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邦彦には気の毒なぐらい次々と不幸が。小さな幸せだけ。
邦彦が超人的で、少し無理があるように感じたけど、地震のことや原発のことを後に伝えるには、いい作品ではないかと思った。
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東日本大震災からもう4年経ちましたが、あの頃を思い出すきっかけになりました。福島の原発で働いている方たちのことも考えさせられました。
そして、悲しい結末だったなぁと思いました。救いがなかったのが心残りです。一気に読んでしまいました。
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これならミステリではなく反原発エッセイとして出した方が良かったかと。プロの作家がミステリを書くのであれば、頭の中は冷静であってほしい。
作家自身の放射能への恐怖と科学リテラシー不足が作品に露呈してしまっており、読者としては醒めた見方にならざるを得ない。4.0
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東日本大震災を題材にした物語。ここまで辛い出来事が何故彼にばかりもたらされるのか。何故?という不条理さと彼の強さに最後まで見届けなければと目が離せなかった。一体何が起きているのか?謎が明らかになるほど切なくなるお話。2015.04.26読了
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あの震災を物語に取り入れた本はいろいろ読んだけど
ここまで大胆に題材にした本は初めてです。
う~~ん、遠慮なく入れ込んでいて
力もあって読み応えもあるが
タブーに踏み込んでいる感じもあって
どうも心にストップがかかってしまう。
詳しくはわからないが、よく調べていらっしゃるのだと思う。
生々しい場面もたくさんあった。
だけど、事の発端がどうも納得がいかなかった。
途中まで引き込まれるように読んだだけに、ちょっと残念。
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今まで主人公があまりにも不死身過ぎたので今回のラストは良かったと思う
それにしても主人公の人生は辛すぎると思った
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東日本大震災直後、福島第一原発が舞台。
実在した事件、社会背景を限りなく引用したストーリー展開はいつもの通り。今回は言わずもがな、福島第一原発の原発事故が題材。ただ、著者ならではのどんでん返し感が今回のストーリーでは乏しかった分、この原発問題が更に際立つ作品となっている。それだけに、、、変に陳腐なフィクションの事件と絡ませない方が良かったのでは?恐らく、原発内の過酷な労働環境、東電問題、、、リアルにかなり近いところまで描写されていると思う。著者の筆力が秀逸なだけに尚更リアルなイメージを膨らませて、読者は読ませてもらえる。もちろん、作中に至るところで感じられる、著者の怒りや不信感はごもっとも。なのだけれど、、、あまりにリアル感のないトンデモ不幸体質の主人公と事件を一緒に絡ませることによって、全部がフィクションなのではないかと疑いたくなってしまった。勿体ない。レビューでどなたかも書いておられたが、ここまで原発問題に言及するのであれば、ミステリではなく、原発ルポのような形で書いて頂きたかった。
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唯一無二の親友を殺した-。東日本大震災の混乱の中で起きた殺人事件。逃走した被疑者が向かう先に隠された、驚愕の真実とは。壮絶な人間ドラマを通じて魂の咆哮を描く社会派サスペンス。『小説すばる』掲載を単行本化。
神戸震災で両親を失った少年。工場を叔父にひきとられるが虐待される。中学、高校は不良との喧嘩にあけくれた
高校卒業後に就職するも、不景気で倒産。やっと見つけた仕事が原発作業員、玄孫受け。災害にあっても、黙っていろといわれる。殺人の前科のある男を助けたことにより、その家族と仲良くなる。その男は脅迫されていた。北朝鮮の工作員から、テロをやらさせ、炉心にプラスティック爆弾を仕掛けていた。やめていた酒を飲み、包丁を持ち出し暴れると男をもつれて殺してしまう。
その直後に震災が起こる。男の遺言は爆弾を外せ。
連行する車の中で、激しい余震。逃走に成功。目指すはフクイチ。福島第一。
逃した警察官が追う。公安が追っかけている。公安は北朝鮮の工作員を追っていたので、フクイチを目指しているのを知っていた。刑事についてにつかまる。しかし、目的を知っていたのでフクイチまで連れて行くこちにした。
公安もバイクを用意してくれた。検問を通過するたびに、警察官は道をあけ敬礼。
逃げ出す自衛官もでてきた。
一人で中に入る。視界が悪い防護服を脱ぎ、爆弾を外す。
その直後に落下物で死ぬ。生きていても、被曝による地獄の苦しみだった。家族を守るために死んだ。
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東日本大震災直後の福島県で起こった殺人事件。
逃走する犯人と追う刑事の視点が交互に展開していく。
物語の随所に原発事故後の政府への批判があり、その導入が急なのでとってつけた感が否めない。
それらの場面で集中が途切れてしまった。
中山七里の作品にしてはオチに意外性がない。
文庫化しても買わなくていいな。
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震災だ原発だいろいろ社会派っぽい題材を盛り込んだようなんですが・・・どうにも消化できてないような感が。
ミステリとしても「これといって・・・」だし社会派小説みたいなものとしても別に目新しいところもないし。。
詠み終わってもなんとなく消化不良。首謀者は結局出てくることもなく逃げちゃってるし、そもそも脅されてたとはいえ実直な性格として描かれてる純一が脅しに負けて爆弾仕掛けたってのも無理があるような。刺されて死ぬ覚悟があるなら自分で解除しにいけよ、と思ったんですけども。。
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3.11に纏わる悲しい物語。納得いかないのは純一の家族。すぐに通報しようよ…邦彦はもしかしたら助かったのかもしれない。全てはお話の中ですが。邦彦にすまない、と言う前に話すことがあるだろう、と最後まで釈然としなかった。邦彦は命を賭けて守ろうとしたのに、その対象がちょっと冷たすぎないか?それに邦彦はなぜ一目散に目的地に向かわなかったの?なぜ一度は捕まったの?という謎。絡める事が大前提すぎて筋に矛盾を感じずにはいられない。一人一人が考えなければいけない事だけど、こういう無理くりな感じの作品は好きになれません。
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東日本大震災をベースに、まあ「あり得ない」話ではないのだと思いますが、スケールがでかく、でも話の根幹はそれほどでかくない…。
ちょっとちぐはぐな印象を受ける作品でした。
東日本大震災ではなく、架空の話でもよかったんじゃないかと。
最後の方は読むのに疲れてしまった作品でした。
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中山さん絶好調!
以前「永遠の0」持ってタラップ降りてきた総理、福島を舞台にしたこの本を是非読んでいただきたい。事実は小説よりも奇なり。になりませんように…
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いやー中山さんらしい、ハッピーでは終わらないですね。
震災に絡んでの話で、ちょっと??な部分もありました。最後のほう、事件の真相が、でかすぎる、突飛過ぎる、んなわけないだろ。ってな感じで少し興ざめだったかな。
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図書館で借りた。3.11の震災で混乱の中で起きた殺人事件。容疑者を連行中に余震がきて逃げられてしまう。警察の仁科は自らの失態から犯人を捕まえる為に奮闘するのだが、公安までも出てくる事件に繋がる。タイトルの意味は結末付近で分かる。ただ、この事件はどう考えても防ぐ事ができたと思えたし、事の重大さは原発で働いていたなら、自覚して速攻で警察に伝えるべきだった。美談に思えなかったな。