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FPの風呂内さんの著書。タイトル通り、投資用マンションの運用法について書かれた本です。
自分はこの辺りの話に疎いですが、最近、マンションを購入して、ローンを払いながら家賃収入を得ている知人が周りに増えているため、知識として知っておこうと読みました。
持ち家か賃貸かというのは、いつも採り上げられる問題。
大きな買い物だけに、なかなか決めかねるところです。
ただ著者は、夫婦でマンションを4つ持っているとのこと。
独身時代に貯金も少ない状態で勢い半分に契約をしたものから、じっくり吟味して選んだものまであり、その一つには自分たちで住んでいるそう。
年金体系が不安な今、ローンを払い終わる老後に、家賃収入が入ることのメリットが語られます。
確かに、将来の貴重な収入源として今から用立てておくのは賢明かもしれません。
本人もマンションの営業をしていたということから、買う立場と売る立場の両方の目線で語られるため、偏りを感じません。
同じタイプのマンションを担当していても、住まい用マンションと投資マンションの営業マンは違うそうです。
目的に合った人にいろいろと質問する方が、的確な情報が得られるそうです。
意外な情報も知りました。
契約書への押印の際、印鑑登録した実印が必要になるものと思っていましたが、それは金融機関から融資を受ける時で、契約書自体は認め印などでも構わないそうです。
三文判でもOKというのが意外でした。
また、住宅ローン減税が利用できるのは、登記簿上で50平米以上ある物件のみ。
それより小さいと適用外となるため、注意が必要だそうです。
賃貸に住んでいる人にも関係することとして、管理費と修繕積立金の使い道は違うということも説明されていました。
自分の生活に長年影響を与えるほどに大きな買い物となるマンション投資。
未来の先行きは誰にもわからないからこそ、さまざまな情報を得て、知識を増やしていきたいものです。
そういった時には、この本のように自身が経験している専門家の話が一番リアルでわかりやすいと思いました。