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素晴らしきリーダビリティで飽きさせない。さすがは恒川さん。人間の欲望や身勝手さを描きながらも、ラストはまだ続きが読みたいと思うような爽やかさに満ちていて印象的だった。スタープレイヤーという特別な力の説明が一切されず、続編があるのでは・・・というかぜひ読みたいと思う。
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ある日、道の真ん中で白い人に遭遇する。
白い人が持つくじ引きで特賞を当てた主人公は、異世界に飛ばされる。そこでは主人公はスタープレイヤーと呼ばれる特殊な力を持つ。7つの望みがかなえられる世界だった。
わりと楽しめた。自分だったらどんな望みを出すだろう。とりあえず他に人がいないのに整形はしないだろうな。
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主人公がちょっといやな女で、願いの範囲も都合よすぎでこれが10個も!ありえんやろ~と思いながら この願いの結末はどうなるのかが気になり止められず最後まで読んでしまった。 少しくやしい。
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おおぅ、恒川さんや~っと、手にとる。
表紙からして、ちょっとファンタジーやー。
お話が最終的にどこに向かうのか、結構ギリギリまで、
ドキドキしながら読んだ。
なんかいろいろ人生つまずいちゃって、はあってな感じの女性が、突如「あたりました!」で異世界に。
(白い変な人、なんか銀魂の男女入れ替え話にでてきた変な集団の人みたいだ。)
スタープレイヤー。
10個の願いを叶える力を与えられ、彼女は異世界でどう生きるのか。
まず10個とはいいつつも、うまーく申請できれば、
一度にいくつもの願いを叶えることができる、という設定が面白い。
何をしたいのか、どうしたいのか、具体的に、こと細かく、そーゆー願いの仕方って、なかなかないよなあっと。
町ひとつ作り上げた上に、死んだ人間も生き返らせちゃったり。なかなか大胆。
自らの過去におこったことの真実が結構意外とゆーか、
ほんっとくっだらない奴がでてきて、驚いた。
もっと、シリアス(?)な展開になるかと思いきや、
ほんっとに、どーしよーもない事実。
さらに、マキオさんとの出会いで、
帰るという選択肢はないのだ、ということにまたびっくり。主人公がコピーである、というこれまたなかなかな設定。
その後は結構穏やかな時間。
だが、恒川さんだし、このままのほほんファンタジーで
終わるわけないよなあっとこっから、どーゆー展開になるのか、思わずラストをちら見したいのを我慢しつつじりじりしながら読みつづける。
そして、なにやら不穏な人物登場。
ぎゃーきたーっと思う。
でも、まあ、不穏な展開ではあったが、
結構あっさり解決し、ラストも大円団的でよかったよかった、と読後感よし。
あーおもしろかった♪
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NHK FM 青春アドベンチャー「スタープレイヤー(全10回)」の原作
http://www.nhk.or.jp/audio/html_se/se2015011.html
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RPGのようなファンタジー。
普段なかなか手に取らないジャンルで心配していたのだが、ライトノベルのような文章で読みやすかった。
願いについては、ちょっと都合がよすぎるとは思う。
長文にすれば、一つの星で何個でも願が叶えられるなんて・・・まぁ、本当に一つだけならすぐ終わってしまうんだけれど。
「とある人を呼び出す」という願いが、とても怖くて、今後もこのテイストでいくのならばキツいかも・・・と思っていたが、軌道修正されてホッとした。
後半の盛り上がりは・・・男の子なら好きそうだなーといった感覚で、あまり好きではなかった。
バッタバッタと人が死んでいき、血が流れまくるので、苦手な人は要注意。
そちらよりも、ラナログの昔話が興味深かったのが自分でも不思議。
今後、新たなスタープレイヤーとの出会いなど、物語はさらに広大に深まっていくのだろう。
フルムメアについても、何も分かっていないので、気になるところではあるのだが・・・今後も血なまぐさい展開が何巻も続くのならば、様子見すると思う。
他のレビューを読んでみたら、「残りの願の数が★で表されている」って・・・。ホントだー!
★があるのは気づいていたし、減っていたのも気づいていたのだけれど、そこまで考えてなかった。作者に申し訳ない。
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突然目の前に現れた男にくじを引かされ一等を当て、フルムメアが支配する異界へ飛ばされた夕月。「十の願い」を叶える力を手に、未曾有の冒険の幕が今まさに開く――ファンタジーの地図を塗り替える比類なき創世記!
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うーーん。
いつもの恒川さんの小説とは
ちょっと毛色が異なる作品。
楽しみにしていたわたしとしては
肩透かしを食らった気分。
主人公がつらい過去を背負っている設定なのに、
スタープレーヤーになった彼女の話し方が
すごく軽くて違和感。
お話自体は読みやすく、
どんどん前へと進んでいくのですが...。
ちょっと消化不良です。
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2015/9/1。2015年9冊目。
恒川さんのファンタジー。ということだけは知っていて、スタープレイヤー???
さて、どんな話かと読み始めてみれば主人公は34歳の無職女性。
なんだか随分不思議な出だし。はて…?!
図書館で、ほんとは金色機械を読むつもりだったのに貸し出し中の為手に取ったのがこちら。図書館で読み終わらずに去るのが辛かったのですよ…ところ、諸々あって本日図書館にまた来る行幸。ということで、読み終えましたよっと。
抽選で偶然スタープレイヤーとなった斉藤夕月。スタープレイヤーとは10の望みを叶えることが出来るという。
スターの力で絶世の美女となり家と立派な庭園とを手にいた夕月。同じくスタープレイヤーであるマキオと出会ったことから物語は更に広がり、国家間の戦争にまで発展。
先日読んだのは九柱石の会談だったので、そこからの下り坂っぷりも凄かった。
いやあ。恒川だん。ほんと抽斗いっぱいです。
ちょっと最初、宮部さんのブレイブストーリーを思い出したけど。うん。
面白かった!
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買い物帰りに路上のくじ引きで一等賞を当て、異世界に飛ばされた34歳・無職の女性、斉藤夕月。
『スタープレイヤー』という10の願いを叶える力を授かるが、元いた世界に戻るという願いだけは100日経たなければ叶わないという。
夕月は仕方なく『スタープレイヤー』として異世界での生活を始めるが
ある日、マキオと名乗るスタープレイヤーの男が訪ねてきて、国家民族間の思惑や争いに否応なく巻き込まれていく…。
ファンタジスト恒川光太郎が描く異世界ファンタジーの新シリーズ第一弾。
いやぁ~面白い!
先が気になって気になって
僕にしては珍しく二日で一気読みするほどハマってしまった(笑)
異世界に迷いこんで帰れなくなる夢を幼い頃から頻繁に見てきたせいで
物語の前半はコワゴワ読んでたけど、
湿り気のあるいつもの作風とは違い
どこかカラッとした空気感に
まさにTVゲームをするように物語世界にのめり込んでいた。
この物語の何が面白いって、
「10個の願いを叶えてくれる能力を持って
RPGの世界に突如放り込まれたら
人間はどう生き、何を考えるのか?」という
ある意味ゲーマーたちの妄想や願望をしっかりとした世界観で構築し描いてみせたこと。
冒険好きや異世界ものが好きな人にはたまらない小説だろう。
しかしいくら設定が素晴らしくても
新しい世界や国や法律を一から築き上げていくには
かなりの筆力と物語る力がいる。
それを軽々とやってのけ、
読者に夢を見せ続ける恒川光太郎の凄さよ。
さりげなく異世界へと誘い込み
読む者を物語へと旅立たせる、
選び抜かれた精妙な言葉と比類なき想像力。
紙面から吹き上がる風さえ感じる、
幻想的なのにリアリティのある異世界描写。
異世界に紛れ込むとという「恐怖」を描きながら
何度となくハマりたくなる甘い誘惑は
デビューからひたすら異世界や幻想小説を描いてきた恒川光太郎だからこその職人技と言える。
それにしても、もし、10個の願いが叶うとしたら、
僕なら何を願うだろう。
まずは住まいの確保。
野球ができるほどの庭と菜園、
プールも欲しい。
ミニシアターのような映画鑑賞部屋と
防音構造の音楽鑑賞部屋に
一通りのビンテージ楽器が揃った音楽スタジオ。
あとはトレーニングルームとBar付きの書斎かな~(笑)
とまぁ、読めば間違いなく
誰もがバカな妄想に浸れること請け合い(笑)
(しかもこの10個の願いは、スターボードという「人には見えないキーボード」に文章で打って審査が通れば叶えてくれるのだけれど、一つの文章でいくつもの願いが叶う点が実にうまくできてる。つまり、「庭付き、家具付き、プール付き、犬付き、カップヌードル一年分付きの一戸建てが欲しい」と書けばこれで一つの願いとみなしてくれるのだ。上手く書けば、一つの願いで街全体を作り出すことも可能なのである)
物語の前半は主人公の女性、夕月(ゆづき)も
家を建て、誰もが考えるような個人的な欲望を叶えていく。
しかし、この国に自分と同じ能力を持つスタープレイヤーの男性、マキオと出会ったことから
物語は大きく動き出し、
夕月は国家民族間の争いに巻き込まれていく。
スタープレイヤーの存在を妬む者、その力を奪おうとする者との熾烈な争いの中、
夕月の出した結論とは…
2015年夏に第二弾が出るとのことなので続きが楽しみだし、
稀代の物語作家、恒川光太郎のライフワークとなりそうなシリーズなので
この機会に沢山の人に読まれ物語の力を感じて欲しいし、
ファンタジーや幻想世界、RPGのゲームが好きなら
間違いなく楽しめる小説だと思う。
★角川書店が制作した
『スタープレイヤー あらすじ動画』↓
https://www.youtube.com/watch?v=KQC9Gt5Akts&feature=youtube_gdata_player
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恒川光太郎作品初読み。
対象年齢が外れてる気がする(¯―¯٥)
10個願いを叶えられるなら何を願うかなあ。
夢オチを予想してたけど違ってたし。
なんか微妙な作品でした。
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間違って違う作家の本を借りてしまったのかと思いました。
今までの恒川作品と、ちょっと違う感じ。
ゲーム世代・・・RPGっていうの?そういったのが好きな方は面白いのかな。と思いました。
私は以前までの恒川氏が大、大好きです。
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34歳バツイチ無職の斉藤夕月。ある日、突然現れた男にくじを引かされると一等を当ててしまう。そして気がつくと彼女は異世界へと飛ばされ、10の願いを叶える力を持った”スタープレイヤー”となったことを告げられる。
夕月がバツイチ無職となった理由は、なかなか暗いものがあります。住居や日々の食糧問題など生活の不安をまずは解消した後、彼女はそうした恨みを解消するため願いを使います。
しかし後半、徐々に彼女の世界が広がっていきます。自分以外のスタープレイヤーとの出会い、異世界の住民との出会い、そして異世界での紛争などの問題に積極的に関わるようになっていくのです。そして、それを通じて徐々に彼女の願いの種類も変わっていきます。
それは彼女の内面の変化を表しているように思います。人生の失敗や暗いところに囚われていた女性が、新しい世界を知ることで徐々に前向きに、そして人のために願いを叶えていくようになります。
力を持つものは何をしなければいけないのか、力を持つものとしての責任とは何か、そうした人の善の部分が徐々に強く語られていくのです。
そうした人の暗い部分と明るい部分に光を当てつつも、ファンタジーとしての世界観の作りこみもしっかりとされています。現地人の生活の様子や勢力争い、他のスタープレイヤーによってこの世界に連れてこられた地球人たちの物語もしっかりと織り込み、さらにシリーズの今後を感じさせる伏線も触れられていて、今後もこの世界はどんどん広がっていきそうです。
幻想色の強い作品が多かった恒川さんの作品の中で、こういう王道ファンタジーは珍しいですが、これまでの恒川さんの作品と並行して、このスタープレイヤーの世界の広がりも期待していきたいと思いました。
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自分の願いを〈審査が通れば〉何でも10個叶えてくれるスターを手に入れる。っていうシンプルな設定。自分の願いのためにどうスターを使うか。
自分の富や容姿に使う者も居れば、国家を形成したり戦争を起こす者もいる。
見た感じからもうちょっとファンタジーな感じを想像してたんだけど、意外にリアルな世界観でびっくりした。願いはどんどん付け加え、一つの願いに多くのものを望むことがが出来ることもあって、スターに依存してしまうと恐ろしい結末に!主人公は早々に自分を絶世の美女に変えてしまうけど、34歳無職なんだよな…って思うと複雑、笑。スタープレーヤーの勝手な願いのためにたくさんの人が苦しんでいる。正解は何かわからないし、常識も倫理もその域を超えているのはわかる。とりあえず、自分ひとりのためじゃなく、みんなのために願うことは難しいなぁと思った。
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10個願いが叶う世界なんてすごく贅沢。でもやっぱり争いはおきる。争わないなんて無理なのかな。
2016/1/30