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ニッセンの通販について熱く語るジェーンスー。友人の失恋について語るジェーンスー。父との対峙について語るジェーンスー。自分の中にある小さな女の子について語るジェーンスー。どれも笑えるし泣けるしなるほどと思う。こういう人に好意を抱かない人っているのだろうか。良い文章を読んだすがすがしさの残る本。
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「未婚のプロ」の著者が“自称女子”を痛烈に批判し、応援するエッセイ。
その歯に衣着せない物言いは痛快で、納得する部分も多い。随所に出てくる比喩が絶妙です。ちまたを賑わす“大人女子”というワードに違和感を覚えている人には楽しめると思います。
来たるべき時に備えて傍に置いておこう…
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女は「女っていうゆるキャラかぶってる」から。女子アナはその頭角。
一方で、違う世界の生命力つよいのものいる。宝塚とか。
男には海賊にすらなれなくて、アイドルおっかけしてる人たちは、女性ホルモンマシンガンに撃たれて屍化した人なんだろうか。だから女海賊には相手にされない。
女海賊の宴に、EXILE風男が参画すると山賊と海賊でいさかいが起こるのだろう。みんな海賊時代なんだと思ったら世直しか。
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想像していた内容とは違った
「貴様はいつまで女子を気取ってるつもりなんだね、
女子女子言ってるけど、もう世間的に見れば君はおばさん。
いい加減気取ってないで現実を見たまえ。」
みたいな内容かと思っていたら、そうでもない。
確かに現実に30代・40代となって女性がどんどん“女子”から遠ざかっていき、女子と言っている人に対して嫌悪感・違和感がぬぐえない。
けど、年齢関係なく自分の心の中を覗いてみたらそこにもいるじゃないか。“女子”が。
※ここで言う“女子”はあくまでもスピリッツの話である
全体的にそんな内容です。
分かりやすい例文を出すとすればこれ。
『子供の頃に封印したはずの「ピンクを身近に感じたい私の気持ち」も、まだ心に存在したということです』(p.90)
あったよ。あったの?あっちゃったよ!自分の中にそんな気持ちが!
と言う感じでしょうか。
今まで気付かなかった知らなかったフリをしていた気持ちがあった時、喜ぶのが若い証拠。落ち込むのが30代過ぎてから。何故なら自分はそれに気付かず何年も生きてきた訳ですから。
まぁ結論としては、見つけた心には蓋をせず、それと向き合っていこうじゃないか。ほどほどにね、と言った感じです。
その他にも言葉遣いの問題であったり、skitのような日常話を挟んだりと忙しい内容でしたが、どれをとっても言葉が非常に面白い。
インプットの多い人だなと感動しました。
何故評価が低めなのかと言えば、僕がまだ若くて多分理解しきれていないだろうから。
後、個人的に僕は自身と向き合って、何故苦手なのか・嫌いなのかと常日頃向き合っているので別に新しい感動を覚えることがなかった。
それに加えて人に言われると影響されやすいので、「何故?」を解決してくれる言葉を読んでしまうと無条件に信じてしまいそうになるので知らない方が良かったかも、ぐらいです。
ただそれも今の僕の話です。
10年後に読めばまた別の感想が書ける気がする。
いや、むしろ常に自分のことを分析していて、「ああ、この人はこう考えているのか。僕はこう思うんだけど」と違いを受け入れる人間になっていたいですね。
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女子やかわいいを当たり前の概念としてではなく、真綿でしめつけてくる圧力のように感じてしまった人間がどう折り合いをつけてなんとかやってきたか、大変興味深い。自分語りにつきものの嫌味な点は何一つなく、その深い自己分析は傾聴に値する。「スピリチュアルという言葉は、センセーショナルなマーケティング擁護です。スピリチュアルは、消費行動と背中合わせでないと存在が成立しない言葉。物質社会に背を向けているテイでお財布からお金を抜いていくんだから、スピリチュアルは、かなりのやり手です」など女子以外の部分も秀逸。
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す、すごい…
ここまで自己分析が進んでいることと、周囲との摩擦やら違和感をこれほどまでに正確に言語化出来ていることのすごさに驚嘆。
確かに私も年を取って自分や周りの人達に対する理解が深まったと感じている。
私ってこういう人間だったんだ!と気付く瞬間の快感を知ることが出来たのはそこそこ長く生きてきたからだと思う。
そんな経験からジェーン・スーさんが加齢を否定的に書いていないことに共感出来た。
年を取ることでいいことって結構ある。
もちろんいいことばかりのわけはないけれど、そのことについても人生の先輩の経験談として有り難く読んだ。
働く女性の先輩方には本当に頭が上がらない。
皆さんバイタリティに溢れていて、私は絶対に敵わないのだ。
ジェーン・スーさんも然り。
彼女の悩んだことで私は悩まないかもしれない。
でも、問題に対する向き合い方とか分析の仕方はとても参考になった。
もう嫌だと放り投げないで、何が嫌なのかどう処理すればいいのかをじっくり考える姿勢は本当にすごい。
やはり頭が上がりません。
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タイトルとなっている冒頭の一篇が秀逸。「女子」問題について書かれたもので、初めて納得のいくものを読んだ気がする。
いつだったか、「女子会」というものがメディアで盛んに取り上げられるようになった頃、テレビに、おそらくは三十代後半、もしかしたら四十過ぎ?という女性たちが「これから女子会で~す!」と盛り上がっている様子が映し出されていた。と、それを見ていた夫が、心底イヤそうに「うわあ厚かまし!どこが女子やねん」と言う。これに私は結構ムッとした。
いや、私も正直似たようなことは思ったよ。あんまり女子女子とアピールされると辟易するのも確かだ。でもさ、なんで小中学生でもないのに、「女子」って言いたいかわかる?世間は「若くて可愛い」女の子に最高値を付ける。女の人は、いつもいつもそういう視線で値踏みされてる。世間(=男性)が押しつけるその物差しを、一時でも無効にして、楽に息をつこうとしてるんだと思うよ。若くて可愛くなければ「女性であること」を肯定するのって難しいわけで、それへの抵抗という面があるんじゃないかなあ。
かなりムキになっていろいろ言ったけど、夫はあまりピンとこない様子であった。私の脳裏にはこういう時いつも「おとーこーとおんーなーのあいーだーにはー」という古臭い歌が流れる。まったくこの川は深いわ。
著者は「板垣死すとも自由は死せず!加齢すれども女子魂は死せず!」(ワハハ!)と「女子」を謳歌しつつ、その「女子魂」に潜むメンタリティをとことんえぐり出していく。「女子」っていうのは、入れ墨と一緒だというのは、実に鋭い指摘だと思う。
「私たちは『女子』っていう墨を体に入れている。自ら彫った記憶はないけれど、気付いたら彫られていた『女子』の文字。見せる相手や場所を限定すれば、その刺青は自己を表現する大事なファクターになります」
ここを読んで私は、上野千鶴子先生の書かれた「女嫌い」の中の一節を思い出した。
「文化とは、身体と精神の強制的な鋳型のようなものだ。その鋳型をはずされたら、コルセットなしでは歩けない患者のように、心身共にくずおれてしまうこともあるだろう。 だが、鋳型は鋳型である。変わっていくこともあるし、変えることもできる。生活習慣を変更することは容易ではないが、それが運命や宿命ではなく、『習慣』にすぎないことを知っておくのはよいことだろう」
自分自身、世間の価値観にどっぷり浸って育ったので、根本のところで変えられないものがある。「女らしさ」と呼ばれてきたものが、たとえ「作られたもの」であっても、やはりそれは自分の一部なのだ。そこを、ドーンと引き受けて疾走する著者の姿がまことにエネルギッシュで、自分たちよりずっと新しい世代なんだなあと感じる。大上段に構えることなく、あくまで日々をどう生きるかという「人生や生活の知恵」的なスタンスが貫かれているところに唸る。一言もフェミニズムっぽい言葉は使われていないのだが、そのことに、かえって、もう当たり前の考え方なんだなあという感慨を抱いたりした。
「貴様いつまで~」以外には、「ピンクと和解せよ。」や「そんなにびっく���しなさんな」が面白かった。言葉に対する感覚の鋭い人だなあ。
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☆3・8ぐらい。
タイトルのインパクトのわりには、中身が整っていない印象。
前作はおもしろかったんだが、こっちはちょっと、つまんないかも。これに同意しはじめたらおそらく、なにかが終わった、という抵抗感があるうちは、まだ「女子」感に未練があるのだろう。自分の魂の未熟さを試す本なのか。
ブスとババアの有効性とか、おばさん論とか、女が男社会で働くためのゲーム攻略法とか、そのあたりはよく練られているんだが、どっかで読んだことある考え方だなあという気がしないでもない。ただ、そこは共感できる。
雑誌とかブランド消費だとかコンパとか失恋後の音楽だとか、その手の話は面白くなかった。女性性から逃げたいのならば、女子力高そうな話題を避ければいいのに。
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これすっごく面白いです。
スーさんのブログに載っていた記事もあるけど、改めて読み返すと笑っちゃう。
独身アラサ―、アラフォーにすすめたい本。
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女の声を代弁してくれているかのような本。
(ちょっと特殊な女かもしれないが。私は大いに共感)
女として感じる些細な違和感。
特性として、共感力が高いのが女性だと思うけど、そんな中であっても、なんとなく違うな、乗り切れないなーっていうのは誰しもある。
というか私はよく感じる。女子特有のキャピキャピ感は拒否反応を起こすほど。
絵文字が苦手な愛され女子になりきれない女であっても、ピンクなんて身につけられない!って遠ざけていても、そんな自分と折り合いつけて大人になってく30代。私もまさにそんな感じ。
でもね、気づくの。
本にもあったけど、それでいいんじゃないかって。
無理して合わす必要もないし、楽しめばいいし、意外に合わせる方法があったりするし。
ジェーン•スーさんは、自分の感情に向き合うのがうまい。観察眼に優れているのか。
コーピングで言うところのストレッサーとストレス反応みたい。とあるストレッサーに対して、自分がどんなストレス反応をするのか、なぜそんな反応をするのか認知するまでじっと観察してみる。コーピングはこれができると大半が解決したものと同義だと私は考えているんだけど、同じくジェーンさんもネガティブな感情をこれをやることで解消していた。
そんな冷静な分析ができるからこその作品で、大いに共感できる素敵な本でした。
楽しかった。笑
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自分が小さくもか弱くもないことに後ろめたさも感じず、多少のことでは自分を格下とは思わない、正しい自尊心がようやく中年になって芽生えた。
カワイイものを身につけることすら居心地が悪いほど私は「可愛い」を敬遠していた。しかし紆余曲折あって、可愛いという感情は物や人との関係性に宿るものであって、それが自分に向けられても、自分が何かを可愛らしいと思っても、別に目くじらをたてて否定する必要はない。
可愛らしさが大前提のコミュニケーションなんて、無意識レベルで自己肯定ができていなければ、土台無理な話。
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洞察力が高い。また文章のキレが良い!私はWMだが、かなり激しく同意できる秀逸な文が。
ババアの前に、おばさんをハッキリさせようではないか。
ピンクと和解せよ。
食わず嫌いをやめる。
男女間に友情は成立するか否か問題が着地しました。
2014年雑誌の旅。
東京生まれ…。
母を早くになくすということ。
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自分の心の中と同じ状況が散見されて、面白いのと同時にむず痒い本。
自分の奥底を真摯に見つめた内容でまた読みたい。
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40代を迎えられたジェーン様からの素敵なエール。そこに傷があるのは知ってるのに、知ってるからこそ目を背けていたところを白日の下にさらされるから、それはかさぶたをはがすようなむず痒さ…もとい、時に傷をえぐるような痛みがあるのは当然。けれども、自分では言葉にできなかった気持ちたちを、読みやすく、納得できる言葉にしてくれて、更に解決策まで示してくれる。もしくはともに悩み続けようと、言ってくれるのは「女子」の心にやさしく響くわけです。だって解決策なんてないのに、こうすればいいんじゃない?なんていう安易な言葉は落ち込むだけだからね。そういうの、もう要らないしね。
とはいえ、この本が教えてくれたのは、自分の内面に徹底的に向き合えということだと思う。そのコラムでアイタタタと思ったのはなんでなのか、何が痛くて、どう痛いのか。あー、時にはちゃんと向き合っていかないとな…と思う。
私個人として、女子的な部分は多分今までそこそこに救済しつつやってこれたと思うのだけれども、まぁちょっと凹んだまま丸まってる自分もいたりはするわけで。あいつ、これからどうしてあげようかな…とちょっとその背中を眺めている今日この頃であります。
そういえば、結構前に「ピンクと和解せよ」に近い内容のことをブログに書いてたなぁ、なんてことを思い出したのでした。
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昨年(2014年)の10月10日に予約してからようやく私の手元に届いたのが今年の6月。待ってました!とばかりにサクッと読んでみようと…あれ?サクッと…いかない…なんだこの噛み切れない硬さは!!!そうか。するめのようにじっくりじっくり読まないと私の頭の中には入っていかない…。
歌の歌詞をもじって文章を作ったり、いやー、面白い。
直にこの人とお話したら絶対に盛り上がると思うんだけどな。
ジェーン・スーさんの文章は、捻りが入っていたり、いい意味で最後の一言が多くて、ん?どういうことなんだ?と、二度見ならぬ二度読みをさせられるところが多かった。
笑っちゃったりなるほど!と思わせるチャプターがありましたが、私が面白いなと思ったのは、
●女子会には二種類あってだな
個人的には『海賊の宴会』の方が好きだし、参加回数も多い私です。
●限界集落から始めよう
これは老後を考えるととても魅力的な話なのだが、シングル女性限定なのか???(´・ω・`)
●ノーモア脳内リベンジ
松任谷由実のディスティニーに喩えて話が進んでゆくのだが、昔本当に共感したな~と思うことは置いといて、だから私はfacebookをやりたくないんだ。と思った。
●とあるゲームの攻略法
『ゲームを有利に進められるのは、ルールを熟知している人だ』この法則を知っていたら、OL時代にもっともっと楽に仕事ができて、仕事に未練を持っていただろうとおもうのだった。
面白かったが考えさせられる本でもあった。