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例の事件を彷彿とさせる表題作。
まさか事件に合わせて描かれたとは思えないけど時期的にリンクっぷりが凄い。
むしろこの表題作を長編にして欲しかった。
図らずしてかなんなのか、相変わらず氏の作品にはジェンダーやマイノリティにまつわる話が多い
しかしどれも好きでした。
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モーサムスティングとひばりの朝とかが好きな人は好きだと思うなー。
私はどっちかというと苦手。
最初の無敵はほんと最初から最後まで異様な雰囲気で読み進めるうちに気持ち悪さが増してくる話。
それがいいです。
ぞくぞくする怖さ!
きみはスターはもうね、一見完璧な人たちの歪んだ形の恋愛。
一番歪んでるのたぶん小高さん。
怖いもん、あの笑顔。
不呪姫と檻の塔は現代SF。
SFなんだけど、なにこの初恋全開の男の子は!
かわいい!!
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1つ目と2つ目が好きでした。
1つ目
ひたすらホラー
何かホラー映画みたいな。内容というよりその再現?
とりあえず顔がコワイヨ
2つ目
3人ともかーわいーなー
お互いそれぞれが星に見える。まあ自分の輝きなんて見えないし、関係ないものだもんね。
3つ目
ちょっとノリについていけんかった
何というか、もっと短くまとめて欲しかった…です。
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今回も、ヤマシタ先生に一本背負いでコンクリに叩き付けられ、激痛で動けないトコに顔面へ拳をブチこまれ、無様に失神した
ホント、ヤマシタ先生と互角に殴り合って、TKOを勝ち取れるのは星の数ほどいる漫画家の中でも阿部共実先生か、ふみふみこ先生くらいじゃなかろうか
気持ち悪い、を通り越して、おぞましい、そう思ってしまう漫画もまた珍しい
シンプルな帯に書かれてある通り、私の心は潰された、一思いにグシャリと、じゃなく、わざと時間をかけられてミチッミチッと
肌を粟立たせながら、吐き気を堪えながら読み続け、閉じて一服した後、しみじみと思ったのは、男の女に対する、好意でも嫉妬でもない、醜悪だが確かに芽生える、自分を傷つける感情を、男の読み手を悶え苦しませるほど鮮やかに描いた『きみはスター』、ファンタジーな設定を基盤にし、青臭いけどピュアな恋愛を匂わせつつ、青春独特のありきたりな葛藤を濃厚に書き、好ましい意味で気の抜けるラストに着地した『不呪姫(のろわれずひめ)と檻の塔』は、ハッキリ言って『無敵』に喰われてしまっている
どちらも、他の作品集に収録されていれば、確実にトップに挙げていた、そう確信させるだけの高品質
けど、『無敵』とは格が違い過ぎた
今まで読んできたヤマシタ先生の作品の中で、最も寒気が走った
理屈じゃないおぞましさがある。そう感じる理由を無理矢理に付けるなら、リアリティがあるからだろうか? 幼稚な思考で、人に出来ない、やっちゃいけない事を簡単にやったj分を凄い、と勘違いする、どこにでもいる最低な人間を、ヤマシタ先生のなまじ美麗な画で描かれ、動かされると、「うわっ」って飛び退きたくなる
由里本美鳥に対する悪印象、やや強引な例になってしまうが、皆さん、苦手な生き物、蛇やミミズ、蜘蛛、蛙、そんで、Gと個人で違うと思うけど、それを前にした時、全身を硬直させる強烈な嫌悪感に近しい
何で、こんな憧れない純粋悪のキャラを生み出せるのだろう? 偏見とか何もない上での発言だが、女性だから?
読み終わった後、表紙を飾っている彼女の瞳の中で光っているそれが怪物に見えてきてしまう
毎度、読んでクタクタ、感想を書いてヘトヘトになるけど、きっと、次回作も懲りずに読んじゃうんだと思う。私も含め、ヤマシタ先生の作品のファンは自分が中毒に陥っている自覚がちゃんとある、と思う
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無敵:映画のようだった。短いミニシアター系のミステリー。個人的には「なあにそれやだわ」のシーンが一番怖かった。
きみはスター:落ちないからスター。でもスターしか好きになれない。全部わかってる公子が、公子だからスターなんだな。どこかがどうか欠けていても成り立たないのな。
スペル:かわいすぎ泣いた
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「無敵」は演劇をみているよう。取調室から過去を回想していく。少しひばりに似ているがもっと闇が深い。このネタでもっと長くかいてほしかった。
「君はスター」はタイトルの意味が深い。
「不呪姫と檻の塔」の設定は魅了だけど、ちょっと消化不良。大臣のバックボーンとか深堀不足?
この3作まとめてのタイトルがすてきだー。
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「無敵」がまず間違いなくメインで、あと2作で読後感が上がっていく構成はいいんだけど、うーん、なんかこう、不気味さが足りないっていうか、一方通行さが足りないっていうか。
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もっとこういうサブカル的哲学的ななにかを、ファンタスティックに得体の知れぬ言葉にできぬ感情、思想を
こじれさせてほしい。
ざっくり、ミステリ映画みたいな作風。
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BLは含まれていません。ヤマシタトモコさんらしい作品集。一作目の「無敵」のインパクトは流石です。この肺のあたりに引っかかる気味の悪さがたまらない。それでいてとんでもない透明感。個人的には二作目「きみはスター」が一番好み。切ない中に狡さとか汚さ、綺麗さが含まれていてとても胸にぐっときました。三作目「不呪の姫と檻の塔」は作者らしさがよく出て、しかも口当たりのいいファンタジー。後味良し、です。超おススメ。
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どうしてもヤマシタトモコは昔の方がよく練られていておもしろかったなと思ってしまう。
いまはとにかく自分が好きなものを雰囲気で描いている印象。
なので、作品としていいとか悪いとかじゃなく、自分と趣味が合うか合わないかってだけなんだろう。
「無敵」は、個人的には気持ち悪くするならもっともっと気持ち悪くしてほしい。
現実で起きたこういう事件や犯人のほうがずっと気持ち悪い。なぜならそれが現実だから。自分と同じはずの人間がそんな気味の悪い恐ろしいことをしているという怖さがあるから。
これは演出がフィクションっぽすぎるせいで気持ち悪さや怖さが失われているような気がする。
もっと刑事さんの目線に寄り添えるような書かれ方だったらもっともっと不気味で怖かったかも。
きみはスターはけっこう好きだった。
描写が丁寧で好きです。モノローグを吟味する楽しさがある作品。
「自分に無関心だから好き」というのは、決して成り立つことがなくて、それを公子ちゃんがわかっているところもいい。星は落ちてこないから星なのだ、っていうモノローグの通り。お互い落ちてきたらだめなんだな。
それから、「人の役に立ちたい」と言ってた女の子が「カイくんみたいな才能のある人に好かれてた…今は本人も才能にあふれてるそんな人のそばにいられるんだもの」とか言っちゃうのもすごく良い。
それとエルファバは確かに公子ちゃんだな。
3作目は設定設定また設定、って感じで、まあ特にどの人も魅力的ではないし、そんな人が何を思っていても、ふーんって感じだった。
こういう設定を思いついたんだな、って感じだった。
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きみに勝てばいいの?というセリフに男の思考回路を感じた。男女それぞれの思考回路、セクシャリティが面白い。あと、なぜか読後感が爽快。
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「きみはね わたしがきみを好きになったら失望するよ」という台詞の凄まじい突風のような刃物のような鋭さ、抉られる。
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表紙が綺麗だった。タイトルが素敵だった。運命の女の子。ジャン・カルヴァン曰く、善行は個人の運命を左右せず、あらかじめ決められた道程に沿って神の救済、もしくは滅びを与えられる。なるべくして起こる運命を受け入れ、それをなすべきものとした時、少女はこの世において「無敵」な者となる。戦いではない。抗うのでもない。彼女に敵など存在しない。彼女が何人もの人間をその手にかけようとも、誰もが彼女の言葉に逆らうことは出来ない。彼女が確信する、それはあらかじめ決められた運命であるから。
好きな人がいる。気持ちだって伝えた。それの行く末もまた努力によって左右されない。何がいけなかったのか?理由を突き詰めたところでそれは観念による意味付けであり、真実ではない。言葉は裏腹、誰しもが決められた運命の中でそれぞれに生きる。彼女は言った。君を好きにならないひとはいないと。それでも叶わなかった恋、これもまた運命なのだ。
救われる者もいる。呪いという言葉が本来の意味を失いあらたに授けられた意味。しかし後付けにされた意味など無意味だ。言葉も運命により誕生し、運命として生きる。そして時に運命によって跳ね除けられる。真実の愛を手にするため彼女は人生を変えるという運命に従った。
運命を受け入れた女の子、運命を教えてくれた女の子、運命に救われた女の子。時に残酷なこの見えない予定の中でそれでも希望を持って生きることをやめないのは悲しいことだろうか。よかったと思ったり駄目だったと涙するのも全てあらかじめ決められたことだったとしても、それが起こり得るまでは見えない真実だということだけは救いなんじゃないだろうか。
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いろんなとこでレビュー見て買いました。
なんというか、凄くヤマシタさんです。
「三角窓の外側は夜」とすこし雰囲気が似てるなと個人的におもう場面がちらほら。
短編集でして、
皆さんのレビュー内で評判の良い「無敵」は凄まじいです。
ヤマシタさんは絵の中に空気、雰囲気を絵にして出すのがとても上手いと感じさせられた一冊でした。
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"「私は私を入れるような倶楽部には入りたくない」つまり「私は私を愛するような人間を愛したくはない」ということ"
関連書。かなりかなりGOODです!!