いで大きく仲違いしてしまう友情。
中高生、OL、ママ友、高齢者、様々な年代の女同士のやりとりで、もつれた糸が最後には綺麗に解けるストーリー。
相手ことを思うが故に黙っていたりすると、相手にとってはそれが怒りや悲しみにつながることもある。
それでもお互いの真意に気づくことで友情がまた強く結びつく。
言葉に出すことは大事。