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ミステリ系の読書会で(レコメンドのお題が何だったか忘れたのだが)レコメンドされた一冊。ミステリ好きの集まる読書会で西村京太郎をレコンメンドする方もする方だが、素直に読む方も読む方で、西村京太郎を手に取ったのはたぶん 20年振りくらい。
長島、王、張本をはじめとする(1976年当時の)ジャイアンツ一軍選手を丸ごと誘拐してみた、という奇抜な作品だが、得意の時刻表トリックと組み合わせて「あってもおかしくない」レベルで実現してしまう豪腕が凄い。後の名コンビ左文字、史子のなれそめ作品でもあり、二人の初々しい(?)雰囲気も楽しい。「ジャック」という一語からいきなり犯人が絞り込まれてしまうなど、本格推理としては今一な飛躍も目立つが、娯楽小説としては十分に読ませる佳作。
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プロ野球チームをごっそり誘拐するという発想が斬新で豪快。球団関係者と犯人の駆け引きは緊張感があって面白かったです。
しかし、前半で明かされる誘拐トリックは意外と普通。
また、交渉劇が終了した後犯人を割り出していく過程は型通りの西村京太郎サスペンスですし、ネタバレは犯人の自供であっさり終了するのでボルテージが上がらず、カタルシスを得ることは出来ませんでした。
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さすがに登場する人物が古すぎて読んで楽しめる年代の幅が限られるような気がしますが、今読んでも面白い誘拐事件もの。
携帯電話世代とかは、読んで違和感あるんだろうなぁ。
巨人軍の選手が見つかるところまでは、とても良い感じで展開するんだけど、その後、最後までがちょっと冗長な感じ。
もうちょっとひねりが欲しかったというのは、最近の小説に慣れている影響かもしれませんね。
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昔出版当時に読んだが、2017年に再び読み一気読み
本当に面白かった。
間違いなく西村作品の代表作だろう