紙の本
ここまでこじれてはいないけど、
2015/08/24 17:46
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やまとなでしこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここまでこじれてはいないけど、
似たような出来事はどの親子にも大なり小なりあるんじゃないかと思う。
はっきりと暴力とかの虐待ではないけど、
親から見れば言うことを聞かない子供
子供から見れば何でも押し付けてくる親
主人公は場面場面で自己主張してるけど、それが親に伝わらず
ただ機嫌が悪いだけと片付けられる。
自立や親離れ子離れとはどういうことなのかと
考えさせられた。
一冊読みきるのがしんどい。
投稿元:
レビューを見る
我が母と言うよりは、今の私のことだ。
子供たちに対して、同じことをしている。
この本を反面教師にして、私を変えていきたい。
投稿元:
レビューを見る
超過干渉の母を持つ女性の幼少期~青年期~そして母からの自立までを描いたコミックエッセイ。
ここ数年のうちに「毒親」という単語をよく耳にするようになりましたが、なるほどこうゆう親を指すのかと。読み手ですらまさに“しんどい”気持ちになります。母親の過剰なコントロール欲と、父親の無関心および言葉による束縛。このツートップの板挟みだけでもとんでもない状況だと思うのですが、さらにモラハラ彼氏が登場した時には今後どうなるのかとハラハラしました。
最終的には母からの自立という一旦のハッピーエンドを迎えますが、ああ良かったの一言では済ませられない現状にも触れています。親子関係が切れるわけではないし、幼い頃から刻み込まれた縛りを解くのはとても困難な作業です。今まさに親との関係に悩んでいる人も多くいるはず。著者と同じような境遇にある方にはぜひ本を手に取ってもらい、現状から脱却できる後押しとなりますように。
投稿元:
レビューを見る
毒親の度合いに関する定義が難しいが、共感を覚えずにいられない……
毒親はおそらく、かつて「アダルトチルドレン」と呼ばれたもの、それは「自己愛型パーソナリティ障害」であったり、表面的には仲良しな「ともだち親子」と呼ばれる関係――が招く弊害の事だろう。
自分の思い通りに子供を動かすことが(毒親はそれを「自分は我が子をきちんと教え導いている良い親」だと思っている)教育だと思っている。
毒親は自分という軸を持っておらず、気分で教え、気分で怒る。
これには思い当たるものがあり、苦痛を感じる――
「ここから逃れたい」と願う子供。
それなのに、日本の場合は儒教的な思想・文化があるせいか、「老いた親の面倒を見るのは当たり前」という世間体故に、こうした親から縁を切れない・切れなかった子の叫び声が聞こえてきそうだ。
このコミックエッセイはキャリル・マクブライド『毒になる母親』(http://booklog.jp/item/1/4864101191)で紹介されている「悲嘆のプロセス」と呼ばれる、母親からの分離を果たすための前段階に当たるのだろう。
最後の方のページには、そうした毒親の背景にも眼を向ける著者。
母親が支配的なのは、強いからではなく(癇癪は弱さ、自身の無さの表れ)、自分という軸が無く、娘(おそらくは他者すべて)と自身を同一化しているため。
だからエイコさんの人間関係に土足で上がり込み、自身の趣味を押し付ける、勝手な想像で不安になり(杞憂)見当違いな解決策を模索したり、自分は素晴らしい人間だ(本当はそうありたいという願望の混同)……という奇行に及ぶ。
「自分という軸が無い」それは先天的な疾患なのか、高度経済成長期の「性別役割分担」や「ステレオタイプのライフスタイル」「早期教育」が招いた親子の承認欲求不足では無いだろうか――
投稿元:
レビューを見る
誰が見ても変な両親に育った娘の奮闘記。
幼少期はそれが当たり前で変とはあまり思わなかった。
思春期頃に明らかに母はおかしいと気付かされ、
如何にしておかしな母の、愛という呪縛から逃げるかの闘いが始まる。
軽く調べた程度の知識でもわかる、
母と娘の間の典型的なアダルトチルドレンとなる要素が散りばめられていて、
アダルトチルドレンの方は当てはまる要素が多々あるのではないだろうか。
調べるほどこの漫画のようなタイプは、
母と娘に限定されがちである。
僕は言いたい。このパターンで母と息子もありえる。
投稿元:
レビューを見る
可愛い絵柄だけど内容が強烈。これが実話なら、作者は良く幼少期から鬱にならなかったな……とゾッとしました。1人子ゆえか、成人になっても親に歩み寄ろうとする姿勢が見てて心痛かったです。自分ならもう一切の縁を切ると思う……結婚式に呼んだりとか、すごい。どの口が「死んでから親の有難味が」と言えるのか。正直父母どちらも異常者としか……
しかし、こういう親は人前では猫を被るだろうから、いることには多くいるんだろうな……
投稿元:
レビューを見る
いわゆる「毒親」をテーマにしたエッセイ風コミック。家族、夫婦、親子のあり方について考えさせられる。子どもの人格を認めること、子どもを支配しないこと、子どもに依存しないこと....言うのは簡単だけど、実際はこのコミックで描かれるような毒母って、少なくないんだろうなぁ。
投稿元:
レビューを見る
実母との確執(?)を描いたコミックエッセイ。
“親といるのが息苦しい、でも決別するのには罪悪感がある……、そんなあなたにこそ読んでもらいたい、毒親との戦いの記録。「わたしの人生は、お母さんのものじゃない!」母親との戦いと決別、そして自立の物語ー。”ー帯より。
まえがき
[第1章]お母さん絶好調
[第2章]家からの脱出
[第3章]親への疑念
[第4章]しあわせ
あとがき
かわいい絵柄に反して、内容はかなり重たかったです。このお母さん、まさに“毒親”ってやつだと思いますが、筆者が一人っ子だというのも、きっと状況を悪化させた要因の一つなのではないでしょうか。
社会人になって、一人暮らしして自立して、客観的に考えるようになれて、よかったですね。前半は、読んでいて、他人事ながら心が痛くなってくる…。
同様の悩みを抱えている人、きっと少なくないんだと思います。
投稿元:
レビューを見る
明るく楽しい母。
けれど、それは機嫌を損ねるまで、の限定。
最初からこの生活なら、これが当然、と
脱出する事ができません。
読んでいてかなりくるものがあります。
気持ちが沈んでいる時に読んだら、さらに暗くなるかと。
けれど、分かる部分もあります。
相手に合わせておけば、やり過ごせる、と思う所。
立ち向かった方がいいのでしょうが
もう心が折れているのです。
投稿元:
レビューを見る
漫画でわかりやすいですが、私自身が毒親をもつ子供でもないのに、読んでいる時はしんどかったです。毒親のもとに生まれるということは、敏感な子供時代を閉鎖的な環境で過ごすという状態なんだということがよくわかるものでした。
経験者が読むとつらいかもしれないなと思いました。でも、最終章では、克服しつつある経緯なども描いていらっしゃるので、参考になると思います。
投稿元:
レビューを見る
著者の毒親について書かれた本。
正直こういう親を持ったこともないし、聞いたこともないので、本当にこんなのいるのと思ってしまう。
読んでいて楽しい本では無いし、著者の他の本を読みたいとも思えない。
投稿元:
レビューを見る
うちって「普通」なのに、なんだか「普通」じゃない。お母さんが、重苦しい…。娘を支配し、娘を通して第二の人生を生きようとする母親との戦いと決別、そして自立に至るまでを漫画で描く。
苦しいね。
投稿元:
レビューを見る
家族の形の移り変わりが自分の家にやけに似ててびっくりした。
昔はキレて暴れてた父が一軒家に越してから突然優しくなる、とか。
この母親は私の母にも私にも似てるなー。
だからこのお母さんも昔家族と上手くいってなかったのかな、と思ってしまう。
主人公は私より妹に似てる。
あからさまにめんどくさそうに「あーわかりました、そうですね」って言うところとか。
これってよく考えたら折れてるように見せかけて不本意アピールだし、自分の方が大人アピールでもあるし、でも議論からは逃げ出してるしで、結果相手の怒りを静めることはできない、子供っぽい対応だよね。
客観的に見て気づいた。
主人公には今までいなかった、自分を肯定してくれる自分が現れたらしい。
これは私にとって新しい発見でした。
確かに、自分の肯定って世の中の人はみんなできてる。
自分の肯定は他人に求める物じゃなかったんだ。
自分が肯定してくれればこの先無敵ですね。
私も頑張ろうと思います。
投稿元:
レビューを見る
他の人のレビューに「本当にこんな母親いるの?」とあったり、著者もインターネットで相談した際に「親を大切に」など見当違いなことを言われたりしているのを見ると、こういうエッセイの必要性が分かる。
親を嫌うのは何も不思議なことではない。だって毒親から逃げないと、自分が潰れてしまうのだから。そう分からせてくれる。
投稿元:
レビューを見る
すごくしんどかったです。
全部ではありませんが似たような親なので読んでいてすごく息苦しかったです。
どこで怒りのスイッチが入るかわからない。
とにかく何でも自分の想い通り言う通りにならないと怒る。
自分の思っている以外の返事が返ってくると怒る。
という感じで自分の気が済むまで叫ぶ怒る。
この本に書いてあるように母も「心の弱い人」なのかもしれません。
私も取っ組み合いのけんかで階段から落とされそうになって「待って!」って言って柱を掴んで止めたり店先に置いてあるテスターで店員に見られながらフルメイクされたり散々な目にあいました。
父親と一緒になってギャンギャン怒り殴る蹴るは当たり前でした。
事あるごとに「お前は頭おかしい。キチガイだ。」とも言われ続けました。
だから頭が悪くてトロい上に親孝行も葬式もしようと思えない私がおかしいんだと思っていました。
だからこの本を読んでちょっと救われました。