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──ねえサクラコ きみのこころが見たいよ
「とある飛空士」シリーズの犬村小六が描く、愛と青春のボーイ・ミーツ・ガール!畸形都市、丁都に囚われた美貌の姫君・サクラコの“ありえない美しさ”から創られた「原子の矢」は、七つの都市国家を焼き払う猛威を秘めていた……。 その抑止のために各国の軍が丁都に迫る中、サクラコの護衛にして牢番、「無機物から創造された生命特性を持つ短期システム」、通称“バケモノ”と呼ばれる少年・ナギはいつしか彼女に魅せられていくのだが……!?
星海社FICTIONSより2011年に刊行された名作が、ラストシーンを改稿しての文庫化。
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他人からは「最強の個体」呼ばれ、自らをバケモノという少年と、量子的な美しさをもつ少女のボーイ・ミーツ・ガール。
「とある飛行士への追憶」の犬村さんらしい少しファンタジな世界を舞台とした青春もの。
前半大きな展開もない上に少し読みづらいかなと感じていたが、終盤の展開で引き込まれてしまった。
ミステリとかでありがちな手法ではあるが、まんまと引っかかってしまった。
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新世界ボーイ・ミーツ・ガール。
牢番と囚人の恋物語。
なんともいえぬ悲しい物語。
許されざる恋が破滅をもたらす。悪を滅ぼす。
そして世界は少しだけ平和になった。
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世界を滅ぼすほどの美しさとは如何なるものなのか?
それは顔面及び容姿の美しさとは違うのだろうか?
女性に対してはどう作用するのだろうか?
その辺が気になったが、感動した。
読後感は古橋秀之さんの「冬の巨人」や淡路帆希さんの「ひとしずくの星」のようだと思った。
ストーリー自体は何度も使い古されたようなテンプレのようだが面白い。
結末を知っても二人に幸せになってほしいと思ってしまった。
世界観や設定などはとても魅力的なのだが、一巻完結のせいかあまり詳しく触れられていないのが残念。
ナギの持つ能力についてももう少し詳しく知りたかった。
でも、和風っぽくも近代的で、魔法が使える世界観は好き。
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前半に散りばめられて、後半ではメインとも言えそうなハードな戦闘シーンより、前半のふたりののほほんとした軽やかな会話が良かった。はじめはサクラコの口調に良くない意味でのラノベっぽさを感じて引きかけたけれど、すぐに気にならなくなって引き込まれた。サクラコの美少女らしからぬノリが可愛かった。表紙とは結構違う印象を受けた。