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物語が動き出すまでが長いが面白く読めた。ところどころに出てくる風景の描写が綺麗で作者の北海道愛がうかがえる。
ただ事件の真相が推測だけで確たる証拠が無いってところはミステリとしてどうなんだろう…。
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「守る」とは
【内容】
負傷したSPが、ほとんど縁のなかった母の墓参りに行くとそこには自ら座敷牢に入った異父弟がいた。
そして、次々に、というほどではない生暖かい脅しのような事件が起こり始める。
【感想】
雰囲気ほど大層な事件ではないが何をどうすれば大切なものを守れるのか、というあたりが主眼かと。(2015年01月03日読了)
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何時もながら、小路さんの作品には驚嘆されてしまう!
初めから終わりまで淡々と物語が語られていく。あまりにカラリとしているので誤解されやすいが、物凄く緻密なバランスで構成されているのが驚きだ!
トーマス・マンの小説をよく連想する。
要人警護の警官が負傷して、治療中に生き別れた母の里を訪ねる。母はすでに事故死していて、墓参りが目的だが、とんでもない事件に巻き込まれる。
自分の一族の隠された謎と、そもそもの負傷事件の謎が一つに繋がる。一歩間違えると大事件に成るとこが、小路さんがいつものように手際良くマジックを物語る。この手際がたまらなく一気読み。ファンならではの醍醐味だ。
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警視庁のSPである土壁英朗は大臣を警護した際、被弾し入院。退院後休養を兼ねて、2年前に亡くなった母親の墓参りのために北海道を訪れる。
そこには、父親の違う歳の離れた弟がいた。
その弟は、「母親を死に至らしめた」のは自分であるとお屋敷の座敷牢の中で暮らしていた。
母親の実家である篠太家は明治維新後、東北地方の土地を追われ、北海道の奥地に追いやられ暮らし続けてきた。その地域に住む人たちの多くは篠太家と関係があるようで、また、突然現れた英朗に対して、警戒した様子を見せている。
母親の死に噂される謎。弟の現在と将来に対する兄の想い。歴史的な背景を匂わせながらも、全体的に淡白な印象。
小路さんの作品は、「東京バンドワゴン」シリーズしか読んだことがなく、地の文の季節感や言葉の豊かさ、それぞれの人物に対する愛情が溢れる文章を期待したのだが、それは満たされなかった。
もちろん、作家さんもいろいろなアプローチの方法やストーリを試したり、あれこれ書きたいことが湧いてきたりするだろうからいつも同じテイストというのもなんだなとは思います。
前半は話が動かず退屈気味ですが、後半は人もストーリーも動きだし気になるので、読ませてくれます。
あ、そうか。
今回私には東京バンドワゴンのように、感情移入してしまうほど共感できるや、魅力的でお気に入りになる人が見つからなかったせいかもしれない。
くすっとつい笑みがもれるような、経験からくる言葉の中でじーんとさせてくれるような場面は見当たらなかったのもあるかなあ。
とはいえ、注目している小路さんですので、みなさんのレビューを参考に次に読む本を探していきたいと思います。
みなさん、おすすめありますか?
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大臣を暗殺者から身を盾にして守ったSP。銃弾による傷を癒すために亡母の墓参の為に北海道を訪れる。
初めて見る実家は豪邸のだが、初めて存在を知った弟は座敷牢に。
話の展開が大きくて面白い。ベースは弟を思う兄の暖かい気持ちだから、読んでいて暖かい気持ちにもなれる。
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小路さんの本は面白いなぁ。
北海道が舞台になるんだけども。
自然や景色の表現がうまい。読者の頭に浮かぶ。
ものがたりのなかに謎もしっかり含まれていて。
面白い!
小路さんの作品は3作目だけど、
映像化したらぜったい面白いと思う。
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機会があればもう一冊!ワタシにとってのニューフェースです。
話の進み具合とワタシの頭の中の理解の進み具合とがとってもビッタリのとても読みやすい作品でした。
ただし結末に?が残ります。たくさんの謎を残したままの結末なのか、あるいは作品のそこかしこにカギは隠されているのかはわかりません。こんな結末を用意するとはなかなかチャレンジャーな作家さんです。かなり好き嫌いのわかれるところだと思います…でもワタシにはスピード感が合っているというただその点で4つ★です。機会があればもう一冊!という感じのワタシにとってのニューフェースです。
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この作品の前に読んだ「スターダストパレード」よりは良かったけれど…作品によっていろんな小路幸也が現れているのだろうけど、これは私にはちょっと合わない感じでした(^-^;)
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思ったよりスケールが大きな事件というか、謎があり、でも絡んでいるのは全部身近な人っていう、いまいちありえない感が拭えなかったので、今回は微妙…。
孔雀=未来の本当の姿もわからないまま。
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たぶんジュブナイルなんでしょう。だから、大人が読んで文句を言うのは筋違いだって事は重々承知の上なんですが、あまりにも優しすぎる登場人物達には、やはり違和感をぬぐいきれません。
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良いヒューマンミステリ、だなんて硬く評価してみる。
とても面白かったし、続編でもあれば間違いなく読むけれど。読み返すことはないだろう。それでいい。これはそういう、完結すべき物語だ。
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怪我をした警察官が亡くなった母の故郷である北海道に帰省する話。いくつかの事件がつながっていく。優しい雰囲気が小路さんらしいと思ったら最後がらしいような、らしくないような…。
2017/4/28
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うーん。お墓参りぐらいまでは本当に面白く感じて、そこからはどんな変化球が来るのだろうとミットを構えていたらド直球が来て。でも流石に次は変化球だよね、と身構えるけどまた直球が飛んでくるみたいな印象。
個人的には毒素をもっと出してほしかったけれど、主人公が早めに蓋してくるので、緩いといえば緩い、優しい世界といえばそうなのかも。
結末にむけてはおざなりさを感じるところもあって、それでエピローグも軽く感じたかも。
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2022.3.8 読了
SPの土壁は、仕事で足を負傷し
仕事を休んでいる間に
幼い頃に離婚して 亡くなった母の
お墓参りに行く。
そこで起こる出来事。
なんか 拍子抜けなラスト。
うーん、いいんだけど。。。