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面白かった!
主人公の語り口が軽いせいか、深刻な状況も悲壮感漂うことなく、むしろ「えっ??どーするの、コレ」と笑って突っ込みたくなるようなノリで楽しく一気に読めます。
あと文章から映像を浮かべやすい印象があるかな。
映画「ゼロ・グラビティ」や「ミッション・トゥ・マーズ」などを観ていたならば、容易に頭の中で映像が浮んで、主人公が動き出す感じの読みやすい文章でした。
映画化されるようで楽しみです~。
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面白い!2015年最初の読了本にしたくって、とっておいた作品!
不幸な事故により火星に一人残されてしまった主人公の火星探査員ワトニーを襲う「地球人」の存在を拒むかのような火星の自然、運命というには残酷すぎる危機また危機のサバイバルシーンとNASAをはじめとする地球人類の総力を挙げての大救出劇!掟破りの強行ミッションなど飽きる事すら忘れさせるテンポとストーリーの盛り上げ方が非常にうまい。
ハードSFというよりも「冒険活劇」。逆境にメゲない『不屈の男』の姿は今のアメリカで望まれているのかもしれない。
誰かが言っていた。「大好きな事を持っている人はメゲない、くじけない」のだそうだ。きっとワトニーは人一倍探究心が強く、植物学が大好きで、火星に行きたくて勉強努力したに違いない。だから一人、遭難しても逆境に耐えることが出来たのだろう。「タフで明るいオタク」は今や世界の共通言語的ヒーローキャラクターなのだ。
久しぶりに読み終えるのが惜しい作品だけに略称や中盤以降に活躍する「マーズ・ローバー」などのイラストが有ったなら、もっと読者にイマジネーションを広げやすいと思われるところが多少残念な部分。
しかし明るくテンポある文体はSFが苦手( ˘•ω•˘ )という女性の方でも充分に楽しめる。とにかく前向き!メチャクチャポジティブ!メゲない主人公。明るいギャグは凄く恐ろしい状況でもガンガン前に進んで行く姿に勇気をもらえること請け合い。
映画化決定したそうなので映像になる前に是非お勧めの一冊♪
「おっぱい ーV(.Y.)」に乾杯♪
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火星の環境とそれにあがらう人間をあくまで、現実的な課題に徹して描写した作品。現実感に徹しているからこそ、読み応えがあった。主人公マークの、課題に対し悲観せず、一つずつ解決を積み上げていく姿勢や、ユーモラスを維持する姿勢は、見習いたい。
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すごーーーく面白かった。
そして年初から2015年、1番好きな作品かもと予感。
題名だけに惹かれて手にとって見たら、火星に取り残された主人公のサバイバル記だった。
でも主人公の軽いノリでかなり重い状況でも、楽しく読めてしまうのがすごい。
さらに主人公の行動が、環境が、ブレイクスルーが、とても科学していて勉強になります。
何度も何度もいろんな困難にさらされながらも、それを解決していく姿勢、それを読んでいるだけでも、ココロがじーんとします。
あとがきにも書かれていたように宇宙版のキャスト・アウェイのようでもあり、随所にぐっとくるポイントがありました。
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日本経済新聞社
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ファンタジー評論家 小谷真理
2014/12/28付日本経済新聞 朝刊
(1)火星の人 アンディ・ウィアー
(小野田和子訳、ハヤカワ文庫・1200円)
(2)●(●は身へんに区)体上の翼 結城充考著
(東京創元社・1500円)
(3)トールキンの「ホビット」を探して コリー・オルセン著
(川上純子訳、KADOKAWA・2300円)
(1)は事故でたったひとり火星に取り残された植物学者が、知力・体力・精力のかぎりを尽くして生き残ろうとする奮闘を描いた作品。ストーリーラインは単純だが創意工夫の面白さ、科学技術の論理的思考の凄(すご)さ、ポジティヴ思考のすばらしさなど実に勇気づけられた宇宙SF。
(2)は、終末期の世界に、儚(はかな)い逢瀬(おうせ)をのぞむ機械知性を捉えている。たそがれる世界の物憂い崩壊感とロマンティシズムが絡み合い、SFでしか描けない切なさが心に沁(し)みた。
(3)は、映画『ホビット』三部作をより深く理解するのに絶好のガイド。(1)同様、ネットでのヒットから紙媒体へ移行した書籍であるところにも時代が窺(うかが)える。
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新聞の書評で面白いとの事で購入。火星でのサバイバル。次から次へと問題が発生するが火星人が出てきたり隕石がぶつかるなどではない。機械のちょっとした不具合やミスなどが起こる。最後の最後までなかなか思い通りにいかないやきもき感がラストでスッキリするところがいい。仲間もNASAの人達も素晴らしい。
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不慮の事故により火星にただ1人取り残された宇宙飛行士が絶望的状況のどん底で知恵と勇気を駆使して生き延びようとする話。
主人公のワトニーがいかなる時(本書のシチュエーションを上回る「いかなる時」はそうそうないだろう)もユーモアを忘れず、悪態を吐きながら豊富な知識を常識外れのアイデアの実現のために全力で注ぎ込み次々と問題を解決していく様はむちゃくちゃ爽快で、「俺様最強」なラノベ的ですらある。
また、本筋には関係ないのだが、仮説を立てて計算する、優先順位を付けて1つずつ解決する、本番の前に小さく試行するなど、ジャンル問わずあらゆる仕事に活かせるヒントの塊でもある。
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たまにしか会わない親戚を「博多のおじさん」と呼んだりするように、しばしば人は名前より住んでいる場所で呼ばれることがある。だから 火星で1年半サバイバル生活をしていたら「火星『の』人」となるのも無理はない。原題はThe Martian。
主人公をヒーローたらしめるために困難が登場するような話ではなく、また立場的に役人がちょっと堅物なこと以外は登場人物がみな善人で人は本質的に助け合う生き物であるというテーマで一貫しているのが良かった。
パスファインダー、オポチュニティ、キュリオシティから送られてきた画像を見たことのある自分がこの物語をそこそこの現実味を持って読めたという事も、素晴らしい事だと思う。正確な事は分からないけど現実ではお金のコストで実現できないだけで技術的には不可能なものはこの話には登場してない気がする。
読んでる途中でちょいちょい 鉄腕ダッシュの TOKIO が頭をよぎったんだけど、これが意外とマッチするようなテンポの文章で本当に面白かった。ベア・グリルスってよりは TOKIO の松岡くんなノリ。
映画化が楽しみである。
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火星探査船のメンバー、不運な事故で火星に一人取り残された植物学者のサバイバルの物語。作者がNASAオタクということで細部にわたってリアルな描写がとても面白い。宇宙を舞台にしたSF小説であるが起業物語とも読める。いろいろな困難を、持ち前の明るさと手元にある材料と斬新で大胆なアイディアで乗り切っていく。
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笑いあり涙ありのサバイバルSF(たまにコメディ)。
不運な事故によりたったひとり火星に取り残された主人公が、様々な困難に悪戦苦闘しながら生き延びていく物語です。
ただし、悲壮感ゼロ。
主人公は常に前向きにユーモラスに、機知に富んだ多彩なアイデアと技術力を駆使して、生存の課題をひとつずつ乗り越えていきます。
作中、何度もがんばれー!と声に出して応援。
爆発のシーンでは文字どおり吹き出してしまいました。
ストーリーはハリウッドムービーの王道ですが、最後まで読者を飽きさせることなく引っ張るのは彼の人柄が成せる技でしょうか。
バックアップ側のNASAの面々も癖の強い濃いメンバーばかり。
皆キャラ立ちすぎ。
SFとしての描写は難解ではなく、義務教育レベルの化学の知識が怪しい私でもスムーズに読み進められました。
訳の文体もテンポが良いですね。
SF大好きな方にはもちろん、敬遠されている方にもおすすめできる一冊です。
映画も楽しみです。
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これは説明不要。要するに,火星に取り残された宇宙飛行士のサバイバル。SFはあんまり読まないけど,ハリウッド映画にもなるらしく,一般人でも何ら問題なく楽しめます。個人的には苦境の時でもギャグと笑いを(たとえ火星におけるたった1人の人類であっても)絶やさないところが大好き。なーんにも予備知識要らないし,ちょー面白いし,時間があれば一気読みコースだと思う。
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かなり面白かった!
火星に取り残されてしまった主人公のサバイバルなのだが、
危機、また危機というような設定ではなく
実際に起こり得るような設定、そして、乗り越えていく過程が面白い。
とにかく、主人公がユーモアいっぱいなのである。
かといって慎重じゃないわけじゃない。(だって、そのまま命取りだもんね)
辛抱強く、大胆に、常に諦めない。
理系の知識がない私でも、かなりわかりやすい。(やれる自信は絶対ないけど)
最初は、この軽さにちょっと戸惑ったが
これがとっても気持ちよくなってくる。
うん、これがあれば大丈夫って。
映画化もされるそうだけど、形状がうまく思い浮かばなかった部分もあるので、実際をぜひ見てみたい。
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面白すぎて感想が書けません。火星に憧れたことごある人すべての必読の書。
訳がまた素晴らしい!ユーモアを他言語に置き換える難しさはどなたもがおっしゃるが、そのレベルが大森望さんクラスではなかろうか。「なにゆえディスコ」とか悶絶だあ。
映画版主役はマット・デイモンなのか…サバイバル力が強すぎてハラハラしなさそうだw
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確か(だと思わせられる)な裏付け知識をもって描かれるリアルな宇宙漂流記。ただし、主人公が若く、前半はとくに主人公のログという体裁を取る点がとてもユニーク。大変読みやすく、火星というなじみのない世界に一気に引き込まれる。嬉しい驚きだった。
なお、個人的には、ハヤカワはもっとこの「どこにでもいそうな若者」観を打ち出した装丁や宣伝を展開すれば良かったと思う。長崎訓子さんあたりのイラストでポップに。
読んで損なし!
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火星でガチガチのSFで漂った男。火星で生きぬくためのトライアンドエラーとその発想と何より主人公のキャラクターが素晴らしい。SFの楽しさを詰め込んだ1冊。科学的検証は全くできないのでその点の評価は出来ないのですが、仮説、検証、トラブル、対処、修正の流れはとても科学的であり、リアリティを感じました。SF好きなら間違いなく楽しめる本。