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財閥令嬢、巨大シェルター、地下世界研究会、そして連続殺人…
ちょっとまてちょっとまて、と必死に追いかけながら読む。
なんと!犯人はお前か!お前だったのか!うーむ、そうきたか…
うーむ。
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私はミステリ愛好家というほどではないし推理はできないから、オチも犯人も
「ほえー」
という感じだったが、原理主義的なひとは怒りを感じるのかもしれない。
ただ途中からとてもこれはミステリとは呼べないとわかると思うので気持ち半分で読んだ。
舞台は21世紀の日本だが、パラレルワールドで歴史も文化もまったく違うという設定。
これが非常にわかりにくいし、オチの伏線ではあるがそれ以外への必然性が乏しい。
地下に広がる廃墟の不法探検に参加した者が殺されるという連続殺人事件が起き、それを大学生のグループが解決するという筋。
本筋はとあるお嬢様に依頼を受け、彼女の祖父が秘密裏に保有しているらしい地下廃墟を探索に行くというもの。
しかし数か月にわたって続く連続殺人の事件近辺にもどったりと、月日がいったりきたりして混乱した。
登場人物が多いのに性別、年齢、職業、性格の書き分けができていない。女性も男のような風情。かお嬢様。
章により視点や語り手が変わるのはまあいいが、ひとつの章で一人称と三人称を混ぜるのは本当にやめて欲しい。
三人称でも視点の当て方がどんどん変わるから把握に時間がかかる。
会話も地の文もラノベっぽい、ハードボイルド系、ミステリ系をいったりきたり。だから意図的に口調を変えたのか、単なる筆の狂いか判別できない。しかもこれが謎解きには効いてくるという。
稚拙で集中できない文章と構成だったせいでてっきり若い人(30前半くらいまで)とおもっていたら、40半ばとは。それだけ文章が洗練されていない。
語彙が少なくても、アホみたいな文体でも勢いとストーリー性があれば楽しめるがどっちもないから中途半端。
読者を引きつける仕掛けはマイナスに働くと単に思わせぶりでじらしているだけになってしまう典型例。
大体中盤くらいから連続殺人の犯人に目星はつくのだが、もう一本謎が進行しているのでそれと絡んで解決へと向かう。
叙述トリックは文章の巧みさが命なので、ベースラインが低い作家は厳しい。
あまりにわかりやすい伏線ばかりなので思い起こせばああ、あれがヒントねってのはわかるけど。
登場人物多すぎだし構成も複雑すぎるし、物語世界に没頭することができなかった。
出版社が推してたから読んでみているが、本当にこれがよかったのか不思議。
本文中はおろか人物紹介に誤字もあるってどうなの(校閲の問題もあるけど)。
カスな本は何も感じないけど、もっとどうにかする方法がいくらでもあると思うから解せない。
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この作者の小説は初めて読んだけど、円居挽や似鳥鶏あたりを連想させる、現代的な文体とキャラづけ。
初っ端から主人公格の少女(探偵)と謎の美少女(裸体)がホテルの一室で目を覚ますところから始まる(重要)。
過去に南北戦争があった架空の日本。地下には無数の建造物が眠り、侵入不可能な地域も存在する。
主人公格の少女は、そんな地域からやって来ている。記憶を失っているが、凄腕の暗殺者だったかも知れない上に、周囲の登場人物たちもやたら戦闘能力が高かったり、警察の有力者の息子だったりと、総じてキャラ立ちが激しい。
ミステリとしてどう評価するかは悩むところ。
大ネタ部分は解ったうえで、色々とロジックがあるところは楽しかった。
次回作が出るとして、キャラをどう描くのかが興味の的。
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詳しく書くとネタバレするが、多数の謎と登場人物が一つに収斂する流れは勢いもあり悪くない。
やはり途中から展開が読めてしまうのが残念。えーってもっと驚かせて欲しかったけど。
地下物件や仮想の南北に分断された日本など設定は魅力的でそっち方面をもう少し深堀しても良かったかも。
多重迷宮と謳うだけあり、武蔵野と新潟の地下物件で起きた連続殺人事件を行ったり来たりしながら物語は進んでいく。
んーでもやっぱり登場人物が多すぎて煩雑でキャラが立ってる割に大した活躍もしないで死んでいくのがもったいない気がする。
犯人が強すぎるんだなぁ。殺された人達も犯人に何らかの爪跡をこっそりなり残して、そこから神子都が犯人を見つけ出せたら…。
神子都は神子都で終始テンパってて主人公の割に可哀想だったな~。星三つ。
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書評に載ってたので読んでみたが、この手の物はどうも合わないなあ・・・
登場人物が多くて、ややこしい。視線がころころ変わり、1人称だったり3人称だったり、時間も前後するし・・・
で、何が武蔵野なの?
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長沢さんらしい設定とストーリーだと思いました。キャラクターもそれぞれ面白い。
でも、神子都の設定を理解したのがほぼ終盤だったので途中で読み返したりしました。
森、神子都、ツグミ、光祐、アヴリル、神流という人格が今後どうなっていくのか見物です。
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長沢樹の、ラノベっぽいミステリ。
シリーズのオープニング用作品なのか、事件もトリックも大したものではなく、キャラクターを描くのに用いられてるようにしか思えない。
まぁ文章やテンポはよいので読みたるみはしないのだけど。
『リップステイン』が良作だったので残念。
次作を読むのは、刊行後の評価をみてからにしよう。
2
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パラレルワールドを舞台とした西遊記を振りかけたようなストーリー。
まさかの主人公が犯人オチというのは非常に斬新でした。
同時並行で展開している女子大生殺人事件。
犯人は中盤でわかってしまうのだが、語り部が目まぐるしく変わっていき、
時系列も変わっているので真相まで想像つかなかった。
単純に面白かった。
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それぞれのキャラに得意なことがあって、そういうの好きだなと再確認しました。
特に傭兵系お姉さんが好きだ。
そんな感じでキャラがいいし、話も途中までどうなるんだろうと読んでましたが、真相がなー。
希望や絶望を勝手に決めるな。
どうやら続きが出ているみたいですね。
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「幻痛~」の世界観がちょっと好きだったのでこちらも読んでみました。
やっぱな~長沢さんは苦手かもだな~
頭のいい人が多すぎる(^_^;)
続編が出ているみたいので、読めたら読んでみようかな。
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意地悪な幽霊より、後の話なんだね。ミコトは大学生になってる。ひとり死んでるようだし。
この世界、太平洋戦争後に、北海道はソ連に、その他はアメリカの植民地になったって設定みたい。で、南北戦争もしたらしい。テロや戦争続きで、地下に建物作るのはやったらしい。もちろん、お金持ちの間でね。
地下での殺人の話。歴史も地下を作った人に志も知らず、単位のため欲望のために探しまくる学生にジャッジメント。
誰も知らない地下でおきてるから、ドキドキだけど、予定調和に助かるんだわ、主要人物は。ミステリーの限界だわ。主要人物は殺されない。犯人でもない。
ミコトも摩耶も殺人プロ。ミコトは耐え切れずいなくなっちゃったけど、摩耶は負けを認め、藤間家配下に。
主要人物は、藤間くんなんだなぁ。
も1こ、事件があるらしいけど、書くのかな。
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2018/07/07 読了。
図書館から。
んー、好きそうな設定だったんだけど、
途中までワクワク読んでたんだけど、
多重人格…。
犯人としてそうするなら…
んー…好きでないんだよなぁ…。
次の巻はそれでも読むよ。
分かって上で読むとどうなるかなー。
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なんか多重人格なのと思わせる描写が結構あったのでそうかなとは思ったけれども、意外な人まで人格のひとりだったことがとてもびっくりしました。続編も読もうかな…
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読了、70点。
日本各地に地下建造物が建築され国内で内乱が起きているパラレルワールドの設定、主人公たちが良くは分からないが超人的な集団っぽい空気、出口が封鎖されてしまった地下の閉鎖空間、デビュー作しか読んでいないがミステリど直球な作者さん、東京創元社さん
と期待感爆上がりで読み進めてしまいましたが、それは~、一番駄目なパターンやろう、というオチでした。
オチの方向性の悪さとオチを提示した後に読者を驚かせるだけの丁寧な伏線がパッと思い浮かばなかったのが残念なところ。
また謎の焦点がどこにあるか読書中に明確ではなかったのも低評価。
ということで、もう少し具体的でネタバレあり感想。
オチは主人公自身が多重人格であり、主人公の別人格が「閉じ込められた人物が絶望を感じてしまう前に殺してあげる」ことを動機に、連続殺人を実行していましたというもの。
そして物語のオリジナリティは、主人公自身は多重人格であることは承知しているが、他の人格を他人と同等に扱うこと。
これによって主人公視点では身を潜めた仲間がいると読者に誤解を与える効果がありますが、真相が提示されたときに他の人物が実在したことを否定する要素が思い当たりません。
また犯人推理の過程でこんな閉鎖された空間で知人を殺めることにはずがない、翻って誰が何のために連続殺人を実行しているのか?と問うてはいますが、その前提は過去のクローズドサークル物が散々破ってきているので、このセリフだけで動機に焦点を当てるのは弱すぎたと思います。
前日譚である続編もありますが読むか迷い中。